前回の2001年9月のアメリカ旅の5ヶ月後、私と妻は再びアメリカへと旅立ちました。
この旅では、ニューヨークでの買い付けと、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催されるWWE(当時はWWF)の特番「No Way Out 2002」、そして、その翌日にイリノイ州シカゴで行われる「RAW」を観戦しました。

「No Way Out 2002」では、WCWで一世を風靡した“nWo(New World Order)”のハルク・ホーガン、ケビン・ナッシュ&スコット・ホールの3人が、WWEに登場するというアメリカプロレス史に残る出来事があったり、「RAW」では、nWoの3人から攻撃を受け、負傷したロックの乗っている救急車を、再度、nWoが襲い、そして、そこにホーガンの運転するトラックが体当たりして破壊するという、これまた歴史に残る名場面があったりと、まさに盛りだくさんの内容でした。


そんな2002年2月のアメリカ旅、今回は最初の訪問地ニューヨークで体験した出来事を書きたいと思います。




5ヶ月前にニューヨークを訪れたときは、シカゴ・オヘア空港を経由して、ラガーディア空港からニューヨークに入ったのですが、今回はJFK国際空港への直行便でした。


2回目のニューヨーク、もちろんJFK空港は初めてです。巨大都市ニューヨークの国際空港ということで、世界でも有数のとても大きな空港です。


スーツケースを受け取り、宿泊先のマンハッタンのホテルへ行くのに、タクシー(イエローキャブ)に乗ろうと、乗り場を探していると、白人の中年男から声をかけられました。
「タクシーに乗るのか?」と聞かれたので、そうだと答えると、いきなりスーツケースを載せたカートを引っ張り、外に出ていこうとしました。
私がマンハッタンまではいくらか?と聞いても、はっきりとしたことを言わないので、おかしいなとは思いながらも、まぁ、いいかぐらいの気持ちで、私たちは言われるがままについて行きました。


ニューヨークには、白タクというぼったくりタクシーがいるのは、もちろん知っていて、黄色いタクシー以外には乗らないよう気をつけていたのですが、その運転手が親切そうだったこともあり、うっかり信用してしまいました。


空港のビルを出て、横断歩道を渡り、駐車場のほうへ向かうと、そこに彼の車があり、ちょっと古目かしい、いかついアメリカンな車でした。
車の中には二人の先客がいて、後部座席に白人の中年女性が一人と、前の座席には白人の中年男性が座っていたのでした。二人は知り合いではないようで、同乗する先客がいたこともあり、私たちは少しホッとしました。


運転手がスーツケースをトランクに入れるのを見て、私と妻は後部座席に乗り込み、ホテルまで行くのか、ちょっぴり不安でしたが、乗合タクシーのようなものだと自分に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせました。
空港を出ると、夕方のラッシュアワーにつかまり、しばらくノロノロ運転が続き、車内は、私と妻が日本語でヒソヒソ話をする以外は静かな空間でした。


途中、ラガーディア空港に止まり、前の座席に座っていた男性を降ろしました。車外でお金の受け渡しをしていましたが、その男性がいくら運転手に支払っていたかは見えませんでした。
男性が降りた後、運転手は、同乗しているおばさんを、前の座席に移動させ、出発しました。マンハッタンに入ってすぐに、とあるマンションの前に止まり、そこで前の座席のおばさんを降ろしました。


すると、今度は私に前座席に移動するよう言ってきたので、なんでだろうと思いつつ、私は妻を後部座席に残し、前の座席へと移動しました。
指定したホテルまで着くのか、そしていくらになるのかどうか半信半疑の私の横で、運転手は鼻歌を歌いながら、時には建物の説明などしながら、のんきに運転していました。


渋滞のマンハッタンの街中を通り、目指すホテルに無事、到着。着いたことには、ホッとしましたが、料金を支払なければいけません。

いくらなのか聞くと、チップ込みで100ドルだと運転手。

高いなと思いつつ、気をつけていたにもかかわらず、このような白タクに乗ってしまった自分を責め、反省の意味も込めて、しぶしぶ50ドル札を2枚、彼に渡しました。

私が心のこもってない声で「Thank you」と告げ、車を出ようとすると、背後から運転手がお金が足りないと一言。

50ドルを2枚渡したはずなのに、50ドル紙幣1枚と、10ドル紙幣1枚の2枚を手にした彼。

あと40ドル不足だと言ってきました。

ホテルに早く入りたいという気持ちと、この密室から早く出たいという気持ちが重なり、また、財布の中身を、彼に見られたくなかったので、中をしっかりと確認もせずに、40ドルを渡してしまいました。



ホテルに入り、財布の中身を数えると、やはり50ドル札2枚は確実に渡していました。
運転手は、私が目を離した隙に、手品のようにお札を入れ替えるという手口を使ったのでしょう。
もしかすると、同乗していたあの二人も仲間だったのかもしれません。
騙されて、頭にきましたが、勉強代と思い、以後、気をつけようと、妻と話し、怒りをおさめました。


JFK空港からのおよそ1時間のあいだ、緊張していたこともあり、ホテルの部屋で、早く一息つきたい思いでいっぱいでした。
フロントでキーを受け取り、エレベーターに乗り、部屋の前で、ようやく着いたと二人で安堵の胸をなでおろし、キーを挿し込み、部屋に入ると、そこはまだ掃除のされていない、散らかりっぱなしの部屋でした・・・。


ようやく落ちつけると思ったのもつかの間、また、フロントに戻り、別の部屋に変えてもらいました。


そんなこんなで、いろいろあった初日でしたが、私たちの2回目のアメリカ・プロレス旅はこうして始まりました。




『ニューヨーク写真館』

初日(2002年2月13日)
上記の出来事があった後、気をとりなおして、タイムズスクエアに行きました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
タイムズスクエアにあった「WWF New York」の店頭にディスプレイされていたフィギュア

「WWF New York」の向かい側にあるトイザらスの店内
フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
この恐竜、動くんです。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
キングコングもビルを登ってました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
ホテルの近くにあるコリアン街で焼肉を食べました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
キムチとサンチュはサービスで、どっさり出てきました。肉も量が多く、美味しかったです。



2日目(2月14日)
この日は、ニューヨーク探訪しました。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
ニューヨーカーたちの出勤風景。みんな歩くのが早い!

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
地図を見て、道を確認中

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
エンパイア・ステート・ビルが、ホテルの近くにありました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
遠くからでもまだ見えたエンパイア・ステート・ビル

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マジソン・スクエア・パーク

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
パンの屋台やフルーツの屋台があちこちに。忙しいニューヨーカー達は、こういう屋台で朝食を買って、オフィスで食べるのでしょう。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
三角形の形をしたフラット・アイアン・ビル。妻はこのビルが大好きなようです。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
色とりどりの野菜やフルーツ。なぜかアスパラを手にしてます。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
この日の朝食は「Benvenuto Cafe」というカフェで。とてもキレイな店内。棚にパンが並べられていてCoolでした。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
私はライ麦パンと、ポテト、目玉焼き、ベーコンにコーヒー。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
妻はパンケーキとミルクティー。店の奥の厨房で作ってました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
妻が行きたいと言っていた「Fishes Eddy」という食器屋さん。前回、行けなかったので、今回、念願がかないました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
この手は何に使うのでしょうか???

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
ユニオン・スクエアにて。
近道をしようと、公園内を通りぬけしようと思ったら、出口がなく、変な所に出てしまいました(苦笑)。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
スーパーマーケット「Dean&Deluca」。色とりどりのフルーツと野菜が美しくカゴに盛られていました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
こちらは「Dean&Deluca」の鮮魚コーナー。真ん中のロブスターがハートドキドキの形に並べられてました。この日がバレンタインデーだったからでしょうか。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
ショーウインドウをパチリカメラする妻。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
チャイナタウンに着きました。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
チャイナタウンのスーパーマーケット。乾物がたくさん山積みになっていました。独特のニオイが・・・ガーン

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
チャイナタウンで昼食。店の人はシューマイと言ってましたが、水餃子でした。美味しかったです。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
北京ダックでしょうか?グロテスクでした(苦笑)

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
奥に見えるのがマンハッタン・ブリッジです。

$フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
前回にも行った「Once Upon A Tart」というタルト専門のカフェ。名物のレモンタルトは酸味がきいてて美味でした。


3日目(2月15日)
この日は、「WWF New York」で買い付け。ニューヨーク最終日。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
朝食は、ホテルの近くのダイナーで。妻はパンケーキ&ソーセージ。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
私はフレンチトースト&ソーセージ。
おいしかったのですが、この後、夫婦揃って、胃腸の調子を崩しました。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
タイムズスクエアにあったWWEのショップ「WWF New York」(後の「The World」)の前で。(2003年5月に閉店)

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
タイムズスクエアの交差点で交通整理をしているおまわりさん。

フリーバーズのプロレス観ながらアメリカ旅
バーベーキュー店の前で。ここでBBQを食べようと思ったのですが、二人とも体調が悪くなり、ホテルに戻ることに。
夜はMSGでNBAの試合を見る予定でチケットも手配していたのですが、それも断念せざるをえませんでした。朝、食べたソーセージが原因か?



4日目(2月16日)
ミルウォーキーに向かうため、朝5時にホテルを出発。前夜、早めに寝たこともあってか、体調は回復しました。



次回はミルウォーキーについて書きたいと思います。






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