いい加減な情報発信の悪影響。 | はばたけ! 養護施設出身者

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養護施設で虐待を受けて育った者が、その後、社会で生きて行くために歩んだ記録

実は、今回は少し頭に来る事があって、

どうしたものか・・・

と、考えておりました。


また、整理して最終的な判断をしたいと思いますが、今まで私と異なった考え方の方の意見は、公共のもので無い限り、直接ページを貼ったりする事はなかったのですが、今回はそうしても良いかな?

と、ちょっと判断に迷っています。


それは何かというと、以前にも紹介した、

「ネット上でいい加減な児童養護施設の情報を垂れ流している方」

の何の根拠もない悪質な情報を信じ、


保護の責任が曖昧なため、何らかの理由で施設移動後の児童の状態を把握する者はいません。

施設内虐待は起こりやすく、その中の性虐待の比率もかなり高いものです。

運よく里親家庭に行けても施設病として存在する愛着障害、対人関係に問題のある子どもが里親からの虐待を受ける確率も高まります。


というような事を、ツイッターでつぶやいている人物がいるのです。

最近、何か

変なメッセージやコメントなどが増えたな

とは思っていたのですが、その背景の事情がやっと飲み込めて、

少なくとも現状を調査して、つぶやいて欲しい

と、真剣に思いました。


ちなみに、いい加減な・・・とした根拠についてですが


何らかの理由で施設移動後の児童の状態を把握する者はいない


これについては、里子の子についても全く同じ状況であり、更には里子の子の場合、施設などとは比べ物にならない位、閉鎖されている空間の為、施設よりも状況の把握は、もっと難しくなります。

実際、報道された虐待の内容についてだけでも、里親宅で起こった虐待事件の方が、遥かに残酷で悲惨な状態になっているのです。

(過去記事で述べてます)


施設内虐待は起こりやすく、その中の性虐待の比率もかなり高い


これも、これを裏付ける資料はありません。

この方のつぶやきは、

里親制度を支援して行こう

という主張に基づいているのですが、そうするためには少なくとも、

里親宅での身体的虐待や性的虐待は、児童養護施設よりも明らかに低い

という事を、証明しなければなりません。

しかし、現状そういった調査は行われてなく、その背景には

里子の子の追跡調査を反対している者

がいます。更には


愛着障害、対人関係に問題のある子どもが里親からの虐待を受ける確率も高まります


として、いつもの里親制度を支援される方、特有の特徴としての

里親が虐待をするのは、子どもに問題があるから

とされ、施設での虐待は、施設やその職員に問題があり、里親からの虐待は、里子に問題があるという、独特の理論展開をされます。

里親に問題があるから・・・とは、決してされないのです。


他にもこの方は


ちなみに親の虐待から保護されたんだからもう安心、なんて理屈は通用しない。被虐待児の保護された施設には犯罪を犯した虞犯少年たちも入所させられる。


という事を、つぶやいているのですが、この情報も

全く根拠のない情報を垂れ流している場所

からの情報になります。

児童養護施設には、虞犯少年が収容されている

という、

本当に都市伝説のようないい加減な噂

のような情報でも、私が事あるごとに否定するのは、こういった風に誤った目で児童養護施設の子どもを見られるのを恐れたからです。

そして実際、その通りの事が起こってきています。


その他にも色々とつぶやかれているのですが、里親制度を支援するのは結構ですが、そのために、児童養護施設で生活する子どもに対し、何の根拠もなく

虞犯少年たちが入所させられている

などとして、児童養護施設の子どもや、そこを卒園した者を貶めるような事は、とてもじゃないですが、納得できるものではありません。

里親制度の支援の為に、児童養護施設の子どもを誤った情報から利用するのは、本当に止めて欲しいものです。


最低限

児童養護施設には、虞犯少年が収容されている

と、断言される以上は、その根拠を明確にする必要があると思います。

こういった嘘が、あたかも本当の事のように、あちこちに伝わるのを恐れていたのですが、それが現実になっている事に、少なからず怒りを覚えました。


私の言っている事が信じられないと思う方は、実際に、児童養護施設に行ってみれば、ある程度の事は分かると思います。

読者の方で、私の記事が信じられないと思う方は、実際ご自身の目で判断していただければと思います。