ウォーハンマーFRP#2「栄光は誰のために」~前半~ | アナログゲーおじさん

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■前回までのあらすじ

燃石炭区の連続ミュータント出現事件の犯行は、コーンを信奉するミュータントたちの手によるものだった。その頭目であったジャックの父「ダニエル」をケイオス・スライムともども葬り去る一同。ダニエルの邪悪な陰謀は取り潰されたが、魔狩人は「浄化のために燃石炭区を焼き払う」と宣言する。

 

■新たな依頼

夜が明け、一同は依頼主の元に戻る。すると、身なりの良い老人が依頼主に同行していた。彼は自身を職人ギルド「鉄火衆」の頭目、ハインツと名乗る。ハインツは冒険者に礼を述べ、新たな依頼について語る。

 

ハインツ:「このあたりに、怪しい男どもが出入りしているらしい。ミュータント問題に追われていて、私もほとんど把握していないのだが…。加えて、魔狩人も出入りしていると聞く。関連があるやもしれん。諸君らに彼らの正体を突き止めてほしい。もちろん相応の報酬は支払おう」

 

シルヴェスター:「・・・魔狩人の連中が出入りか、ならば混沌にも関わることかもしれんな・・」
ディーター:「怪しいてのは、具体的にどうなんだ~?依頼は受けてもいいけどよ~」
ハルギン:ヌッと顔を出して「数はどれくらいなんだ?」
ハインツ:「詳しくは私も把握していない。数も詳細も知れぬ。それゆえ、報酬は一人20gcを支払おう。ただしかし、労働者街や工場地帯で見たと訴えがある」
 

呈示される大金に色めき立つ一行。依頼を承諾するが…

 

シルヴェスター:「おっと、じいさん。怪しい男達というのはナニをもって怪しいとしたのか?」

ハインツ「手に奇妙な道具を持っていたそうだ。大きなコンパスやなにやら…それから…巻き尺。」

シルヴェスター:「コンパスと巻尺か、、街中でそれらを持って歩く集団は確かに不審といえる」

 

一同は相談し、ひとまず工場地帯へ聞き込みに向かおうと決める。そして、酒場を後にしようとすると、聖職者風の少女に阻まれる。

 

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少女:「不敬なものどもめ!あんたたちは不敬にも、オスカー様に歯向かおうとしているそうね」

マグナス:「オスカー様?」

少女「魔狩人にして不屈の騎士、オスカー様よ」
シルヴェスター:「・・・(オスカー、奴はそんな名前であったのか)

マグナス:「仕事の依頼を辞退しただけで、歯向かおうなどとはしておりません」
ディーター:「歯向かうっつ~か、依頼だからな」
ハルギン:そうだそうだと頷きます
ディーター@あいち:かわいいw

少女:「良いこと?不浄なこの地区は今夜火に落ちる。これはシグマー様の意思よ!!!!」

 

顔を見合わせ、黙り込む一同。

 

GM:ふんぞり返ります「何とか言いなさい!」そのバストは平坦であった。

 

ハルギン@リタ:oh...
ディーター@あいち:ちょwwwww

マグナス:「罪もない人々を巻き込むことが、シグマー様のご意志なのか?」
マグナス:wwww
GM:にらみ返します。バストは平坦であるが…。
ディーター@あいち:先生wwww

 

シルヴェスター:「なるほど、貴様も私もシグマーに使えし、混沌を滅ぼすハンマーだ。しかし、その手段は俺はとらない」

ハルギン@リタ:「混沌の種を有していないものも焼かれるかもしれないのに、それでもシグマーの意志だというのか?少年よ」
ハルギン@リタ:無自覚に煽ります

マグナス:煽るwwww
ディーター@あいち:煽りよるwwwww

少女:シルの言葉を聞きたくないようにわーわー言いながら「警告したのに!馬鹿なやつね。混沌の種を有しているものが焼けるのならば、100でも1000でも犠牲があっても許される。シグマー様は必ずや館に招いてくれるでしょう」と大げさなポーズで言う。胸を強調するのですが、そこにあるべきものはない。

 

マグナス:「お気遣い感謝する。しかしながら、その考えには賛同できない」

シルヴェスター:「・・・お前も大切なものを失ったのだな・・・(胸じゃないぞ)」

ハルギン@リタ:「(極端な少年だ…)」

 

薄い胸を有する少女は「後悔しても遅いわよ」と捨て台詞をはくと立ち去る。お付きの司祭と話す会話から、彼女が「シャーロット」という名前であると判明した。怪しい男たち、魔狩人、焼き討ち。それらは何か関連があるのだろうか?一行は気を引き締め、改めて調査に赴く。

 

■測量は誰のために?

工場地帯では、ミュータント騒ぎを冒険者たちが解決したといううわさが出回っており、非常に活気だっている。ハルギンはヌッと飛び出し、労働者の一人から聞き込みを試みる。上機嫌の労働者は、測量器具を持ったキスレヴ人が燃石炭区を夜な夜な徘徊していたと教えてくれる。そしてもう一つ、暴れる何かを閉じ込めた鉄の箱を搬送していたとも。

 

シルヴェスター:「・・・そういえば悪いキスレヴ人とかいうのも居たな。」

 

そして、街路にいくつものチョークの線があると教えてくれる。それを目にしたハルギンは、こういった線や記号は建築の際に用いるものであったと思い出す。しかし、どう考えても従来の建物と、建築予定のラインは重複している。

 

シルヴェスター:「この白線からどのようなものか推察はできないのか?」
マグナス:「地下、と言う可能性も?」

ハルギン:「なるほど、地下…」
シルヴェスター:「ふむ、他の情報も聞き込みにいかねばまだわからんな」

 

前回のように、地図上の意味があるのかと調べてみると、この地区の住居の立ち並びが現在のように乱雑ではなく、「碁盤のように」非常に整然とした様子になるであろうことがわかる。キスレヴ人と魔狩人、これらについてより深い調査が必要と感じた一同は、キスレヴ地区とスイゾー先生の「学校」に手分けして聞き込みに行くことにした。

 

 

■キスレヴ人とスイゾー先生

マグナスとシルヴェスターはキスレヴ人地区にやってきた。あたりは賑わっており、以前のような暗鬱な雰囲気はない。労働者は工場から出火したハチミツ酒を木箱に乗せ、どこかに運んでいく。マグナスは自分の分だけでなく、仲間の土産にもと二瓶買って帰る。売り子の男は「自慢の一品だ。コサックってやつが考案したんだ。少しレモンを入れるのが隠し味さ」と得意げな表情だ。コサックはキスレヴ人地区に戻ってきており、仲間たちと共にハチミツ酒の醸造を行っているらしい。そして、久々のコサックとの対面。思わず抱きしめるマグナス。

 

だが、コサックの表情は浮かない。というのも、以前この地区で違法な闘技場を経営していたリュッツエンが新しいシノギを見つけ、悪だくみをしているのだという。彼らは「ニガヨモギ」区に出入りし、そこで建築用の資材を収集しているのだという。

 

コサック「家でもたてるのか・・・でも、どこもいえでいっぱいだアルトドルフは。いえがなくなるなんて、ふつうじゃないことだ」

マグナス:「(家がなくなる・・・)」
シルヴェスター:「これは・・・・魔狩人のクソ野郎と繋がってるかもしれんな」

 

そして鉄の箱…それは熊箱と呼ばれ、キスレヴ人が熊を飼育するために用いるのだという。

 

マグナス:「ありがとう、とてもいい情報だ。助かった。それにしても本当に立派になったな、ディーターも会いたがっていたぞ。君の作った素晴らしいはちみつ酒を土産としてもってかえろうと思う」
コサック:「あんたたちのおかげだ。あんたたちだけでない、先生や、仲間のキスレヴ人もいる」
シルヴェスター:ホント優しいなw俺は既に失ったものだ
 

ニガヨモギ区に潜む犯罪者たち…これは、魔狩人と彼らが手を組み、金のために街を焼き払おうとしているのか?

 

一方、ディーターとハルギンもスイゾー先生のもとへ。

 

ぼろぼろの「ヒルデリック神学校」(スイゾー先生の本名)に入ろうと、扉に手をかけると…

声:「燃石炭区はスイゾーを悪くしてしまったものだらけだそうだぞ!!!!!!!!!!」

ディーター:「はは、せんせ~は相変わらずなんだな~」
ハルギン:やべえ…びっくりして少しおろおろします

 

シルヴェスター@けい:説明しよう!スイゾー先生は何でもかんでもすい臓が悪い事にするエキセントリックな人なのだ!

 

スイゾー先生:「おお、どうした?スイゾーでも悪くしたのか?拙僧が見てやろうか?」
ディーター@あいち:「いや~俺は元気さ!天下のスイゾーせんせに聞きたいことがあってなぁ~。オスカーって騎士様の事しってるかい?」

 

顔を曇らせ「知り合いというほどでもない。わしがまだシグマー聖堂に籍をおいとったころ、オスカー殿にまつわる噂は耳にしたことがある」と、少し歯に挟まったように話すスイゾー先生。

 

かつて武勇に秀で、模範的な騎士であったオスカー。混沌の嵐ではカール・フランツ陛下も外征に彼を伴ったのだという。しかし、戦いを終えたオスカーが邸宅に戻ると、そこには婚約者の姿がなかった。懸命な捜索の末、オスカーは婚約者を見つけ出す。…スラーネッシュの教導師であった友人と、その信徒たちに辱められた彼女を…。オスカーは人が変わったように疑わしきものは切り、燃やす、修羅のごとき魔狩人となり果ててしまったのだ。

 

ハルギン:最初は険しい顔をして聞いていたハルギンも、最後の方には複雑そうな顔をしてディーターを伺う。ディーターも、絞り出すようにヒルデリック師をねぎらい、感謝を述べる。

スイゾー先生:「あの頃はそんな話ばかりじゃった。それゆえわしは聖堂に絶望し、托鉢の旅に出たのだ。できればオスカー殿の心も救われてほしいものじゃな」と寂しげな表情で付け加える。

 

ディーター:「そうだなぁ…だが、俺たちは、オスカーのやり方には賛成できねえ…」

そして、ハルギンと顔を見合わせ、オスカーが燃石炭区を燃やし尽くそうとしていると告げる。

 

スイゾー先生:「…!!ばかな、スイゾーさえ切り取れば何も問題はないはず…」

スイゾー先生:「いかん、止めるんじゃ!罪のない魂まで焼かれることになるッ!」

 

急いで仲間に合流する二人。その後ろ姿に、スイゾー先生は付け加える。

 

「オスカー殿の婚約者には妹がおられた。彼女はシャーロットという!」

 

~後半に続く~