東日本大震災後、増えている印刷物がある。それは「社内報」。意外だ、と思う方も多いだろう。

ある大企業担当者に聞いた話だが、新製品に関する情報を社内のメーリングリストに流し、その内容について知っているかどうか調査したところ、殆どの社員が「知らない」と回答。がっかりした担当者は、会社の外壁を使い新製品の内容を告知したところ、あっという間に認知理解されたという話。

それと同様のことが社内コミュニケーションと社内報の関係にも言えるようだ。震災時、情報共有や結束が取れていたと思っていた組織も、その結束は脆いことが明らかになった。であれば経営者の想いを伝えるのも、しっかり手渡しで伝えよう。そんなことも社内報が増えている所以でもあるように思う。

写真は昨夜行われたある会社さんとの社内報打ち合わせ風景。
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お客様の編集長はインターン生、弊社の企画営業担当もインターン生。お客さんのお店(寿司居酒屋)で、何とワークショップ形式で製作を終えた社内報の振り返りを行っているところ。一見時間もお金もかかり、ムダが多いように思えるこのモノづくりのプロセスが、社内外のココロを動かすコトづくりにつながる。

ちなみに弊社では社内報を退職したOBにも届けているが、OBからは喜びの声が届き、会社を退職後は会社のファン客となって応援してくれることに感謝している。このようにインターネットの印刷屋さんにはできないモノづくりとコトづくりに、期待してくれるお客様が増えていることを嬉しく思う。



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