幼児クラスの空手道 | 義理と人情と心意気と・・・ときどきてきと~に2

幼児クラスの空手道

総本部道場、大泉道場、朝霞幼稚園空手教室では、返事、挨拶、言葉の使い方や礼儀作法、姿勢作り(話を聞く姿勢、稽古する姿勢など)を大切に稽古を行っています。

 

 

“鉄は熱いうちに打て”

 

子供達はスポンジです。

良いことも良くないことも、教えれば何でも吸収することができます。

元々このクラスを始めたいとおもったきっかけは、冒頭に記載した返事や挨拶など、人として大切なことを早い段階で吸収していくことにより、それがその子の基本として身につき、またその子たちにとってそれが当たり前になれば、人生の礎となり、良い影響を及ぼすことは間違いないと思ったからです。 また、小学生にあがれば、道場に小学生から入門した子たちにとっても、朱に交われば赤くなるで、良い影響があると考えたからです。

 

「世の役に立つ人になる」ことが指導理念の一つですが、砂上の楼閣では大きな建物を建てることはできません。

根がしっかりとはっていなければ、花は咲きません。

 

幼児クラスは、人として大切な基礎を築くことを目的としたクラスです。

 

 

☆返事、挨拶

 

元気のよい返事や挨拶は、人の心をひらくことのできる大切な言葉です。

自分だけではなく、お友達や周囲の人たちにも良い影響を与えます。

 

 

☆言葉の使い方

 

全てを正すわけではありませんが、お友達への言葉遣いとは違うことや、

同時に目上の人などへの言葉の使い方(敬語)など、指導員との会話を通してコツコツと学びます。

 

 

☆姿勢を正し、胆力を養う

 

運動のトップクラスの選手に姿勢の悪い人はいません。なぜか・・・姿勢が悪いと体のパフォーマンスを内外ともに100%発揮できないからです。「立腰」という言葉があります。腰を立てることにより、自然と姿勢を整え、腹筋背筋を使い、自然と堂々とした綺麗な姿になります。

※江戸時代に重視された鍛錬法でもあり、鍛錬することにより、血液、気の循環が良くなり、胆力(物事に動じない力)が養われるとされています。立腰は幼少期から習慣化されていくことが大切です。 ゲームのやりすぎなどで、姿勢が崩れ骨がゆがみ、その影響が生活に出てしまった5才の男の子のことが以前TVで放送されていました。

姿勢はその子の人生を左右するといっても過言ではないと思っています。

 

道場では、子供達には3つの姿勢があることを伝えています。

 

1、姿勢(立ち姿、座っている姿、稽古する姿勢)・・・かっこ内2つは前述の通りです。稽古する姿勢は自らの後姿を見せることの大切さです。

 

 

2、(話を聞く)姿勢・・・「目と心を向ける」 先生方、お父様、お母様の話を聞く際、何かをしながらなどではなく、全ての手を止めて目だけでもなく、目と心を話す人に向けて聞くということです。自然と言われていることが耳に入ります。

これが習慣化されることで、他の学習にも好影響を与えます。

 

3、(指導者、大人の)姿勢・・・指導対象者の年齢関係なく、教える側の姿勢(態度)が重要。大人、子供関係なく、指導者が襟を但し、相手が3才であっても、年配者であっても、立場の上下関係なく、変わらず誠実に一人の人間として接する姿勢です。

本会で稽古前に必ず皆で読む、道場訓にある「誠実を旨とすること」がこれにあたります。

 

 

☆裸足

 

空手道は裸足で稽古を行います。ご存じの通り、足裏には様々なツボがあり、脳への刺激や土踏まずの形成にも大きな役割を果たします。また靴下、くつを履く現代の生活だからこそ、様々な刺激から身体が忘れてしまう(退化する)ことを助けます。

 

 

 

☆基礎体力向上、身体の使い方

 

武徳会では、空手道だけではなく、稽古の前半にとんだり、跳ねたり、走ったり、ひっぱったり、とっくみあったり、様々な運動を行い、空手だけではなく、他の運動にも役に立つ身体の使い方を、競争したり、楽しみながら染み込ませていきます。

 

 

指導者や先輩との会話と通して、お互いの信頼関係を築き、少しくらいの障害には負けない胆力を養い、芯のある強さと優しさを持った大人を目指します。