ルーカスとオーリエも負傷のため欠場し、代わりにラベッシとファン・デルヴィールが先発出場を果たした。対するチェルシーは出場停止処分を受けてしばらくプレーしていなかったジエゴ・コスタを1トップで起用した。また、風邪をこじらせて出場が危ぶまれていたセスクは問題なく先発でピッチに立った。
試合序盤は、チェルシーがボールを保持してゲームを主導。PSGが時おり仕掛けるカウンターに対しては、的確に動いてシュートチャンスを封じた。そして36分に先制。テリーが上げたクロスをケイヒルがバックヒールで流し最後はイバノビッチが頭で押し込むという、DF3人衆による見事な連係プレーだった。
しかし、前半はいま一つリズムをつかめなかったPSGが後半に入り奮起。ポゼッション時のパス回しのテンポを上げ、少ないタッチ数でスピーディに押し上げる形を徹底することで徐々にペースをつかんでいく。すると54分、後半になってより中央寄りにポジションを取るようになったウイングのカバーニが、マテュイディの左からのクロスを地面へと叩きつけるヘッドで決めて待望の同点ゴールを手にする
その後も攻め続けたPSGが14本のシュートを放ったのに対し、チェルシーはわずかに2本。5セーブを記録したGKクルトワの大活躍によって救われた形だった。
<監督コメント>
ローラン・ブラン(PSG)
「この状況下で自分たちにできることはすべてやった。スコアでは劣るが、プレー内容は(3-1で先勝した)昨年よりも良かったと思う。チェルシーはほとんどチャンスを作れなかった。それだけに、彼らの唯一のチャンスでゴールを許してしまったのは残念だ。それでも、守備はコンパクトかつソリッドに、攻撃はスピーディにという目標としていたプレーができたことには満足している。(セスク)ファブレガスやアザールなど、相手の素早いプレーヤーを止めることを意識していたが、ゴールを許したのはDFだった。これがフットボールというもの(苦笑)。チェルシーはカウンターが強烈だ。ホームでのアドバンテージもある。しかし、我われの守備陣も強力で、どこからでもゴールできる世界有数の攻撃陣を備えている。ケガ人も復帰するだろうし、(第2レグに向けた)戦況は悪くない」
ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー)
「前半は我われのものだった。彼らはボールに執着することもなく、プレッシャーをかけてもこなかったから楽にボールをキープしてゲームを思い通りに進めることができたね。後半は打って変わって、相手がアグレッシブになりダイレクトプレーを仕掛けてきた。1-1という結果は、今日の内容を表していると言えるだろう。しかし、シュート数やあるいは相手のGKをどれだけ苦しめたかという点で判断するなら、彼らがより優っていた。(第2レグへ向けての)アドバンテージはほとんどないと言っていい。3-0や4-0で勝っているわけじゃない。すべてはスタンフォードブリッジでの対戦で決まる」
<監督コメント>
ローラン・ブラン(PSG)
「この状況下で自分たちにできることはすべてやった。スコアでは劣るが、プレー内容は(3-1で先勝した)昨年よりも良かったと思う。チェルシーはほとんどチャンスを作れなかった。それだけに、彼らの唯一のチャンスでゴールを許してしまったのは残念だ。それでも、守備はコンパクトかつソリッドに、攻撃はスピーディにという目標としていたプレーができたことには満足している。(セスク)ファブレガスやアザールなど、相手の素早いプレーヤーを止めることを意識していたが、ゴールを許したのはDFだった。これがフットボールというもの(苦笑)。チェルシーはカウンターが強烈だ。ホームでのアドバンテージもある。しかし、我われの守備陣も強力で、どこからでもゴールできる世界有数の攻撃陣を備えている。ケガ人も復帰するだろうし、(第2レグに向けた)戦況は悪くない」
ジョゼ・モウリーニョ(チェルシー)
「前半は我われのものだった。彼らはボールに執着することもなく、プレッシャーをかけてもこなかったから楽にボールをキープしてゲームを思い通りに進めることができたね。後半は打って変わって、相手がアグレッシブになりダイレクトプレーを仕掛けてきた。1-1という結果は、今日の内容を表していると言えるだろう。しかし、シュート数やあるいは相手のGKをどれだけ苦しめたかという点で判断するなら、彼らがより優っていた。(第2レグへ向けての)アドバンテージはほとんどないと言っていい。3-0や4-0で勝っているわけじゃない。すべてはスタンフォードブリッジでの対戦で決まる」
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CLの決勝トーナメントもいよいよ始まりましたが、今回は1回戦で恐らく最も注目度の高いこの試合について書いてみました
〈創造性のなかった中盤〉
この試合、両チームとも手堅く入ったのですが、チェルシーのほうはマティッチは中盤の底に居座りラミレスは右サイドのカバーに追われセスクも存在感をあまり示せず、一方のPSGも中盤からFWへの縦パスというのは少なく斜めのロンクパスを多く使い、中盤というスペースではほとんど試合の大事な出来事というのは起こらず、サイドが一つポイントになっていました
そんなわけでこの試合でのチェルシーの攻撃手段というのはアザールの個人技しかなかったのですがファンデルウィール、そしてそのカバーに来たヴェラッティに厳しいマークをされなかなかここでチャンスを作るまでには至らず
しかしそれでもPSGが今季3位に甘んじている最大の原因である失点癖、セットプレイを苦手としているところから上手く先制点を奪えました
テリー→ケーヒル→イバノビッチという流れでチェルシーが先制点を決めたシーンですが、この場面ではケーヒルにはカバーニ。イバノビッチにはD・ルイスがそれぞれマークしていますが・・
ケーヒルがヒールでクロスのコースを変えた(こういうのをフリックといいま)ところでD・ルイスは完全に足が止まってしまいイバノビッチのマークを外してしまいました(動画で見るとよくわかります)
FWだからカバーニはしょうがないとしてもD・ルイスは度々こういった軽い対応から失点を許してしまうシーンがあるのでしょうがないでは済まされないでしょう(まあこのシーンに限っては難しいですけどね)モウリーニョが彼を見限ったのもこういう部分だったりするのかなと思いますね
〈PSGの左サイド〉
中盤で奪われた際に上手くプレスがかからずカウンターを許してしまうシーンが(両チームとも)けっこうありましたがPSGの攻撃は明らかに左サイドに偏っていました
証拠資料
とはいっても中盤に創造性のないPSGは個人技からヒモビッチなどがチャンスをつくるシーンはありましたが基本はサイドからのクロスです
右サイドにCFタイプのカバーニがいて、さらにCFにはイブラヒモビッチと空中戦に強い2人がいますし、マクスウェルなどのハイクロスもまたいいところに合わせてきたのでかなり効果的でした
最後にPSGはパストーレという創造性のある中盤の選手を入れたことで少し面白いシーンも増えてきたのですがさすがに時間が足りず、悔しいドローに終わってしまいました
モウリーニョ監督のコメントにもあったように、いくらホームとはいえPSGに1点も許さないのはなかなか難しいことでしょう。今度はホームで攻めるチェルシーがみたいですね