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世田谷を拠点に活動している演劇集団です。おもに稽古の様子などを書いていきます!!       
10月5~7日に旗揚げ公演「バレンタイン」☆オリジナル脚本を使いストレートで熱い舞台をつくります。

改めまして、脚本家の玉井です!


キャラクター紹介シリーズ第二段!今回は、前回の予告通りトオル、コノミ、シュンを紹介したいと思います。じっくりと深い所まで書けたらいいなと思っております。ちなみに、このブログを書いている際のBGMは『Valentine』で使われたエンディング曲『独りじゃない』です。4人が手を取り合っているシーンの曲です。この曲を聴くと、しみじみしてしまう!なんか『Valentine』の真髄の曲のようで、このカンパニーのテーマソングのように感じたりもします。


それでは早速していきましょう、キャラクター裏情報!


<トオル>

 彼はリュウオウというキャラクターがある程度固まってから創り上げられました。ミラノと同様ですね。このキャラクターで意識したキーワードは『アンバランス』です。誰よりもガゼット仲間が大好きで、だけど誰よりも臆病な奴です。リュウオウの心の支えと言う点ではミラノと同じですが、性格はミラノより厄介です。僕にも恥ずかしながらトラウマがあり、信じている仲間に裏切られることが一番怖かったり、傷ついたりします。そんなトラウマを具現化した人物、それがトオルです。無くすのが怖いから自分から壊す。非常に天の邪鬼で自分勝手。リュウオウに

「独りで死ぬのが怖いから一番簡単な方法で楽になろうとしてるんだよ!」言われた時は傷ついただろうな。図星だけに(笑)


 トオルの最後の台詞「一緒に戦ってくれるか?独りじゃ怖いんだ。」この台詞は、この物語を通りして初めてトオルが成長した瞬間です。ミラノの台詞に「みんな強くないよ。本当は居場所なんて誰にも無いかもしれない。信じていた人に裏切られるかもしれない。だけど私はリュウオウと一緒に生きていきたいの。」という台詞があります。これはよく僕が思うこと。結局、人間ミラノの最後の台詞「だけど~○○」という言葉を信じて初めて強くなるのではないでしょうか。つまりトオルで言うところの「みんな強くないよ。本当は居場所なんて誰にも無いかもしれない。信じていた人に裏切られるかもしれない。だけど一緒に戦ってくれるか?独りじゃ怖いんだ。」です。ややこしいことを言いましたが、つまりトオルで描きたかったことは、「だけど」と言える強さです。無くしたときの悲しみを痛いほど知っているからこそ、信じようとする心です。リュウオウ、そして大切な仲間を信じる勇気と覚悟です。


<コノミ>

 いやー、彼女にも悩まされましたよ。リュウオウとトオル、そしてコノミはマジで問題児です。コノミというキャラクターは何気にリュウオウと同じくらいに創りだされたキャラクターです。ミラノをヒロインとするならコノミは影のヒロインです。コノミの役割、それは『犠牲』です。だからこそ、リュウオウにとって一番辛い死に方をさせました。ええ、目の前で見取らせてやりましたよ。鬼畜です。コノミほど、まっすぐに生きようとする子はあまり見たことがありません。普通だったら、「ま、何とななるさ」や「もういいや!考えるのやーめた!」で終わらせるところを、彼女は「でも…」「もしかしたら…」「がんばれば…」などどグルグル正面からぶつかって行きます。希望を夢見る絶望にいる女の子。それがコノミ。クララに対し、押さえきれない思いをぶつける台詞は、彼女の心の底から感じる、自分を取り巻く文化に対する拒絶だと思います。コノミが死ぬ前の台詞「やっと自由になれる」は、自分で書いた台詞にも関わらず「コノミ、ごめんね…」とクララと同じ気持ちになりました(笑)


 また、彼女のもう一つの役割。それは「恋する女の子」。とにかくピュアに、そして可憐に描くことを心がけました。恋にはつきものの、腹黒さというものを一切削除した存在です。そしてそんなコノミをいつも彩る夕焼け。夕焼けって優しくて温かくて、みんなに平等な存在のような気がします。一日が終わり「お疲れ様!今日も頑張ったね!」と言ってくれる夕焼け。きっとコノミはそんな夕焼けの世界に憧れていたんだと思います。コノミの「冷たい…地面が冷たいよ…」という台詞は、オレンジと対比する言葉として書きました。


 また、これはリュウオウにも関わってきますが、リュウオウが初めて涙を見せることが出来たのがコノミです。カブの台詞に「人まで泣けるのはそいつと絆があるから泣けるんだ。早く人前で泣けるといいな」という台詞がありますが、リュウオウはやっと泣けることが出来ました。あのときのリュウオウはきっとコノミにとって夕焼けであった。だからこそ涙を流せたのではないかな、なんて(笑)キャストの澁谷と鈴木も、きっと二人だけにしかない絆がここで生まれたと思っております!(笑)


<シュン>

 シュンはガゼットのメンバーで最後に創りました。ポジションはとにかく「元気」です。ガゼットのメンツはみんな真面目で、悩む人間が多いのでそんな彼らを励まし、楽しくさせてあげるのがシュンというキャラクターです。彼がいることで、ガゼットが明るくなれば良いな!と思い創りました。伊勢村が創りだすシュンは、それだけではなく「無邪気」もあり、さらにパワーアップしましたけれど(笑)


 シュンの凄いところは、その場の雰囲気を瞬時に感じ取りプラスに持っていこうとする所です。中々出来なませんよ、そんなこと。きっとシュンみたいなやつがグループに一人でもいれば、円満に事が運ぶのでしょう。そして実はかなりの大人です。トオルよりも実は大人なんじゃないかなって思う時もあります。


 あ、それとコノミとシュンは良きパートナーですね。コノミもシュンがいてくれたからこそ、より無邪気により明るく物事と向き合えたのではないかなと思います。コノミはそんなシュンにいつも憧れて言動や行動を真似した部分もあると思います。例えば飛行機とか(笑)


<次回>

そんなこんなで、キャラクター説明終わり!長丁場有難うございました!次回はクララ、ゼン、カブを紹介したいと思います!それではお楽しみにー★