なぜ僕が道具屋という作り手視点なのか?
クラブを作ってる訳でもない素人ですが。。。。
正業に理由があるのです。。。
そこを少し一人語りします。。
(丸棒切断材 鍛造前) (鍛造後、加工前、研磨前材)
(溶接機械)
溶接の光から目を守る赤い溶接面も見えますね。その横が溶接棒です。
鉄と鉄を電流を通してスパークさせ、数千度まで温度を上げて溶かして貼り付けます。
クラブなら、ネック溶接や、ドライバーなら、3枚のチタンの素材を溶接します。
<車でも、新幹線でも、塗装を剥がすとボディは溶接跡だらけなんです。
溶接後に、グラインダーで研磨して平坦になっていますが、溶接跡は無くなりません。
鉄板と鉄板を1500度の熱で溶かして貼り付けているのですから。>
クラブも同じ理由で、メッキ、塗装してあります。
アイアンのネック、パターのネックも同様にヘッドに後付け溶接です。
(キャメロンさんのハンドメード品で、ウエルドネックというネック溶接痕をわざとを残したものが高価な値段ですが、あれは敢て仕上げをしていない事で、ハンドメード感(キャメロンさんの手作り感)を出しています。
これはウエルドツイストネック、Cameron&Coなんで100万円以上するでしょうね。
機械加工品と同じ位置にネックが無いので、自動機械で仕上げられないという理由もあるんですがね。。。(笑)
(手動のエンドレスペーパー研磨機)
クラブメーカーには、何十台もありますね。火花を飛ばしてるアレです。
日本の鍛造アイアンの8割をOEM製造している新潟の遠藤製作所のHPにはたくさん載ってます。日本製の鍛造アイアンで遠藤でないのはミズノくらいで、テーラー、BSもホトンド遠藤製です。
(手動の切断機)
シャフト切断機械は、自動で同じ長さに切れます。
pingのクラブ作製動画にも同じ様な主導の切断機がありました。
下に見える固定治具(万力)で挟んで、上のギロチン砥石で切断します。
(穴空けドリル各種と手動機械、製品固定用の治具)
汎用の万力ですが。。笑
この治具の数と自働機械の繰返し精度が、製品精度を高めます。
クラブメーカーなら、専用機械と治具が山ほどあるはずです。
まだまだ続きます。。