オッサン君の映画DEぼーん!

オッサン君の映画DEぼーん!

映画に愛を!
ゴジラから2001年宇宙の旅まで。
古今東西、思う存分映画を語るもんねっ!
愛と怒りをこめて、カーツ1発!
(独断偏見ごめんくさい!!やな人はスルーのコトよ!)

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単に更新出来なかったんで、
原稿は溜まってます(笑)。
インターステラーも観たし寄生獣も観たんで、
また載せます。

でも、前回書いた時からかなり経ってますが、正直
「相変わらず」です。
世間的に映画が斜陽とは聞かないし、
業界自体はそれなりに潤ってるようなんです。

逆に言えば、
「これでいい」。
儲かりさえすれば

「それでいい」。
そりゃそうなんです。
消費経済の中では
それが命題であり存在意義です。

映画が当たって「儲かる」。
そうでないと「スポンサー」が困る。

はい、
2015年最初の更新は、
これです。
まずここから話を進めます。

今の映画製作は(邦画ね)、
基本「製作委員会」が中心です。
建設JVよろしくスポンサーが寄り合って、
自社ブランドのイメージアップや
タイアップ戦略の一つとして
「タニマチ」チームを結成します。

それを製作会社が作って、
映画会社が買い取る。

つまり、
今は殆どの場合映画会社が
自社で企画を立てて
資金を出して製作する
ということがない、

そしてこの委員会には
ほぼ確実にTV局が、
それも「筆頭」として入る。

要するに二次収益ですな、
後でテレビで流し、
更にDVDでレンタルする、

これら全てのメディアミックス戦略を踏まえて
企画が立てられ製作資金が回り、
作られるんです。

だから「ハズレ」の心配がない。
あらゆる方向に「保険」が立ててある。
まず企画段階から、
「当たる」ことが「保証」されてることが
製作GOサインの前提です。

だから漫画、小説、ゲーム等の原作ものが映画化されるか
テレビドラマが映画化、
ってパターンしかないんですね。

そうでないとスポンサーが付かない。
固定ファンが居ることは
確実に最低限の収益は見込めるわけです。

基本的にスポンサーは、
映画には「素人」です。
「中身うんぬん」なんて殆どの場合
ドーデもいいでしょう。

そこへもってきて
今の映画プロデューサーも
若返りで映画を知らない「サラリーマン」と
「ビジネスマン」が大半です。

もひとつおまけに
監督ですら
テレビ出のディレクターがどんどん増えてきて、
職人的な仕事であればあるほど
こういう「映画人」が幅を利かせるという
悪しき「世代交代」が進んでます。

仙道武則氏だったかな?
(青山真治作品とか「リング」とか、
あと河瀬直美の元旦那、笑)
ムービーウォーズとか言って、
「映画作りは戦争だ!」って本出してたっけ、

いや、そうだと思います。
映画を作る、という行為自体が
「闘い」だと思います。

だって古くはクロサワ、
五社英雄、深作欣二、大島渚、
好きじゃないけど今村昌平、岡本喜八、
どの監督もみーんな「猛者」ばっかりでしょ?

好きじゃないのは作風であって、
どの人もダイナミックで
圧倒的なパワーと狂気とも言える
「魂の振動」がある。

そもそもみんな
「声がでかい」(笑)。
声がデカくないと
監督に向いてないとさえ言われた時代もあったんで、

自分は「向いてる!」と思って
人生捧げて来たのにもう・・。
(ちなみに今の監督は、
モニター越しに演出するんで
声が小さいんです。)

荒井晴彦なんて人は
監督や製作と喧嘩ばっかりするんで
歯がない(笑、怒突かれて全部折れた爆)。

そんな人ばっかりじゃ嫌んなるけど
それで生まれてきた作品たちには
何か分からんがギラギラしたエネルギーが溢れてたんです。

個人的には市川崑や野村芳太郎、
工藤栄一といった「巧い職人」が好みなんだけど、

先述の人達の、
時代とリンクした
野蛮なパワーには
確かに魂が漲っていました。

今の映画製作現場のことを
「悪しき」と言ったのは、

「根本的な問題として」
という意味なんです。

映画をサラリーマンが作る、
ビジネス万が作る、
世界にも経済にも社会にも疑問を持たず、
敷かれたレールを順当に来て、
映画業界に「就職」した、

そんな人が「映画」という
「アウトサイダー」の為のサロン(笑)
に来てお利口さんに振る舞う。

迷惑です。
そんな、

スポンサーの言うことは訊く、
観客の要望に合わせる、
プロヂューサーの言うことも訊く、

「ちゃんと」
「クライアントの希望通りに」
「仕上げる」。

CM作ってんじゃないんだから、
そんな優等生でいいわけがない。

観客が思わず
「あーそんなことしちゃ駄目!」
って目が点になり

腰が浮き
前のめりになる、

それが「映画」だと思うんです。

でないと面白い筈がないじゃないか。
そんなもんは
テレビでいいCMでいい。
映画でなくていい。

度胆も抜けないし
椅子から転げ落ちないし
呆れもしない、

中庸でそこそこ、
お上手でした、
って

そんなもの
金払って見て何が面白いのか。

・・おっと声がデカくなりそうなので

次回へGO!