【 やらずに後悔するより、やって後悔する 】
2人目の育児休暇が明けて職場復帰
退職する踏ん切りが付かなかったのは最終的にお金の問題。
会社を辞めたら収入が無くなるばかりでなく学費や保育料も必要
加えて結婚後も実家に経済的な支援をしていたため、実家の経済状態も不安。
ただ、そんな迷いを打ち消すかのように新たな出来事が起きます
復帰早々相変わらず残業する毎日。
何も反省してないな、私。
ワークライフバランス、全く取れていないなと思いつつ、退職するまでは必死で働くと決めていたから、旦那に家事・育児を協力してもらいながら何とか乗り切っていました
しかし上司が変わり、働く環境に変化が訪れます
同じグループの皆が休日出勤するくらい忙しく、仕事的には私も一緒に出勤が必要な状況。
でも私にだけは休日出勤の許可を出してくれない。
当時の自分にとっては、非常に仕事がやり辛くなって。
みんなで一緒に頑張るのが好き、一緒に乗り越えた時の充実感が好きでやっていた仕事。確かにそれ自体、母となってからの働き方としては無理があったし、欲張りだったのかも知れない。
休日出勤禁止令も、今思えば、育児中の私に配慮してくれていたのだろうけど、
「母親のくせに残業するのは」とか
「母親にはここまでしかできない」とかそんなフレーズを良く耳にするように
子どもがいるんだから無理をしてはいけないという警告だったのだろうし、そうすべきだったのかも知れない。
男性社会のこの会社で、母である私が自分なりのやり甲斐を持って働き続けるのは難しいのか。
もっと母親としての経験が活かせる仕事、私には私にしか出来ない仕事があるんじゃないか。
そんな気持ちがマックスになった頃に起きた出来事。最後のきっかけ。父の死。
父の死は突然でした。本当に突然。
夕方、母と喧嘩しながら飲みに出た父。
数時間後。その日の夜には帰らぬ人になりました。
人間、本当にいつどうなるか分からないんだな。
これをやりたい、あれをやりたいと思っていても、生きている間しかできない。
一度きりの人生、やらずに後悔するぐらいなら、やって後悔した方がいいんじゃないか。
初七日が終わってから、上司に会社を辞める事を伝えました。
最初に助産師になりたいと思った5年前、唯一その事を話していた同期の上司。
いよいよその時が来たかと喜んでくれました
上司に伝えてから退職まで半年。
退職直前には、最後に大きなプロジェクトを任せてもらい、大勢の人の前で成果を発表するという華向けまでお膳立てしてもらって、14年弱働いた会社を退職
ほんの一部の人と身内にしか助産師になろうと思っている事を話してなかったので、会社を辞めると聞いて皆かなり驚いていました
残業が大変だから? とか
上司と上手く行かないから?とか
憶測を呼んでいたらしいですが、ずっと思っていた道にやっと進む事が出来ただけ。
最初に「助産師さんって素敵~、将来なれたらいいな~」と思ってから丸5年
退職時の挨拶で 『助産師になるために退職します』 と宣言!
さぁ、これからが大きな一歩。
入試に向けて受験勉強の始まりです。
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