アメリカ広布55周年を記念するアメリカSGI(創価学会インタナショナル)西部方面総会が19日午前9時半(現地時間)、カリフォルニア州ロサンゼルス郡サンタモニカ市の世界平和池田講堂で盛大に開催された。これには、同方面の代表1000人が参加。池田大作SGI会長はメッセージを寄せ、良き友と共に、良き同志と共に、楽しく、たくましく、悔いなき幸福勝利の人生を勝ち飾り、人類を照らす平和と共生の太陽と輝いていただきたいと期待した。

 

会場前方に一枚の写真が映し出されると、ひときわ大きな歓声が上がった。

1960年(昭和35年)10月2日、東京・羽田の空港からアメリカへ旅立つ直前のSGI会長の姿であった。

世界広布の道を切り開くべく、24日間でアメリカ、カナダ、ブラジルの北南米3カ国9都市を歴訪。この折、ロサンゼルスに北米初の支部が結成されたのである。

以来、55星霜――。西部方面の友は “世界広布の電源地” の誇りを胸に折伏と人材育成に全力を。今回の総会を目指し、全米を牽引する弘教を達成した。

その原動力になったのは、後継の青年部であり、新しく立ち上がった友であった。

総会当日の朝、御本尊を受持し、あふれる喜びの中で出席したのは女子部のヴァーナ・ベルさんだ。今年2月、ヴァシリキ・エルウッドさん(2013年入会、女子地区副リーダー)に勧められて会合に参加。「祈りは必ずかなう!」との確信の言葉に心を動かされ、唱題の挑戦を開始した。

それまで、仕事のストレスが原因で体調を崩していたベルさんは回復を心から祈った。また、座談会や教学勉強会でSGIメンバーに触れ、「生き生きと笑顔を輝かせ、互いに励まし合いながら信仰を実践している世界は “ここ” にしかない」と実感したという。

その後も、学会活動に積極的に取り組む中で健康を取り戻し、次々と自身の願いをかなえるベルさん。「この信仰に出あえた感謝と歓喜を胸に、全ての人に勇気と希望を与える存在になります!」

総会の第1部では、後継の若人が情熱と躍動のステージを披露。アメリカの広布史を、SGI会長の写真を交えながら、「イケダ・ユース・アンサンブル」のメンバーらが歌やダンス、そして太鼓などの演奏で力強く表現した。

第2部では、モータン方面長が、広布の全責任を担い立ち、強盛な祈りと異体同心の団結で黄金の人材城を築こうと力説。大場SGI理事長のあいさつの後、アメリカSGIのウィトコスキー青年部長がSGI会長のメッセージを紹介した。

新任のストラウス理事長は、勇気の心を燃え上がらせ、目の前の友を幸福にする対話と励ましに挑戦しようと呼び掛けた。笠貫SGI主任副女性部長が、創価の女性の力で人間革命の歓喜のスクラムをと激励した。

原田会長は、世界広布の道なき道を切り開いてきたSGI会長の信念と平和行動に言及。師の心をわが心として、 “アメリカの前進が世界の前進” との自覚に立ち、全員が新たな勝利の歴史をつくりゆこうと語った。

最後に全員で学会歌「フォーエバー・センセイ」を大合唱した。

また、この日、カリフォルニア州の都市などから贈られた、SGI会長とSGIの長年にわたる平和・文化・教育への貢献を讃える顕彰が紹介された。

サンタモニカ市は、本年の10月22日(1960年にSGI会長がロサンゼルスに到着した日)を同市の「池田大作博士平和旅の日」とする宣言書をSGI会長に贈り、同市の次期市長であるトニー・バスケス氏から原田会長に託された。

さらに、リチャード・ブルーム州下院議員から本年10月2日をサンタモニカ市の「SGI世界平和の日」とする宣言書、ギャビン・ニューサム州副知事から栄誉賞、サンフランシスコ市管理委員会から栄誉賞が、それぞれSGIに贈られた。

 

-2015923日付聖教新聞より-