月刊「根本宗子」第7号『今、出来る、精一杯。』の12名のキャストの推薦文、紹介文をさまざまな方々に書いていただきました!!


書いてくださった方々はこの12名!


・今泉力哉(映画監督)

・松本哲也(DEFROSTERS改め小松台東)

・福原充則(ピチチ5)

・鎌田順也(ナカゴー)

・山田佳奈(ロ字ック)

・二階堂瞳子

・池亀三太(ぬいぐるみハンター)

・上野友之(劇団競泳水着)

・辻沢綾香(双数姉妹)

・松下幸史(動物電気/乱雑天国)

・伊藤今人(ゲキバカ/梅棒)

・根本宗子(月刊「根本宗子」)



どなたが誰の紹介を書いてくださっているか予想しながらお楽しみください!!




・根本宗子(月刊「根本宗子」)の紹介


人間代表、根本宗子について

根本宗子が劇団を立ち上げた頃、何度か欠かさず見に行っていた。まだ20かそこいらの若い女がつくる舞台は、しかし若気の至りなんて要素はどこにもなくて、堂々としていた。なんか嘘がなくて面白かった。やっぱり、映画でも演劇でも、作家のさらけ出しからつくられたモノが、私は好きだ。ダメな恋愛ものをつくり続ける根本は、私生活でも私の知るかぎり、「いや、俺もそういう男、好きだけどさ、、、」としか言えないダメ男とばかりつきあっているっぽい。もちろん、作品のためにわざわざ、とかじゃない。素でそういう男が好きなのだと思う。だから、作品がつくれる、のだ、かわいそうに、笑。あ、話は変わるが、根本は柏木由紀と似ていると思う。特に鼻が。男も女も鼻がでかい人間はモノ(男はあちら。女はおむね。)がでかく性欲が強いらしい。話は戻るが、そんな根本作品に刺激を受けながら自分も映画をつくり続けている。同じダメ恋愛もののつくり手として。それしか描けないダメな人間として。所詮、人間なんて、ちっぽけで、視野がせまくて、
図々しくて、自分のことしか考えていない。でも、偉そうに無駄に気を遣ったりする。そんな人間代表が根本宗子なんだと思う。自分のことが嫌いで、でも同じくらい好きなんだと思う。うん、 また見に行きます。


今泉力哉(映画監督)



・梨木智香(月刊「根本宗子」)の紹介


はじめまして。松本です。
梨木さんについて書きます。

梨木さん、梨木は、すごくスタイルがいいんだけど、舞台上ではそれが面白く見えるから不思議です。

なんか動きもいちいちヘンで、それが鼻につくっちゃつくし、やみつきになるっちゃなるし、とにかく常に舞台上にいて欲しい人です。どっちにしろ楽しませてくれるので。


四ツ谷で観る梨木は少々胃もたれしそうだったけど、駅前だったらちょうどいいんじゃないかと思います。ひょっとしたら、いい女が出てきたと一瞬思うかもしれないし。一瞬。


もうすぐ本番ですね。頑張って下さい。楽しみにしています。



松本哲也(DEFROSTERS改め小松台東)



・下城麻菜(月刊「根本宗子」)の紹介


「下城とは、私の芝居のオーディションで初めて会った。その時の下城は「憧れの先輩を影から見守る女学生」を瑞々しく演じ、瑞々しいついでにオーディション会場のブラインドを破壊して帰っていった。誰が弁償したか本人は知るまい。私だ。が、私は演技しながら物を破壊する役者が大好きだ。頑張れ、下城。セットも壊せ。俺が許す。俺が払う。俺が直す。」


福原充則(ピチチ5)




・墨井鯨子(乞局)の紹介


墨井さんは、新宿の喫茶店でアルバイトをしています。
稽古場で、時々、バイト先でもらってきたゆで卵をくれます。
ぼくはゆで卵が好きなので、ゆで卵を時々くれる墨井さんが好きです。
あと、バターロールみたいなパン(バターロールじゃなくて、クロワッサンだったかも)も、たまにくれます。
そんな墨井さんが、稽古場で稽古まえに食べてるお弁当は、キャベツと豆腐とリンゴなどをナンプラーでかき混ぜたものです。
ぼくが動物のエサみたいだね。と感想を言ったら、怒られました。
とても、おいしそうに食べています。
ラップに包んだ白米もいっしょに食べていることがあります。
お弁当を食べているときの墨井さんは、両肘がすごく浮いています。
目が合うと笑います。
独りで熱心に台本を読み返しているところも、よく見かけます。
ボイスレコーダーに声を録音してセリフを覚えているみたいです。
僕は台本の差し替えや、カットが多いので、申し訳なくなることがよくあります。
あと、お腹を冷やさないために、腹巻をしています。
本番は腹巻してるんでしょうか。
墨井さんはお酒が好きです。
酔うと、いっぱいしゃべります。酔っ払ったときの墨井さんが一番面白いです。
墨井さんは、興奮すると顔が赤くなります。
最後に、
墨井さんは、稽古場で、よく奇声をあげています。
ふざけているのかと思っていたら、「こうやって声だしたら、元気でるよね」といわれました。
テンションを奮い立たせるための奇声だったのです。
そんな、墨井さんは、まじめで誠実な人だと思います。


鎌田順也(ナカゴー)



・大竹沙絵子(国分寺大人倶楽部)の紹介


わたしは大竹沙絵子という役者が好きだ。
人間としては、か弱く惨めで、そのくせ我が強い彼女が、
自己を開放する瞬間が演技を通して垣間見れることにわたしはとても魅力を感じるから。

そういえば。随分前の話、大竹さんが自分の今後を悩んでいた事がある。
20代後半の女性として。役者として。彼女はとても真面目に自分のことをわたしに話した。
あれから彼女は自分の今後に答えを出せたのだろうか。だぶん出せていないのだろう。
でも、きっとそれは、誰もが簡単に出せない答えであって、
だからこそ大竹さんの演技は見ている者に嘘くさくなく伝わり、愛されるのだと思う。
等身大でのびやかであり、時に破壊的で刹那。それを全部計算してるんだから恐れ入る。
だからわたしは人間的にも役者としても、大竹沙絵子が好きだ。

ああ、何だかこちらのコメントが嘘くさいや。
敵わないなあ、あんたには。


山田佳奈(ロ字ック)




・前園あかりの紹介


●名前
前園あかり

●身長
158cm

●出身
神奈川県

●学歴、養成所暦等
桜美林大学卒業
セントラルこどもタレント
テアトルアカデミー


●何か習い事とか部活とかのすごい記録とか表彰的なことあったらおしえて自慢して!
・小学校運動会応援団長
・中学バスケ部県大会出場
・中学卒業式答辞
・高校卒業式送辞
・高校生徒会長
・高校バスケ部キャプテン

●今までやったバイト、やっているバイト/仕事
今まで→スーパーレジ打ち、公文の先生、年賀状仕分け、キャバクラ、出会い喫茶のサクラ、カラオケ店員、サンプリング、ファミリーマート、セブンの工場

今→スナック、バニーガール、ガールズバー


●今までどんな役をやったことありますか?
エロい先生、女の子、主婦、流刑されたビッチ、色欲の悪魔、ねずみとか、薬中のおじさん、
喜嶋、もみじ、死馬崎、飢村、刃瀬、野添まりか、保良さん
ヤンママ、ヘレナ、隣のうんこ女、自殺志願の女子高生、ヘタレ女子、スパイ、白子、バカップル×二回、遊女、子供など

●カラオケで何歌いますか?
好きな音楽のやつと、
鬼束ちひろと中島みゆき
コブクロ、Mr.Childrenとか男の人の歌


二階堂瞳子





・あやかの紹介


あーぽん(あやか)は常に宇宙と交信しています。
その言動などから不思議ちゃんの一種かと思われがちですが、それらの発言、行動は僕の研究によるとあーぽん独自の価値観とポリシーそして正義感によって導き出されていることが判明しています。
僕らには決して見えないあーぽん宇宙と交信して僕らに発信しているのだと推測されます。その証拠に言ってることが本っ当に謎なときがたまにあるのです。
そんなときはあーぽん宇宙からのお告げなんだなと、そっと微笑んだままに聞き流します。
あーぽんほどマイペースを体現している人を僕は知らない。周りに決して流されずにこの東京砂漠を歩んでいく姿は勇敢にさえ見えます。
あの真っ直ぐさはきっと「お母ちゃん」の育て方が素敵でファンキーだったのだなと推測されます。
だけど、そんなあーぽんも悩みに直面したときは小ウサギ並みの臆病さをみせます。そして悩み直面率も宇宙の法則度外視な多さであると思われます。
それはきっとあーぽんが生きることに真面目だし、それ故に全力だからなんだと思います。
悩める乙女は悩みに直面する度に震えて泣いて、お母ちゃんに電話するのです。
だけど悩んだ末に自分で決めた道は絶対曲げない。その進んで立ち止まって泣いて笑ってまた進むのがあーぽんにとってのマイペースなんだと思います。
演劇も恋も人生も常に全力だからあーぽんは面白い。
今後もあーぽんはあーぽんだから、あーぽんはそのままであーぽんを取り巻く全宇宙が平和であれと願うばかりです。
ニュースで凄惨な事件を目にする度に世界人類がもっとあーぽんのために協力しあおうよって憤るのです。
戦争なんか始まった日には、ミサイルが飛んでくるんじゃないかとお出掛けしなくなっちゃうよ。それほどまでに素直に物事を受け止めるんだから。
どうか皆さんそんなあーぽんに狂った値段の美顔器を売りつけるのは止めてください。個性的な宗教に誘わないでやってください。
純粋培養のあーぽんはどうしてもあなたのことを信じてしまいますから。
以上、あーぽん研究の第一人者であります池亀からのお願いでした。

池亀三太(ぬいぐるみハンター)



・加藤岳史(国分寺大人倶楽部)の紹介



加藤君とは主に、

・同郷(札幌)
・美容院を紹介してくれた
・僕がなぜか、名前のどこかに「たけし」とつく人と仲良くなりやすい、というジンクス

等々により、一応親しくして貰っている。
僕の知り合いの中で数少ないイケメンリア充(なんか、毎年フェスに行ってます、的な奴)で、基本軽い。
ちゃんと芝居のことを考えているかは怪しい。
芝居を一緒にやったのは一回だけで、しかも主役を頼んだのだけど、それは男性キャストが一人しかいないからでもあった。
正直、芝居が上手いかどうかと聴かれると、別の話題で誤魔化したくなるけど、
でもあの芝居のあの役はあの時の加藤君にしか出来なかった気もする。
そういうのって大事だとも思う。
今回も頑張って下さい。


上野友之(劇団競泳水着)




・遠藤隆太の紹介


とりあえず、遠藤隆太をパッと見てもらって・・・・・どうですか?
あ、大丈夫デス!大体の方のお気持ち、お察しできマス。
細い。長い。何か曲がっている、あるいは傾いている。歯が出ている、あるいは唇が閉じ切っていない。何だか枝のようだ。ごぼうっぽい。滑舌悪そう、あるいは悪い。性別は男性だろうか、そうだろう。
イエス、エブリティング正解!
と、ここいらで、薄ぼんやりとしか記憶に無い遠藤隆太の顔を思い出してみようと、ケータイのアルバムを開いたのデスが、あろうことか遠藤隆太、オール上目遣い!
おい!オマエ!どういうつもりだ!
あがきゃ!やばい!あたしは、この文章で激烈に遠藤隆太を褒めると決めていたんだ!ピンチ、褒め切れない!
あっと、えーっと、あーあの、あれだ、あの頬にあるホクロは、ブラックホールなので、何でも吸い込めマス!
とっても凄い人デスよ!
そして、優しさのにじみ出る、目が離せない俳優デス!


辻沢綾香(双数姉妹)




・浅見紘至(デス電所)の紹介


仲の良い飲み友達です。浅見君とは今年の1月に共演しました。小屋入り初日の休憩中に2人でタイ料理を食べに行ったり、本番の帰り道、チャリで、時には真面目な話をしつつ帰ったりしてました。浅見君は本番前に、エミネムのラップバトルの動画を必ず確認したり(その時、ラッパー役)、めちゃくちゃ真面目だと思います!でも、演技はふざけているようにしか見えなかったりもするから不思議である。そんな掴みどころの無さと、ダンスが上手く踊れないのが彼の魅力だと思います!(笑)飄々として面白い演技がどうやら女子に人気があるみたいです!あと目の力が何か凄い!(笑)次はどんな浅見君が見えるのか今から楽しみですなー。

松下幸史(動物電気/乱雑天国)




・野田裕貴の紹介



「健全なる魂は、健全なる肉体に宿れかし」
これは古代ローマの詩人ユウェナリウスの言葉であり、ローマ市民に対し誘惑に打ち克つ勇敢な精神を強く求めたものである。

つまりは人類の歴史において、優れた肉体を持つ者が、優れた人格を併せ持つことがどれだけ難しいかを物語っているのである。

相撲界において、最強の象徴である横綱に対して、常に品格が問われるのもそのためだ。

しかし、その稀有な例が、演劇界には奇跡的に存在する。

男を虜にし女を嫉妬させるヴィジュアル、他を置き去りにする瞬発力、演出家の要求を常に上回る発想力、イメージした動きを即座に体現できるセンス、回を重ねてもブレる事のない安定感、状況や共演者の細かい変化を感じ取る対応力、己の甘えに打ち勝つ継続力。

若くして俳優に必要な全てを手に入れたこの男は、今や観客側からはもちろん作り手側が奪い合う存在。文字通り演劇界の原石であり至宝なのである。

ただの新時代女形だと侮るなかれ。健全なる魂が宿った健在なる肉体がおりなす、完成されたパフォーマンス『野田裕貴』をご堪能いただきたい。

伊藤今人(ゲキバカ/梅棒)




・早織の紹介

正直に言います、私は、高校時代から早織さんのファンでした。当時は、小出早織さんでした。

「帰ってきた時効警察」の真加出や、「舞妓Haaaan!!!」の駒子は本当に好きすぎて高校時代、映画雑誌などの切り抜きをロッカーに貼っていました。


私は「え?へ?は?」この3つの似合う、不思議な音(声)を口から出す役者が大好きです。

早織さんはドラマや映画で、とぼけた顔でニコニコしながら、口から不思議な音を出していました。


そんな早織さんが、何でか、本当に何でか、うちの劇団のオーディションに書類を送ってきてくれました。

今でも何故かはわからないのですが、送ってきてくれました。

とぼけているので、どこかのオーディションと住所を間違えたのでしょうね、きっと。

なので、私もとぼけて合格にしました。


そんなずっと観ていた早織ちゃんが、(呼んだことないけど、紹介文なので、知ったかぶってちゃんと呼んでみます。)今、月刊「根本宗子」の稽古場におります。

早織ちゃんの口からは、ドラマや映画の時同様、演劇の稽古場でも毎日不思議な音が出ています。

演劇ではもしかしたら心地よすぎて眠くなってしまう人もいるかもしれないとぼけた音を出します。

そんなとぼけた音を生かしつつ、私の作品ならではのあのうるさい、ぎゃーぎゃーしたことろも担っていただこうと思います。

叫べ早織ちゃん、私と一緒に下北沢を揺らしてください。


最後に、この場を借りて、オーディションに送ってきてくれて本当にありがとうございました。

一緒にお芝居できていることが夢のようです。


根本宗子(月刊「根本宗子」)






以上!月刊「根本宗子」第7号

今、出来る精一杯。

超豪華キャスト紹介ブログでしたー!!これ、本当にブログではもったえないくらい豪華なので、ぜひぜひ広めていただきたい!!