Flolist Atlier M ~茨城北部のフラワーアレンジメント講師~

Flolist Atlier M ~茨城北部のフラワーアレンジメント講師~

茨城県北部でフラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーの講師をしています。アレンジメントの基礎や応用編などを紹介してゆきます。一緒にお花にあふれた毎日をおくりましょう^^
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初詣という事で、茨城県日立市にある「御岩神社」へ行ってきました。凄い人でした。参拝も行列で、臨時駐車場も満杯・・・ここは山奥にある神社で、かなり冷えます。巫女さんたちが無料で甘酒をふるまってくださったのは有り難かったです。

 

それにしても。十数年前にこの賑わいを誰が想像したのでしょう。私がこの神社に初めて行ったのは、その十数年前。やはり1月の2日だったかともいます。お正月にも関わらず、本当に参拝客が全くおらず、ひっそりとしていました。あまりに静かで、かえって二度目からは行きにくかったのを覚えています。

 

この御岩神社は、「常陸風土記」にも名前が出ている由緒正しい神社。古くは縄文の時代から、信仰の場として地元の方々に大切にされており、かつては門前町としての賑わいもあったようです。事実、徳川幕府の庇護を受けており、そこかしこに葵の御門が見られます。

 

 

本殿の写真。葵の御門が見えるかと思います。(2017年4月撮影。現在は、この左隣に祈祷所が設けられています)

しかし交通アクセスの悪さも手伝ってか、いつか時代の流れの中で人々の記憶から忘れられていった神社でした。本当に長い間、近隣の人々のみが大切に守ってきたようです。私がお参りしたときも、他の参拝客はありませんでしたが、決して荒れてはいませんでした。

 

そして、その事がこの寺社を守ったともいえるようです。ここには、室町時代に作られた大日如来像も保存されいます。公開は、お正月や回向祭(年二回)の時のみ。(県重要文化財)

この寺社がずっとにぎわい続けていたならば、明治の廃仏毀釈の時に、この大日如来像はどうなっていたか分からなかったそうです、人々の記憶から忘れられた寺社であるからこそ、廃仏毀釈の時も忘れられたまま。地元の人たちが保存することが出来たそうです。

 

大日如来坐像

 

ここ数年でこの御岩神社が急に人気が出たのは、何と宇宙飛行士による発見なのだとか。

宇宙飛行士の方が「地球の日本で一か所光輝いている場所があった」と、この御岩神社を名指してくださった事がきっかけ。近年のパワースポットブームなども追い風となり、行くたびに参拝客が増え、賑わいを増してゆくようになりました。

 

古代から信仰の場として栄えた場所が、一度人々の記憶から忘れ去られた。そしてそのおかげで守られた。やがて最新の科学技術により再発見された…何ともロマンチックなお話ではありませんか。

この賑わいが一時のブームに終わることのない事を、願っています。