過去問中心の理由 | フルカウント

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司法試験に3回目かつ5年目の崖っぷちでなんとか合格できた弁護士による受験備忘録です。

何をすれば、司法試験に合格するのか、何が必要なのか、合格に直結する勉強は何か?
5年間ずっと考え続けてきました。

結局出た結論は、出題された試験問題を解くこと、というアホみたいに単純な答えでした。

司法試験の合格の成否は、司法試験問題に対する解答の内容がすべてです。
その解答が合否に必要な点数を得ることができるかどうか、これ以外にありません。
よって、司法試験問題を解くこと、検討することが、合格に直結する勉強だと考えました。

過去問は既に出た問題だから、これから先出題されることはないので意味は無いとも思えます。
たしかにそうですが、その問題は、過去の受験者の合否を決したもの、人生を左右した問題です。
司法試験考査委員が、1年間を使って合格者を決するために検討作成した過去問の有する価値は大きいと思います。

また、5年も勉強していたので、全過去問をこれまでに何度解いたかわかりません。
すでに勉強しやり尽くし覚え尽くした過去問をまた繰り返すことに何の意味があるのか、
疑問に感じるかもしれません。
しかし、時間を測って、本番の試験と同様の状態で、問題を検討し解答を書くということは
実はそれほどやっていませんでした。

以上のことから、本試験と同じ状況で、過去問を解き、合格に必要な点数を得ること、
を受験勉強の中心に
置いていました。