娘がですねえ、ディズニー嫌いって普段から豪語してるんですが、
なんでも歌が聴きたいらしく、二人だけで行ってきました。
始まって数分、「ありゃー」な私。
めっちゃくちゃミュージカルな作りなんですね、この映画。
まあ「美女と野獣」然り
ディズニーはもともとミュージカル系が多いわけで、
そこんとこはちょっとシンドかったんですが、
たぶんそのせいかも知れないけど、
前半はかなりストーリーがすっ飛ばし気味。
姉と妹という二人主人公が居るような設定だから
シナリオ作法的には
メインの筋が２本並行して進むストーリーというのは散漫な印象になりがち。
だから前半はエピソードの羅列状態で、
それをミュージカル仕立てで誤魔化して
「こーゆーこと！」って強引に持って行っちゃう。
処理が上手いんで騙されるわけだけど、
どう考えても納得行かないのは、
十年以上同じ城に住みながら、
会うことなく育った二人が
戴冠式でようやく幼年期から初めて会ったのに、
「久しぶり」、って言い合って終わり、
これはねえだろう！
演出としてもおかしいと思うんだけど、
たぶん「時間の都合」上、
そこで「リアリティ」を出すと
「ややこしい」し流れが止まる。
（アニメなんだしファンタジーなんだし、
って声が聞こえてきそうだけど、
そんなこと言うなら宮崎アニメや高畑アニメの超絶リアリズムはどうなる！笑）
結局「それはまあ、サッパリ行きましょう」って、
ただのご都合主義やんけ！ってことです。
まー、堅いこと言うな、
ってドクも言ってたことだし
マーティに免じて許すとしよう（何のこっちゃ）。
実際、後半はミュージカルで「誤魔化す」こともなく
ストーリーで見せるようになってそこから観れるわけです。
娘は、シナリオは読めてた、
なんていい格好言うけれど、
（いつものことだが）私は大抵読めたことがない。
恥ずかしながら。台本書く癖に・・。
「シックスセンス」なんかも全然読めなくて
「しっかり騙され」ます（笑）。
今回もいくつかのパターンがあるな、と思って観てたけど、
ちゃんと「騙されて」観てました。
だからオチを見て「そう来たか」、と納得して、
上手くまとめるもんだな、と思います。
その辺がさすがディズニー。
でもそこまで引っ張ってるのに、
ラストのスペクタクルの見せ場がちょっと「あっさり」。
あれはドンとたっぷり見せていいのに。
一番美しく魅せる場面だと思うんだけどな。
一番綺麗だったのは、
私的には雪だるまの妄想カットだったりする。
映画はともかく、
例によってのことだけど・・、
ちょっともう酷いと思うよ・・。
エレベーターを降りると、
デーンと目立つGODZIRAの広告。
キャッチは「世界が終わる」。
娘に、「ほら、まーた世界が終わるで（笑）！」
と言って娘は「また始まった・・」と諦め顔。
・・・角を曲がると、
壁一面に近日上映のラインナップ。
「ほら、きっとこれも世界終わるで、」と
半分冗談、でもほぼ予想しつつも
「XMEN」「キャプテンアメリカ」、
と見て行くと・・・
本当にどのキャッチも「世界終わる」のキーワード
が「洩れなく」付いてくる・・。
自分で言っておきながらあまりのあからさまな事実にさすがにゲッソリする。
駄目押しの「スパイダーマン」も・・
やはり「終わる」そうだ。
いったい何回世界は終わるのか。
宇宙人の襲撃に富裕層と貧困層、
ハリウッド映画はどれほど大衆に
「世界終了」のイメージを植え付けたいのだろう。
娘が、「邦画もロクなの無い」と言うから、
「ハリウッドよりマシやろー」と言うと、
「これは？これは？」と指差す。
「サンブンノイチ」「青天の霹靂」「チームバチスタ」
・・うーん、答えに困ってしまった・・。
まあ、「永遠のゼロ」が大ヒットしてるじゃん・・・
ゲッソリ・・泣。