秋のかわいい小人達 | 元気村村長の 心・食・体 ブログ

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五歳の息子が、保育園からドングリを袋にいっぱい持って帰ってきた。


満面の笑顔で袋を片手に
じゃらじゃら音を鳴らして見せる息子。


自分が全部拾ったんだと誇らし気に
テーブルの上に広げると
秋の香りが心なしか漂い
森の宝物が心地良い音を響かせる。


手の平で軽く転がしてみると
そのツルツルした可愛らしい触感は
なんだか忘れかけていた大切な物を
心の中から呼び覚ましてくれた。


子供の頃の追憶。
友達と競争するように拾ったドングリ。
落ち葉を踏みしめて歩いた小道。
いつもより早い秋の夕焼け。


小さい木の実にいっぱい詰まった思い出は
懐かしさと共に手の平の上を行ったり来たりしていた。


息子がどこからかマジックを持って来ると
ドングリに目と鼻と口を書き込んで行く。
どんどん机に並ぶ秋の小人達。
久しぶりに童心に帰り
ドングリ独楽を作る事にした。


小人達の頭に穴を開けると
台所から持ってきたつまようじを挿す。
適度な長さに調整して出来上がり。


丸テーブルを広げドングリ独楽大会が始まった。


小人達が目を回しながら我こそが1番と競い合う。
軸の長さを変えてみたり
ドングリの先っぽを少し削って見たり


いつのまにか誰よりも熱中している少年のような自分がいた。


あっという間に夕食の時間となり
妻の声でコマ大会はお開き。


もう少しだけ秋の余韻に浸っていたくて、
ドングリをこっそり一つだけズボンのポケットにしまった。


小人の目が少し笑ったように見えた。
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