【大阪府唯一の獅子を見に行こう!】

 

大阪市城東区にある諏訪神社は、長野県にある諏訪大社の、全国各地にある分社のひとつ。

 

こちらで祭られているのは、建御名方刀美命(たけみなかたとみのみこと)・八坂刀売命(やさかとめのみこと)の2神です。

 

諏訪神社によくお参りしていると、1対の獅子が祀られているのを稀に見かけることがあります。大阪府下で獅子が伝わるのはこの諏訪神社だけと珍しくとても貴重なため、大阪市無形民俗文化材の指定を受けています。

 

実はこの獅子は、豊臣秀吉が森のように木の生い茂る諏訪神社がふと目にとまってお参りしたところ、神社で不思議なご利益を得て戦で勝利をおさめ、そのお礼として雌雄一対の獅子をこの神社に奉納したという逸話があります。

 

ただし、神社で事務官を務める友人に聞いたところ、雄獅子は明治18年に起こった淀川洪水で流失してしまい、現在はレプリカとして復元された獅子と合わせて2体の雌獅子を見ることができます。このとても珍しい諏訪神社の獅子を、なんといま、直接見ることができるんです。

 

また、諏訪神社の社務所前には、まるで龍神が微笑んでいるようにみえるとても不思議な御神木があります。この木に触れると、病気平癒のご利益があるそうです。ちなみに、健康な人は触れない方が良いそう。

 

ほかにも、諏訪神社の鳥居をくぐって右手すぐの池ではたくさんの亀が心地よさそうに甲羅干しをしていたりと、目にするだけでほっこりできる場所です。おいでおいでと呼ぶとたくさんの亀が寄ってきてくれるので、とても可愛らしい水の生き物たちの様子を目にすることができます。

関西地方にお住まいの方、もちろん遠方からでも、ぜひこちらの諏訪神社へ足を運んでみてくださいね。