すい臓がんのステージⅣ | おうちで勉強して受験!子どもが勉強を好きになる方法

すい臓がんのステージⅣ

しばらくすると、消化器内科へ移動することが告げられ、黄疸を改善するために胃カメラで詰まっているところに管を入れる処置をすると説明があった。同意書にサインし、措置をしてもらう。

麻酔のおかげでその後はぐっすり眠った。

 

翌日ネットですい臓がんについて調べてみた。

やっぱり厳しい書き込みが多い。
見つけにくく、治療も難しいがんらしい。

1年後の生存率がほかの癌に比べてかなり低い。

 

これは、本気で、かなり厳しいなぁ。

でも、自分でも不思議なほど心は落ち着いていた。

 

胃がんで父が亡くなった時のことが思い出された。

苦しんで、痛がって、最後は痛み止めをしたらもう血圧は戻らないと言われて、それでも痛み止めを使って、その後天へ召されていった。

 

痛いのや、苦しいのは嫌だなぁ~
無理しないで痛み止め使ってほしいなぁ~

 

まだ、はっきりと病状を告げられる前から、そんなことを考えていた。

 

数日後、家族も呼ばれて病状説明があった。

私が入っていくと、看護師さんや先生が涙ぐんでいた。

主人は目を真っ赤にしていて、娘が主人をフォローしている感じだった。

 

CTの画像や胃カメラの画像を見せられた。

そして、告げられた。
「すい臓がんのステージⅣです」

 

あ~ステージⅣかぁ。

ということは、転移もあるので、手術は適用外。

治る見込みはほとんどないなぁ~

頭の中でネットで調べた情報が流れてくる。

 

「あとどのくらい生きられますか?」

「はっきりとは言えませんが、6~9か月というところだと思います」

「父が胃がんで亡くなって、最後とても苦しんでいたんですけど、私痛いのとっても苦手で...

痛みって抑えられますか?」

「今は緩和ケアの研究が進んでいて、いろんな痛み止めが開発されているので、大丈夫ですよ。

痛みは我慢しないで、すぐ言ってください」

看護師さんがやさしく教えてくれた。

「残り時間が決まっているなら、少しでも長く、元気に私らしく家族と一緒に過ごしたいです」

「抗がん剤を使うと、元気がなくなるとよく聞くので...そこは家族と相談して考えたいです」

「何でもご相談に乗りますし、できる限りのフォローをいたします」と看護師さんから心強い言葉をいただいた。