姉の死、姪の死…「性同一性障害」を受け入れられなかった家族

「断捨離」提唱者・やましたひでこさん。20代半ば。今は亡き姉(右)、姪(中)と(写真:産経新聞)

 【話の肖像画】「断捨離」提唱者・やましたひでこさん(59)
 ぼんやりとした子だった私とは対照的に、勉強ができて美人で明るい姉。

自己肯定感が強く、もちろん自分の意思で判断・行動する強固な「自分軸」を持っていました。
 ある日、国際結婚をしてドイツに住んでいた姉から突然、電話がかかってきました。「お願いだから助けてほしい」。当時18歳の娘(やましたさんの姪(めい))がライン川に身を投げた、しかも自殺未遂はこれで3度目だというのです。プライドの高い姉が私に相談を持ちかけるなんて初めてのこと。よほど追い詰められていたのでしょう。ドイツの学校にいられなくなった姪は、日本に来ることになりました。
 〈姪の自殺未遂の原因は「失恋」。しかも相手は女性。姪は生物学的な体と自己意識が一致しない「性同一性障害」に悩んでいたが、その事実を姉夫婦は認めようとしなかった〉
 私にはそれが理解できない。確かにショックで切ないことだけど、私なら、どんな病気なのか、「性同一性障害」の本を読んだり、そうした子を持つ親のグループに入ってできるだけ理解しようとしたでしょう。でも、プライドの高い姉夫婦は、自分たちの娘がそうだったことを受け入れることができなかったのです。

 

続きはこちら  産経新聞引用

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