おかげさまで。

草刈正年です。

 

 


先日個人セッションをしていたら、こんな相談がありました。

 


「新しく仕事の形を変えて踏み切りたいけど、なかなか踏み切れない」
 

 

 

そこでわかったのが、自分で決めたことをしていくと、無意識に敵を作ってしまうという思い込みがあったこと。

 

そしてさらに、人と関わる時、人の決めたことを聞いてしまうと、受け入れることをしてしまい、自分が決めたことがなくなってしまう。

 

こんな2つのワナにはまって、自分で決め切れないということをしていたことがわかりました。

 

『決め切れない』人のヒントになればな~と思います。

 

 

 

まずは、無意識に敵を作ってしまうこと。

 

クライアントのまりこさん(仮名)は、正義感がある方で、自分で決めると自分の中に正義が生まれてしまう感覚がありました。

 

自分で何かを決定すると、自分と意見が合わない人が必然的にでてしまいますよね。

 

そして、自分の正義を作ると、必然的に敵が生まれてしまう。

 

そんな思い込みを持たれてました。

 

振り返ると、様々なところで敵対関係を作ってしまったり、いじめにあったりという経験をされていました。

 

 

 

そこで1つの記憶をとりあげて、まりこさん本来の自分で記憶をやり直してもらうことをやりました。

 

それは、まりこさんが学校のPTAで学級委員をやっていた時、新しく転校してきた先生が自分の息子の担任になったそうです。

 

そして、クラス会で親たちからはこんな意見が出ました。

 

「なんでもこの先生、前の学校でひどかったみたいよ」

 

「そんな先生に任せられないわ。やめてもらいましょう!」

 

 

 

まだ見てもないし、知ってもない先生に対して、あまりにも横暴な発言をする一部の役員に、まりこさんの正義が出ました。

 

「親がそんなこと言っていたらダメでしょ。まずは信じてみましょうよ」

 

そう発言したまりこさんですが、その後、担任の先生反対4人組と敵対してしまうことになりました。

 

まりこさんは自分が信じた道を1人で進み、まずは担任の先生を受け入れてあげることを通そうとしました。

 

縁が重なり、教育委員長さんや校長先生の賛同も得られて、結局はまりこさんの意見が通ったのですが、それから反対組の4人とはきまづくなってしまったそうです。

 

 

 

「自分の正義、意志を決めると、人との関係が悪くなる」

 

 

 

そんな無意識な思い込みがここで生またようでした。

 

そこで、その記憶をこうやり直してもらいました。

 

 

 

「人の正義も受け止められて、自分の正義も貫けるまりこさんになったら、あの時の記憶はどうしますか?」

 

これをやってもらいました。

 

すると、

 

クラス会でみんなが「担任の先生にやめてもらう!」と意見が出たことに対して、

 

「そう思うんですね。どうしていきたいですか?」と、まずは相手の意見を聞くことをされてました。

 

しかし、結局意見を聞いたところで、解決にはならず、

 

「無理よ無理」

 

「絶対だめ」

 

と防戦一方でした。

 

 

 

でも、そこをコーチングしていたら、まりこさんはやるべきことをなかなかやろうとしないのです。

 

人の正義を受け止めているけど、自分の正義をまだやり遂げてないですよね。

 

「どうしてやらないんですか?」

 

と聞くと、

 

「できないです」

 

と言うので、色々聞いてみると、

 

まりこさんはなんと、人の正義を受け止めるのではなく、受け入れるという意識をされてました。

 

みなさんの意見が正しくて、自分の意見は間違っている。

 

そんな設定になっていたんです。

 

 

 

そんな風になってしまうメカニズムをやめる必要がありますが、ここは割愛し。

 

そこで、受け入れるのではなく、受け止める意識を持ってもらいました。

 

すると、

 

他の役員の意見を聞いた上で、「私達が話していてもしょうがないから、校長先生を交えて一緒に話しましょう!」と自分で意見を言い、

 

みんなそれを受け入れて、校長室に行ったら、ひとまず担任の先生にやってもらうということで話がついたという記憶で終わりました。

 

 

 

ここでのポイントは、

 

上記の通り、まりこさんは相手の意見に対し、自分の正義で意見を言い、「ダメよ」的なエネルギーで人に今まで関わっていました。

 

だから、当然敵を作り、その結果、自分で決めると敵が現れるという恐怖で、自己決定感を自分で喪失していました。

 

しかし、相手の正義を受け止める自分を意識したら、敵は最後まで現れませんでした。

 

敵は自分が作っていただけだったんです。

 

 

 

そして、

 

相手の意見を聞いた上で、自分の正義を貫いた結果、自分が経験した記憶と一緒で、最後はうまくいくという結果になりました。

 

敵も作らず、自分の決定感もありながら、自分が望んで意志をやりとげたのです。

 

 

 

決められないことを彼女は2つのパターンでやってました。

 

 

●自分が決めて貫いたら敵が現れてひどい目にあう

 

自分が相手の正義を受け止めず、最初から自分の正義を出していたから、敵を作ってしまっていた

 

 

●人の意見を受け止めたら、自分の決定感がなくなってしまう

 

人の意見は受け入れないといけなく、自分の意見は間違ってると思ってしまい、その結果が自分の決定感がなくなる

 

 

二重拘束的な感じになっていたんですね。

 

 

 

単に『決める』というと、腹を決めればいいだけ!という感じですが、

 

こんな無意識な行動パターンを知らなかったら、例え無理やり決めたとしても、上記の2つのどれかが働いて、自分を動かなくしてしまうのです。

 

 

 

今、『決め切れない』ことに悩んでいる方がいたら、

 

決めるとどうなってしまう?と思っているのか?

 

ここを探ってみてください。

 

 

 

まりこさんのように、「決めると敵ができる」とか、おそらく何かの悪い思い込みが出てくるはずです。

 

そこの記憶をやり直してみると、決めても大丈夫な自分を理解し、簡単に決められるようになります。

 

 

 

ぜひやってみてください。

 

今日もありがとうございました。

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