寒くなってまいりましたね。
暑がりの私もさすがに衣替えをいたしました。
さて、前回のブログで「TDS値」について少し書きましたが、最近は「硬度値」だけではなく「TDS値」も愛飲家は興味をお持ちの様ですので、少し詳細を説明させて頂きます。
硬度値(Ca、Mgの量)
硬度=Ca×2.5+Mg×4.1 (mg/L)
TDS値(Ca、Mg、Na、K、etc.)
TDS(Total Dissolved Solids)
=総溶解固形物
=蒸発残留物
TDS=蒸発残留物(mg/L)+HCO3/2 (mg/L)
硬度値はカルシウムとマグネシウムだけで表記されるので、他のミネラルの影響は受けません。
ところが、TDS値は4大ミネラルetcで表記されるので、よりミネラルウォーターの個性が数値化されます。
ですから最近はミネラルウォーターのボトルにもTDS値が記入されてる機会も増えました。
その「硬度値」と「TDS値」の表記の違いで、大きく評価が変わるミネラルウォーターもございます。
それが「ヴィッシー・セレスタン(Vichy Celestins)」というフランスのナチュラルミネラルウォーターで、塩辛いイメージのお水です☆
このお水は硬度値は290mg/Lと中硬水なのですが、硬度値表記外のナトリウムが多く含有されている為、TDS値がなんと3325mg/L(超硬水)となっているのです!
詳しい愛飲家はこのお水は必ず知ってます☆
わかりやすい通常例は「ペリエ(Perrier)」
硬度値は415mg/Lで
TDS値 475mg/Lです。
だいたいこの様なパターンが主なのですが、中には硬度値とTDS値が掛け離れているものがあるのがポイントです。
まとめとして
硬度
◯軟水 0~177mg/L
◯中硬水 178~356mg/L
◯硬水 357~999mg/L
◯超硬水 1000mg/L~
TDS
◯超軟水 0~49mg/L
◯軟水 50~499mg/L
◯硬水 500~1499mg/L
◯超硬水 1500mg/L~
(理化学辞典に基づく)
硬度値とTDS値に関するミネラルウォーターブックを探してみたのですが、まだわかりやすいミネラルウォーターTDS値ブックは販売されてないようです。
ミネラルウォーター愛飲家の中では、硬度値よりTDS値を重視する時代になってきましたので、そろそろそのようなブックが販売されるのかなと思っております。
みなさまもミネラルウォーターを飲む時は、硬度値だけでなくTDS値も意識されてはいかがでしょうか(^^)
アクアソムリエ
Shingo Okada
福岡初アクアソムリエ
九州初アクアマイストロのブログ