三才を使う際の注意点と、審判として観るポイント1 | 義理と人情と心意気と・・・ときどきてきと~に2

三才を使う際の注意点と、審判として観るポイント1

昨今、三才を沢山大会などで使って頂き有り難うございます。
間違えやすいポイントをまずは2つまとめてみましたので、紹介させてください。

玄制流鍛錬形・WKF official形「三才」の間違えやすいポイントです。

特に玄制流「帆立て構え」が、松濤館流の「手刀受け」と似ているため、勘違いをされやすいところでもあり、特に海外のただyoutubeを観ただけの方々は、思い切り手刀受けをしており大きく違っています。
これは審判を行う際、流派の特徴として観るポイントの1つでもあります。 

1、帆立て構え
👊三才の中に手刀受けはありません👊
全て「帆立て構え 」という構えで、帆船の帆が立っているように、手首を立て、体の正面、正中線上に真っ直ぐに出します。

出した手の高さは中指が下唇にかかるくらい。

この構えは上下左右の防御、攻撃へ繋ぐ意があり、反対の手の指先は常に相手へ向けて抜き手、掌底などへいけるよう、鳩尾の下へ手首を添えます(体にべたっと全てをつけるわけではありません) 



2、後屈立ちの腰の角度は45度
松濤館の半身後屈と間違えやすいのですが、身体の使い方が異なります。
何がどう違うのかはここでは省略しますが、玄制流は45度つまりヘソをやや正面へ向けていくようなイメージとなります。



祝嶺正献先生が創始され、国内では玄制流武徳会 土佐邦彦宗家と全空連での先輩方の実績から、自由形リストにも加えて頂き今までも使うことができましたが、WKFの試合では使うことができませんでした。

弊会オーストラリア支部長の長年にわたる力添えがあり、オリンピックを前にこの三才と岸本のクーシャンクー(国内では公相君(大))の2つの形がWKF officialとなり一気に多くの方々に知って頂けるようになりました。

他流の方々に玄制流を知って頂き、興味を持って頂けるとことはとても有り難いことですし、1つの悲願でもありました。

また、祝嶺先生のお名前は沖縄空手会館にも刻まれていますが、今の自分があることも全て先達あってのことですので、さらに祝嶺先生や諸先輩方から伝承されてきたことを大切に、あらたな伝統を後世へ繋いでいけたらと思います。