V-TWIN マグナ250 フロントフォークのオーバーホール実施!
どうもどうも!!
注文してた部品も到着したので梅雨が来る前にオーバーホールしておきたかったのでやっちゃいました。
こんな感じでフロントフォークのシールは錆びてます。
先ずは車体からタイヤを外さないといけないです。
フロントブレーキキャリパーのボルト2本を外します。
んで、キャリパーも外してテンションがかからないように紐で吊るすか、台に乗っけるかしてください。
スピードメーターケーブルを外します。
+ネジ緩めていったらスポッと抜けます。(ネジは無くさないようにね^^)
お次はフォーク下の2個小さいボルトがあります。
コレを左右4個緩めておきます。(別に外さなくてOKです。)
お次はアクスルシャフトのでっかいボルトです。24mmです。
コレを緩めます。まだ外さなくていいですよ。
ここまでできたら車体のフロント側をジャッキアップします。
車の車載工具のジャッキでステップ下のフレームから持ち上げていきます。
ガッツリ挙げてしまうんではなく軽く上がる位でOKです。シャフト抜くときに上げ過ぎてるとしんどいですよ^^;
画像が横向いちゃって見にくくてごめんなさい。
こんな感じでアクスルシャフトを抜いてタイヤを外します。
さて、本来はここまで来たらフロントフェンダー外して、トップキャップ緩めてトップ&ボトムブリッジのボルト緩めてフォークを抜く訳ですが、まず先にフォーク底部のソケットボルトを緩めておきます。
中央の奥に六角の穴が見えるでしょ?6mmサイズでロングの六角が必要です。
ココがフロントフォーク整備の鬼門?的な場所で一番厄介な場所で皆さん躊躇するんですよね。本来ここは20Nmと軽いトルクで絞めつけてるんですが、ネジロック剤が塗られててメチャクチャ硬くなってる場合があります。だからネジ舐めして大変な事になってしまって諦めるパターンが多いんですよ。
とりあえず一度緩まるか試してみて無理そうならヒートガン(ドライヤーのもっとすごい奴)を使ってボルト部分を加熱します。ヒートガンで大体500度位の熱風が出ますのでネジロック剤の融解温度が150度~200度なんで十分使えます。
バーナー使う人も多いかと思いますがお好きな方で*^^*
今回はヒートガンも用意してたんですが、そのまま「コキッ」と鳴らして緩めることが出来ました。
このまま下にオイルを排出してしまいますのでオイル受けを置いときます。
出てきたオイルです。
真っ黒で白く濁ってる部分もあるので水が浸入してる可能性もありますね。
ニオイもドブの臭いでメチャクチャ臭かったです(笑)
オイル抜いてる間にトップキャップを17mmのメガネレンチで緩めます。
それからトップ&ボトムブリッジのボルト8mmを緩めてフォークを抜くを抜きます。(ウインカーのボルトも緩めてね^^)
フォークが抜けたら分解していきます。
ヘドロみたいな汚れが各所溜まってましたのでキレイに洗浄していきます。
この辺りから手がべっとり油まみれで写真取れませんでした・・・
ここからは分解した逆の手順で戻していくんですが、インナーチューブに下からフォークパイプブッシュ、スライダブッシュ、バックアップリング、オイルシールの順になります。
インナーパイプの中にリバウンドスプリングフォークピストンを入れます。
インナーパイル下からピストンが出てきますのでオイルロックピースを取り付けます。
インナーパイプをアウターパイプに入れます。
そうすると先ほどの鬼門って言ってたソケットボルトと結合することが出来ますのでワッシャースペシャル(90544-283-000)をソケットボルト(90116-KV3-701)
に入れて絞めていきます。(本来はネジロック剤を塗りますが今後のOHを加味して塗りませんでした。)
おそらくこのままだと共回りしてしっかり締め上げれないかと思います。
後でしっかりと絞めこむんで、とりあえず組んでいきます。
本来だとフォークシールドライバーなる専用工具で打ち込みますが必殺の塩ビ管VU40を使って叩き込みます。
PV管ってのがあって混同してしまいますが内径がPV管は小さくてマグナ250の41mmには適合しません。ですのでVU40管で間違わないように!!
スライダブッシュ、バックアップリングを入れ上からハンマーで圧入れします。音が変わるのですぐわかるかと思います。
そしたらお次はオイルシールを打ち込みます。
先ほどのVU40にアタッチメントを装着します!!
その名もTS継手!!これを装着する事にオイルシールの外形の54mmにジャストサイズに変換されます。ガンガン打ち込んでスナップリングを入れる溝があるんでそれが見えるまで打ち込みます。
片方はすんなり打ち込めたんですが、もう片方はもう少しって所で数百発打ち込みましたが動きませんでした(´;ω;`)
めんどくさいので車載ジャッキで両端から挟み込んで圧入れしたらあっけなく完了^^vスナップリング装着してシリコングリスこれでもかって位入れ込んでダストカバー装着してひとまず安心!!!
ここで全体の仮組でスプリング(詰まってる方が下向き)にいれてワッシャー、パイプを入れキャップボルトを絞めつけます。
先ほどのソケットボルトを20Nmで絞めこみます。フォークアウターのボルト穴等空いてる所にねじ回しのシャフト部分をいれて回らないようにして地面に寝かせて回せば締め込めると思います。
絞めこめたらトップキャップを外してスプリング、ワッシャー、パイプを抜きます。
ここまで来たら後は手順通り進めていくだけ*^^*
フォークパイプを押し込んだ状態にしてフォークオイルを規定量(477cc)入れていきます。
油面で調整するので多めに入れておきます。
空気抜きの為に10回程フォークパイプを伸ばしては縮めてを行います。
前回製作した治具を使って150mmで設定して余ったオイルを抜き出します。
後はスプリング(詰まってる方が下向き)を入れてワッシャー、パイプを入れキャップボルトを締めつけます。お疲れさまでした。
後はフォークの取り付けとなります。
ブリッジに差し込んでいきます。
左右均等になるように調整してくださいね。
位置が決まったらボトムブリッジ50Nmで絞めつけ、トップブリッジ11Nmで締めつけます。
フロントフェンダーを取り付け、ブレーキキャリパーを取り付けます。30Nm
タイヤも装着する前についでなんでベアリングのチェックとグリス補充もしておきましょう!!!アクスルシャフト、メーターギアもしっかりとグリス追加しておきます。
タイヤを組み付けアクスルシャフト通して24mmのボルトを軽く絞めつけます。
そしたらジャッキを下ろしていきます。
アクスルナットを本締めの60Nmで絞めこみます。
最後はアクスルナット左右4個22Nmで締め込んで終了です。
お疲れさまでしたぁ*^^*
ブレーキの効きを確認して数回フォークのストロークチャックして漏れ等無いようなら近場を試乗して状態チェック!!!
戻って漏れも無いようなら終了です^^v
なかなか自分でオーバーホールしようって方少ないとおもいますが、いざやるぞ‼‼‼ってなった時に必要な部品がわかってもパーツ番号分からない等あるかと思うんで今回使ったパーツ番号記載しておきます。
参考にしてください。
フロントフォークシールセット(51490-MN-305)
フォークオイル G10 1L(お好きなメーカーので選択してください。)
ワッシャースペシャル(90544-283-000)
ソケットボルト(90116-KV3-701)
トップキャップリングパッキン(91356-KF0-003)