PFI.案件報告。性能、機能仕様公開 | Perfume酔い_かもね

PFI.案件報告。性能、機能仕様公開

お邪魔します。

久しぶりにamebaのHPに来たは良いけど何処から書く画面に偏移するか暫く探してしまいましたよ~「あれ~何処だっけ、あっ、ここだここだ」みたいな。
前回の記事は年明けだった(汗。
その間にこのブログも5年経ってました。まぁ書いてないのに5年経ったは無いね。

さて、本題に移りましょう。

現在進行中の案件No.14(だったか?、PFI.ウォッチャーの方教えてください←いるか!)ですが、ようやく試作品レベルまで来ましたので、ここいらで性能及び機能仕様をまとめて置きたいと思います。
【長くなりますが、操作説明と合わせて注意事項もありますので関係者は必ず最後まで目を通して下さい。よろしくお願いします。・・・前半の制作日記は読み飛ばしても構いません(笑)】

案件No.14
「パフュモバイルバッテリーに機能追加してより使えるGoodsにしちゃおう!2」

前案件でも使ったパフュのモバブ。当たり前ですがこれだけですとタダのモバイルバッテリーです。これ、購入したのは良いけれど・・・的な所ありませんか?(コレクション的購入は除きます)容量は中途半端だし、使えばコンセントの部分がもげた、スイッチが入ったまま戻らなくなった、充電できなくなったとあちこちから壊れちゃった報告が上がって正直いい所無しのGoodsなんですね。まぁ前の案件から言っているのですが。
開腹すると基板を止めるネジが無かったり、中の基板にハンダ屑が残っていたりと一段とダメダメな状態。いくらあの国製だとしても粗悪すぎやしないかと。でもそれだけじゃGoodsが可哀想なんで前回は強引に面白いGoodsにしちゃうべくBcL電光掲示板の機能を追加してみました。勿論モバブとしての機能は残しつつです。

当初の目的どおり出来まして、納品先にもご満足して頂けた様でホッとしていますが、このモバブ、寸胴なデザインの割にはスペースが少なく、電光掲示板の機能を詰め込む為に、当時の私のMAXレベルでユニバーサル基板上に何度もカット&トライを繰り返し組上げました。終わってしまえば良かった良かったなのですが、制作中は幾度かハードルあって結構大変だったんです。まぁモバブサイズの大きさではこれ以上の集積化は私のレベルで無理だなと、題材としては終わりかな~とPFI.としては勝手に完了宣言。

ところがリズムさんより「壊れちゃったから好きにして」と手元にモバブが舞い込んで来るんですね~。
う~ん、好きにしちゃってと言われると男としてはじゃなかった、PFIとしては黙って居れません。前回は電光掲示板でしたので、同じじゃぁ面白くないし今回は何を追加するか・・・

てな訳で、今回はモバブにMP3プレーヤーを追加してみる事にしました。元々モバイルバッテリーですから持ち歩くことを前提にしてますしね(笑。
前に制作した「パフュえへ」に搭載したMP3プレーヤーを元に、どうせなら今、後継としてリリースされているMP3デコードチップを使おうと画策。また前回出来なかったMP3データを書き込むmicroSDカードを使う人が自由に抜き差し出来るようにしたいなと。

制作に当たっては新しいMP3デコードチップがLQFPパッケージ(ピンとピンの間は0.5mm)しか無く、もうユニバーサル基板では実装不可能なんでここは工作の幅を飛躍的に広げるためにも前々からやりたいなと思っていたプリント基板の設計に挑戦してみました。
今回手を出すいい機会になったのですが、まぁ~これが大変(笑。
基板製作用ソフト(PCBE)自体の使い方から始まって、作図する上での決まり事と右も左も解らず随分苦労しました。でもここは先輩であるYahoo!ブログのPer4さんにご指導を頂き何とか業者にデータを出せるまでになりまして、リチウム電池の電圧モニタ用のPICプログラム開発と併せて大変お世話になりました。おかげさまでこの案件、日を見ることが出来ています。この場を借りて改めて御礼申し上げます。
バッテリーのケース加工は言わずと知れたヴォーさん。芸術家にそんなお遊びを頼むなよとヒンシュクを買いそうですが、そこは素直にごめんなさい。許して(笑。

新しいMP3デコードチップのテストとコントロールプログラムの改修(テスト段階)。
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併せてPCBEを使った基板のデータ作成。
やろうやろうと前々より思っていましたが、今回頑張って習得(したつもり)。
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と業者へ発注。
あっという間に出来上がってきました。う~ん、美しい(笑。
結局2箇所程度自責の間違いがありましたが、修復可能で初回にしてはまぁ上出来かなと。
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基板は細かい形で発注するとそれだけ単価が上がりますので、一定の大きさにまとめたデータで依頼しました。後で自分がPカッターで切ればいいやと・・・
・・・いやぁ~その考えは甘かった。Pカッターでは全然精度が出ず、パターン切っちゃたり挙句に細かい所が折れちゃったりとこのまま続けると依頼して作った基板全部パーにしかねなかったんで、耐え切れずこんなものをポチッと。
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プロクソンのテープルソーです。

併せてダイアモンド刃も購入。
ダイヤモンド刃のお陰でがんがんカット出来ます!
いやぁ~スパスパ切れて気持ちいい~、あのPカッターの苦労は一体何だったの?(笑。
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ちなみにこちらは切り出し後のオマケ。1台当り2枚あります。
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ケースの穴あけもシロウトじゃ無理なんで、ヴォーさんに依頼。
流石です!細長く溝状の穴を開けて、microSDカードが取り出しやすいようプラスチックの厚みを削ります。これまたノミで綺麗に仕上げるんですよ。素晴らしい。
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出来たケースに、チップ部品をハンダ付けした基板と、リチウム電池、リチウム電池充電用モジュールを組み込んで行きます。
基板は2層になっていて、1層目は電源(MP3用とモバブ用)とMP3のコントロール部分とイヤフォンジャック。
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2層目はmicroSDカードコネクタとMP3デコードチップ、コントロール用スイッチが乗ります。ちなみにMP3デコードチップのアナログ側はタクマンの金属皮膜抵抗Panasonicのフィルムチップコンデンサと拘ってみました。
全体のコスパを考えなくても良いのが自作のメリットですね。「とは言っても音源がMP3の128kbpsだろ」と言う突っ込みはごもっともw
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リチウム電池つけてと・・・

おっと、コントロールのボタンは以下の9色より選択可能です。全部一緒でも良し、モバブに色合いを合わせても良し。ご自由にどうぞ(笑。
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LEVEL1,2,3の表示色も”赤”、”青”、”緑”から選択可能です。

で、上下を組み合わせたら出来上がり。
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いつもながら自己満足全開(笑。
MP3プレーヤーとしては必要最低限の機能しかありませんが音質も悪くなく、ポータブルプレーヤーとして使うには充分ではないでしょうか。
「モバブにイヤフォン挿してるなんて何だあれ?」的な不思議感があって面白いのではないかと。


ちなみにコントロールはこんな感じです。
操作方法と併せて注意点も。

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・USB経由充電ポート
今回中味をそっくり入れ替えますので、家庭用100Vからではなく、USBからの充電となります。給電元に専用USBケーブル(付属します)で接続するとLEVEL1が点灯し、充電していることを表示します。充電が終了すれば消灯します。充電スピードは多分従来と一緒で、バッテリーを空になるまで使い切ると充電にかなり時間がかかりますのでご注意下さい。また給電元は500mA以上取れるものをご使用下さい(パソコンのUSBポートは通常500mA取れます)。

・電源スイッチ
押し込むとスイッチが入り、LEVEL2が点灯しモバイルバッテリーとして、併せてMP3プレーヤーが使えるようになります。
リチウム電池の過放電を防ぐ為に保護回路がついています。充電中にLEVEL2が消えて充電が止まった、電源スイッチを押してもLEVEL2が点灯しない、点灯してもすぐ消える、またMP3プレーヤーが警告音を出した(曲間に”ピピ”となる場合は電圧低下、”ピピピピピ”と5音なるとバッテリーの容量なしで自動的に停止)場合はリチウム電池の容量がなくなりかけて(もしくはなくなって)います。速やかに電源スイッチを切って充電をお願いします。

・microSD(この図は抜けた状態です。セット時は見えません)
microSDカードの取り外し、取り付けはバネつきロックですので、爪先で押すと”カチ”と音がして吐き出されます。またセットする際は同じく爪先で”カチ”と音がするまでゆっくり押し込んでください。斜めに入れたり、必要以上に奥へ押し込んだりしないで下さい。
microSDの容量はFAT16の2GBまでです。これを越える容量は認識しません。ただMP3ですのでファイルが不可逆圧縮されており、パフュのリリースしたCDなら全部入れても全容量の半分程度です。
また再生出来るビットレートは128kbpsまでです。またこのMP3プレーヤーはタグ情報を使いませんので、出来れば削除することを推奨します(削除しないとほんの僅か曲のスタートが遅れる)。
ファイル名は日本語でも構いませんが、稀にMP3プレーヤーが日本語のファイル名を認識せず、他のMP3ファイルを間違って再生する事があるようです。分かり難くなってしまいますが、出来ればファイル名を連番にするなどして下さい。ファイル名を半角英数字の8.3形式に納める事を推奨します。
・再生順序はファイル名ではなく、microSDカードに書き込まれた順番となります。また曲(MP3ファイル)はフォルダー分け(アルバム分け)する事が出来ます。アルバム等曲順を重視する場合はmircoSDカード上にアルバム名でフォルダーを作成、そのフォルダーへ一曲目から順番にコピーすることを推奨します。
・大量のMP3ファイルを書き込みたい場合はパソコンのデスクトップ上でMP3ファイルを用意してフォルダー構成を作成、それをALZipなどの圧縮解凍ソフトで圧縮をかけ、解凍先をmicroSDカードにしますとフォルダー、ファイルの解凍を一つづつ行い書き込んで行きますのでフォルダー、MP3ファイルの順番が狂わず、簡単にコピーする事が出来ます。
なおフォルダーは日本語オッケーです。

・MP3オン、ポーズ
リチウム電池の容量があり、電源スイッチが押された状態で一回押すと”ピ”と音がして前回最後に再生された曲の最初からから再生を始め、LEVEL3がゆっくり点滅します。再生中に一回押すと”ピ”と音がしてポーズとなり、LEVEL3が早い点滅となります。もう一度押すとポーズが解除されLEVEL3の点滅が元に戻ります。長押しすると”ポ”と音がし、ボタンから手を放すとMP3プレーヤーがオフします。
オフ動作を行わず直接電源スイッチでオフすると最後に再生していた曲を記録せず、前々回からの再生になってしまいますので、ご注意下さい。
なお、警告音が出る場合があります。”ピ”と”ポ”、幾つ鳴ったかで状態がわかります。
”ポ”が8回、microSDカードがセットされていません
”ピ”が8回、microSDカードのフォーマットがFAT16でありません
”ピ”が4回、MP3ファイルがありません
”ピ”と”ポ”を繰り返す、microSDカードの読み込み不良です

・曲送り1,2、曲戻り1,2
次の曲に移りたい場合は曲送りを、戻りたい場合は曲戻りボタンを押すと”ピ”と音がして次の曲若しくは前の曲に移ります。なお曲中に移る事はは出来ません。
フォルダーを移りたい場合は曲送り(次のフォルダー)若しくは曲戻り(前のフォルダー)のボタンを長押しして下さい。”ピピ”と音がしてフォルダーを移ります。

・音量大、音量小
名前の通りです(笑。


以下警告は必ず、注意も併せてお読み下さい。

警告
【お決まり事】
・シロウトの手作りとなります。メーカーのようにテストをしている訳ではありませんので、不測の事態が起きるかもしれません。また不測の事態が起きたとしてもそのことによる損害を含め当方一切の責任を負えませんのであらかじめご了承願います。
・リチウム電池は取り扱いが難しく、使い方によっては過熱、発火の危険があります。充電部分は安全性を考慮し市販のモジュール部品を使いましたが、充電時は何かあったら即対応できるよう必ず手の届く範囲で充電して下さい。充電したまま外出するなど目を放す行為を絶対しないこと(最近市販品も怪しいモノが多いんで一緒です)。また使用する際も即対応できるよう同様に手の届く範囲にて使用願います。また使わない時は必ず電源スイッチを切りましょう。

注意
・充電対象によってはモバブがかなり発熱します。iPhoneは設計上定格内(最大1A)で動作していますが、耐久テストをしておりませんので、ほとんど容量の無くなったスマホを100%まで充電するような使い方を日常的に行うのは熱による負荷が高く、あまりお勧めできません。6~70%消費した所から100%に充電するようなこまめな使い方がモバブに負荷を与えずお勧めです。

・microSDカードの前の使用状況(流用する場合)によってはパソコンで認識するのにMP3プレーヤーが認識しない場合が稀にあるようです。その時はSDFormatter(https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/)を使い一旦フォーマットをかけると認識する事があります。

・microSDカードのルートにはMP3ファイル、フォルダー併せて255個までです。ルート直下のフォルダーは31個までです。フォルダー内のMP3ファイルの数は特に制限ありません。MP3以外のファイルがあっても飛ばされるだけで問題ありません。

・microSDを挿した最初はmicroSDカードのルートにあるMP3ファイルを順番に再生して行きます。ルートにMP3ファイルが無く、フォルダーがある場合は最初にmicroSDカードに書き込まれたフォルダーからその中のMP3ファイルを順番に再生して行きます。再生し終わるとそのフォルダー内の最初に戻り再生を続けます。

・MP3オン、オフ、曲送り等、ボタンを押した際、ビープ音と合わせてたまにポップノイズが入ることがありますが、故障ではありません。なおビープ音が鳴らない限りポップノイズもありません。


便利な使い方(MP3ファイル製作、管理について)
128kbps、タグなしのMP3ファイルを用意するのが大変かもしれません。一番手っ取り早いのはiTunesを使ってMP3ファイルを作成する方法だと思いますので、以下にiTunesを使った作成方法をメモします(Macは適宜読み替えれば・・・?)

1.iTunesを立ち上げAltキーを押してiTunesメニューを表示させます。

2.編集→設定→一般環境設定を開きます。

3.一般タブ画面の真ん中辺り、インポート設定をクリックします。

4.現在のインポート方法と設定が表示されますので、メモしておき、インポート設定を”MP3エンコーダ”、設定を”標準音質(128kbps)”にして下さい。

5.OK,OKを押します。

6.マイミュージックの画面にてアルバムを左クリック、次に右クリックするとメニューが現れて、その中に”MP3バージョンを作成”がありますので、選択してください。選択すると自動的に始まります。

7.iTunesで管理されている音源の同じ場所にMP3に変換されたファイルが出来ますので、デスクトップ上にフォルダーを作成し、その中にアルバム名のフォルダーを作成、そこに出来たMP3ファイルを移動させて下さい。

8.MP3ファイル化したいアルバムを6,7を繰り返し作成して下さい。

9.このiTunesの設定はCDからのインポートの際に反映されますので、MP3、標準以外でインポートされている方は作成が終わったら元の設定に戻して下さい。

10.タグ情報はフリーソフトを使って一括削除するのが便利です。
特にiTunesはアルバムアートワークなどタグ情報が大きくなりがちです。私はこれを使って削除しています Multimedia Tag Removermp3infp必要、あらかじめインストールする)


如何でしょうか。
色々書きましたんで、「なんだか面倒?」と感じたかもしれませんがグチャグチャ書いちゃうのは私の性分です(笑。
操作はシンプルですし、簡単ですのですぐ聴けます。ですが、一通り読み頂けると助かります。

また質問等ありましたらここやTwitterでも逐次受けますので何なりと。




いやぁ~、久しぶりにメッチャブログ書いたな。
次は半年後だww


お邪魔しました。