翌朝5時・・・。
起きてしまった・・・・。
でも、7時間は寝てるな。
なんだかんだで、10時集合。
さて、本日は仙台!
東松島にも行きます。
約2時間。
高速道路、ガソリンを積んだタンクローリーがどんどんすれ違う。
行け!タンクローリー!
みんなの元にガソリンを届けてくれー!!!
車内で、かなり盛り上がりました!
ガソリンさえあれば・・・みんなそう感じてるんです。
空を見ていたら、雨の予報だった空に青空が見えて来た!
仙台!超晴れ男が行くぞー!!!
って言ってたら、本当に晴れた(笑)
まずは、1件目!
ミカジョンと今回のミッションを共に遂行してるキーパーソン。
トモさんのご両親が経営してる居酒屋さんで物資を下ろしました。
ご両親は、避難場所にボランティアで、おにぎり3000個持って行ったと言う、愛情の塊のような方々です。
そんなご両親のお店にはお米です。
重たいです・・・。
腰、やっちゃいそうでした。
スッパマンって言う梅干しもたんまり。
美味そうでした。
またおにぎり作って、避難場所に持って行くって言ってました!
大変だろうなー。
こう言う仕出しをしてくれてるお店に、必要なものを届けるって事も重要になってくるんだな?勉強になる。
どうしても、支援物資って、避難場所ばかりに集中しちゃうからね。
それも、知名度の高い区域にばかり集中してします。
送る方も、情報収集大事だと思います。
どこに何が足りないのか?ちゃんと連絡して、仕分けして送る事で、受け取る側の混乱を防ぐ!
これ大事です!!!
なので、仕出ししてる方達の支援もこれからは必要って事です。
みんな頑張って動いてるんです。
やっぱ、現地に行ってみなきゃ分からない事だらけです。
どこに、何を届けるか?
僕らが、これからライブをし、義援金を集めたとしたら、その愛あるお金をどこに届けるのか?
大分、明確になって来た気がします。
お父さんお母さんに、挨拶し、一緒に写真を撮り(笑)次なる場所は、東松島!
なのですが、ミカジョンの本業はピーチジョン。
僕の中のピーチジョンは、女性用の下着と言うイメージがあったんですが、色々と品を揃えてまして・・・。
物資、追加!
急遽、ピーチジョン仙台支社へ!
下着やらスウェットやら、とにかくたくさんの段ボールが山積み・・・。
せっかく3分の1に減った荷台が、またパンパンに。
そうそう、物資を送る側も細心の配慮を!と言うことで、品物をわかり易く段ボールに書き込む。
女性用下着、男性用下着、女性用あったかパンツなどなど。
受け取る側の物資担当がおじさんだと、全く訳が分からず段ボールを開ける事すらしないようです。
一番ビックリしたのが、ムートンのブーツは温かくて長靴より重宝するはずなのに、ムートンって言葉が理解できなくて、そんなものは要らないと返されるみたい・・・。
はっきり言おう!物資担当を女性に代えた方が、女性にとっては大切な物資を受け取る事が出来る!
おじさんだと、その必要性が皆無なので、女性用の下着ですら受け取らない場所があるようだ。
ミカジョン、怒ってたもん。
自分の故郷である仙台が、少しでも早く復興してくれる事を願い、役所に物資を届けに行ったら、あっ!これ欲しかったんだー!と言って、役所の人が持ってたって。
震災から3日目ですよ。
物資として届いた大福を、このまま置いてても腐っちゃうからと言って、その大福を食べながら対応する人もいたって。
おかしいでしょう。
大問題だよ。
物資が届き過ぎて大変なのは解る。
仕分けしきれず、そのまま放置されてるのも、ギリギリ解る。
でも、物資に手をつけちゃいかんだろ!!!
ミカジョンも、トモさんも、ぶちぎれたようです。
でも、その事実をtwitterで知らせても、逆に擁護する人達から酷いメッセージが来るから、怖くて書けないと・・・。
しかし、これは伝えなきゃいけない事実だと思います。
なので、僕は敢えて、この場で伝えさせて頂きました。
気分を害してしまった方がいたらすいません。
でも、これは、悲しいけど事実です!
僕は、その話を聞いた時、悔しいと言うよりは残念な気持ちでいっぱいだった。
ミカジョンは、こんな悔しい思いをしたから、物資を届け続けたいと思ったって言ってた。
彼女達はその後twitterで物資を募り、10日間、ピストンで物資を送り続けてます。
話を戻します。
ピーチジョン仙台支社で下着など約5000着の物資を積み込み、社内を見させてもらったんだけど・・・。
凄い被害に遭ってた・・・。
情報を処理するコンピューターが30台近く壊れてて、壁も落ちて・・・。
「ミカジョン、ここも被災してるよ・・・。」
つい、出た言葉。
なのに、これだけできるって凄いよ。
女性の皆様!下着を買うなら、是非、ピーチジョンで!!!
俺にはこれくらいしかできない・・・。
女性にとって、こんなに嬉しい物資はないと思う。
さて、またトラックが物資でパンパンになり、コースターの後部座席も物資でパンパンになり・・・。
東京を出る時より、物資が増えてます。
この愛情を届けに東松島へ!
道中、僕らが良くライブをやるグランディって言うアリーナがあるんですが、その先に進んで行くと、道路の脇に積まれた車が・・・。
2km程続いてただろうか?
こんな街中なのに、なぜ、こんな被害が?と思う程、驚きました・・・。
聞いた話によると、5km程、津波が押し寄せて来たようです・・・。
信じられない・・・。
こんな街中なのに・・・。
頭の中が整理されず、自分の脳が混乱してるのがわかる・・・。
想像を越え過ぎて、それを受け止められるキャパシティーがなく、完全に想像の範囲の限界を越えてしまってる・・・。
息が詰まった。
大槌町や赤浜町の被害とは違った恐怖を感じてしまった・・・。
品川区、港区でもありえると思ってしまった。
そんな負の想像力が働いてしまった瞬間に、置いて来てしまった家族の事が心配になる・・・。
何かあったら、直ぐに駆けつけられない場所にいる・・・。
そんな不安を胸に、暫く僕は想像力との葛藤をしていた。
東松島に到着。
市役所にご挨拶。
市長に挨拶をしたかったんですが、大臣が来るから忙しいとの事。
物資をどこへ持って行くか聞いた所、なかなか気持ちの良い解答が返ってこない。
何をもって来たのか聞かれる。
何度も被災地を訪れてるミカジョンは、その瞬間察知したようだ。
この市では、物資をあまり必要として無いと言う事を。
持ってこられても仕分けしきれないと言う事を・・・。
必要な場所は多々あるんだろうけど、市がさばききれなくて物資だけが溜まってく状態なんだと・・・。
そう、僕らも仙台で荷を降ろして終了予定だったが、メールやtwitterの書き込みを見て急遽、被害の大きかった東松山市の訪問を決めたのだった。
なので、突然の訪問だっただろうから、受け入れる準備も整ってなかったんだと思う。
でも、2時間前に市に連絡をとり、持って来たはずなのだが・・・。
この温度差は、今回始めて来た僕にも感じられる程だった。
市長は大臣の対応で忙しいと言う事で、副市長が来てくれたのでご挨拶をし、海岸まで市の職員さんが同行してくれる事に。
今まで見て来た被災地とは違い、電気が通っていて、一瞬、ホッとしたのも束の間・・・。
え?ここ海?と思ってしまう程、津波が押し寄せたが引かずに、未だに田んぼや畑が浸水してる状態。
被害も大きかったようです・・・。
この水が引くまで一体どのくらい時間がかかるんだろう・・・。
ましてや海水・・・。
農家の方々の被害は・・・。
もう、心がパンクしそうです。
市役所に戻り、物資を受け渡しに行く途中、隣にある街でミカジョンに女性用下着の物資を求めてる方からのメールが届いてるとの情報が。
その方と連絡をとり、下着類はそこへ持って行こう!と、急遽予定変更!
迷惑がかからない程度の物資を少量下ろし、メールを送ってくれた場所へ移動。
たよりは、住所のみ。
30分程移走ったかな?
そこで待っててくれたのは、1人の女性でした。
津波に流されながらも、ずぶ濡れになりながら必死にこの避難所に辿り着いた女性が多い中、下着が全くなく、洗濯も出来ず、もう何日も同じ下着で過ごしてて、神頼みの様な気持ちでミカジョンにメールを送ったと。
そのメールが、ミカジョンに届き、今がある。
もらい泣きした。
ミカジョンと、物資担当のその女性が抱き合いながら涙してる。
こんな奇跡ってあるんだなー。
仙台で終わりにしなくて本当に良かった。
このチームの、この判断力が、人の気持ちを救ってくれるんだと思った。
商工会議所だっただろうか?そこの社員さんの中にもGLAYのライブにいつも来てくれてる女性がいた。
コピー用紙にサインを書き、名前を書いて手渡ししたら、あの震災以来、初めて笑顔になれました!ありがとうございます!と言ってくれた。
また泣いた・・・。
こちらこそありがとうです。
頑張って!とも言えず、なんといってみんなにこの思いを届けて良いのか分からなかった自分から、必ずライブで来るよ!と言える自分に成長していた。
その女性達が、ここから15分程離れた場所に、高校があって、家が流されてしまった高校生がいるから、TERUさんには是非会いに行ってあげて欲しいと言われ、僕らは次ぎなる場所へ!
北高校!
到着したら、すでに男の子が立っていた!
「TERUさん、ありがとう!ずーっと待ってました!ずーっとファンでした!僕、TERUさんの髪型、いつも真似してるんです!!」
また泣いた。
体育館に入り、大勢の人達が笑顔で迎えてくれて、お婆ちゃんがずっと手を握って、本当にありがとう!ありがとう!ありがとう!と、何度もありがとうと言ってくれた。
思い出し、書いてるだけで泣けて来た・・・。
みんな、辛いのに、笑顔でTERUさんも頑張ってなー!!!
TERUさん、頑張ってねー!
TERUちゃん、後ろも向いて!と聞こえて来たので振り返ると、布団にくるまったお婆ちゃん達が手を振ってくれていた。
良い歌、届けてくれよー!
ずっと応援してるからなー!!!と・・・・。
絶対、GLAYの音楽なんて聞いた事も無いだろう、おっちゃん達に言われ、おっちゃん達も頑張って!と言えた自分がいた。
頑張れ!って言葉、頑張ってる人には不謹慎な言葉なんだってずっと思ってたから。
こうして、顔を合わせてなら、頑張れって言い合って良いんだと感じた。
写真もたくさん撮られて、多分みんなの笑顔につられて、酷い顔になってるかもだけど(笑)
明日の朝、みんながその顔を携帯で見た時、きっとみんなにも笑顔が戻ってくれるんじゃないかと思えた。
僕は、この笑顔が見たくて来たんだなー。
人と人との繋がり。
きっと、今回、訪問できなかった場所でも、待っててくれる人がいる。
僕は、そんなみんなに会いに行きたい。
時間はかかるかもしれないけど、会いに行きたい。
そう思わせてくれた、瞬間でした。
みなさんに見送られ、仙台へ。
各地で必要な物資を下ろし、足りてる物資はトラックに残していたので、水やお米はトモさんのご兄弟のお家へ。
ドライバーの方々は、これから、長い時間運転するって事で、ミカジョンから指令が下された。
「ドライバーは休んでて!その他の男!働けー!!!」
おおー!!!と、この性格なので最前線へ!
トラックの荷台に入ってしまった・・・。
しんどかった・・・。
お米、重い・・・水、重い・・・。
腰、辛いっす!!!
でも、弱音はけないです・・・。
頑張った!
俺!
息があがってたもんね。
みなさん、本当にお疲れさまでした!
この食料は、一時保管し、次回、このメンバーで来て炊き出しする時に使いましょう!
え?・・・。
僕、レコーディングが始まるんですが・・・。
でも、また笑顔が見れるんだろうな。
料理、得意だし。
さて、東京に戻りますか!と、車に乗り込み退散。
すっげー淡白・・・。
さすがミカジョン・・・。
地に足ついてる感じです。
さて、道中、色んな事を考えました。
これからの事。
俺達は、どう支援していけば良いのか・・・。
そんな事を考えていたら、TAKUROからメールが!
GLAYとして、今回の震災の復興を願い、チャリティーライブをしたいんだが、どうだろうか?と・・・。
その何分か後、HISASHI、JIROのメールが!
そして10分後、G4みんなの思いは1つでした!やりましょう!
これがGLAYです!
なんか、誇らしいです!
こんな時だからこそ、個人の力が必要となってます。
助け合う気持ち。
何か自分に出来る事はないのだろうか?と悩んでる人も多いけど、まだまだ復興には時間がかかります。
僕らも、ミュージシャンとしての役割はこれからだと思ってます。
とにかく、ガソリンを必要以上に使用しない事と、買い占めをしない事で、復興のサポートをしてる事になるんだと言う意識を持てたら、今は十分だと思います。
そして、被災地で頑張ってる方々の声を聞いて下さい。
関心を持って下さい。
福島県の風評被害もそうですが、助け合いましょう。
みんなで、この山を越えましょう!
追伸。
東京に戻り、眠れず朝を迎え・・・。
まずは、僕が見て来た事、聞いてきたリアルな言葉達を伝えようと思いました。
僕の文章で気分を悪くされた方がいたら、ごめんなさい。
東日本大震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。
起きてしまった・・・・。
でも、7時間は寝てるな。
なんだかんだで、10時集合。
さて、本日は仙台!
東松島にも行きます。
約2時間。
高速道路、ガソリンを積んだタンクローリーがどんどんすれ違う。
行け!タンクローリー!
みんなの元にガソリンを届けてくれー!!!
車内で、かなり盛り上がりました!
ガソリンさえあれば・・・みんなそう感じてるんです。
空を見ていたら、雨の予報だった空に青空が見えて来た!
仙台!超晴れ男が行くぞー!!!
って言ってたら、本当に晴れた(笑)
まずは、1件目!
ミカジョンと今回のミッションを共に遂行してるキーパーソン。
トモさんのご両親が経営してる居酒屋さんで物資を下ろしました。
ご両親は、避難場所にボランティアで、おにぎり3000個持って行ったと言う、愛情の塊のような方々です。
そんなご両親のお店にはお米です。
重たいです・・・。
腰、やっちゃいそうでした。
スッパマンって言う梅干しもたんまり。
美味そうでした。
またおにぎり作って、避難場所に持って行くって言ってました!
大変だろうなー。
こう言う仕出しをしてくれてるお店に、必要なものを届けるって事も重要になってくるんだな?勉強になる。
どうしても、支援物資って、避難場所ばかりに集中しちゃうからね。
それも、知名度の高い区域にばかり集中してします。
送る方も、情報収集大事だと思います。
どこに何が足りないのか?ちゃんと連絡して、仕分けして送る事で、受け取る側の混乱を防ぐ!
これ大事です!!!
なので、仕出ししてる方達の支援もこれからは必要って事です。
みんな頑張って動いてるんです。
やっぱ、現地に行ってみなきゃ分からない事だらけです。
どこに、何を届けるか?
僕らが、これからライブをし、義援金を集めたとしたら、その愛あるお金をどこに届けるのか?
大分、明確になって来た気がします。
お父さんお母さんに、挨拶し、一緒に写真を撮り(笑)次なる場所は、東松島!
なのですが、ミカジョンの本業はピーチジョン。
僕の中のピーチジョンは、女性用の下着と言うイメージがあったんですが、色々と品を揃えてまして・・・。
物資、追加!
急遽、ピーチジョン仙台支社へ!
下着やらスウェットやら、とにかくたくさんの段ボールが山積み・・・。
せっかく3分の1に減った荷台が、またパンパンに。
そうそう、物資を送る側も細心の配慮を!と言うことで、品物をわかり易く段ボールに書き込む。
女性用下着、男性用下着、女性用あったかパンツなどなど。
受け取る側の物資担当がおじさんだと、全く訳が分からず段ボールを開ける事すらしないようです。
一番ビックリしたのが、ムートンのブーツは温かくて長靴より重宝するはずなのに、ムートンって言葉が理解できなくて、そんなものは要らないと返されるみたい・・・。
はっきり言おう!物資担当を女性に代えた方が、女性にとっては大切な物資を受け取る事が出来る!
おじさんだと、その必要性が皆無なので、女性用の下着ですら受け取らない場所があるようだ。
ミカジョン、怒ってたもん。
自分の故郷である仙台が、少しでも早く復興してくれる事を願い、役所に物資を届けに行ったら、あっ!これ欲しかったんだー!と言って、役所の人が持ってたって。
震災から3日目ですよ。
物資として届いた大福を、このまま置いてても腐っちゃうからと言って、その大福を食べながら対応する人もいたって。
おかしいでしょう。
大問題だよ。
物資が届き過ぎて大変なのは解る。
仕分けしきれず、そのまま放置されてるのも、ギリギリ解る。
でも、物資に手をつけちゃいかんだろ!!!
ミカジョンも、トモさんも、ぶちぎれたようです。
でも、その事実をtwitterで知らせても、逆に擁護する人達から酷いメッセージが来るから、怖くて書けないと・・・。
しかし、これは伝えなきゃいけない事実だと思います。
なので、僕は敢えて、この場で伝えさせて頂きました。
気分を害してしまった方がいたらすいません。
でも、これは、悲しいけど事実です!
僕は、その話を聞いた時、悔しいと言うよりは残念な気持ちでいっぱいだった。
ミカジョンは、こんな悔しい思いをしたから、物資を届け続けたいと思ったって言ってた。
彼女達はその後twitterで物資を募り、10日間、ピストンで物資を送り続けてます。
話を戻します。
ピーチジョン仙台支社で下着など約5000着の物資を積み込み、社内を見させてもらったんだけど・・・。
凄い被害に遭ってた・・・。
情報を処理するコンピューターが30台近く壊れてて、壁も落ちて・・・。
「ミカジョン、ここも被災してるよ・・・。」
つい、出た言葉。
なのに、これだけできるって凄いよ。
女性の皆様!下着を買うなら、是非、ピーチジョンで!!!
俺にはこれくらいしかできない・・・。
女性にとって、こんなに嬉しい物資はないと思う。
さて、またトラックが物資でパンパンになり、コースターの後部座席も物資でパンパンになり・・・。
東京を出る時より、物資が増えてます。
この愛情を届けに東松島へ!
道中、僕らが良くライブをやるグランディって言うアリーナがあるんですが、その先に進んで行くと、道路の脇に積まれた車が・・・。
2km程続いてただろうか?
こんな街中なのに、なぜ、こんな被害が?と思う程、驚きました・・・。
聞いた話によると、5km程、津波が押し寄せて来たようです・・・。
信じられない・・・。
こんな街中なのに・・・。
頭の中が整理されず、自分の脳が混乱してるのがわかる・・・。
想像を越え過ぎて、それを受け止められるキャパシティーがなく、完全に想像の範囲の限界を越えてしまってる・・・。
息が詰まった。
大槌町や赤浜町の被害とは違った恐怖を感じてしまった・・・。
品川区、港区でもありえると思ってしまった。
そんな負の想像力が働いてしまった瞬間に、置いて来てしまった家族の事が心配になる・・・。
何かあったら、直ぐに駆けつけられない場所にいる・・・。
そんな不安を胸に、暫く僕は想像力との葛藤をしていた。
東松島に到着。
市役所にご挨拶。
市長に挨拶をしたかったんですが、大臣が来るから忙しいとの事。
物資をどこへ持って行くか聞いた所、なかなか気持ちの良い解答が返ってこない。
何をもって来たのか聞かれる。
何度も被災地を訪れてるミカジョンは、その瞬間察知したようだ。
この市では、物資をあまり必要として無いと言う事を。
持ってこられても仕分けしきれないと言う事を・・・。
必要な場所は多々あるんだろうけど、市がさばききれなくて物資だけが溜まってく状態なんだと・・・。
そう、僕らも仙台で荷を降ろして終了予定だったが、メールやtwitterの書き込みを見て急遽、被害の大きかった東松山市の訪問を決めたのだった。
なので、突然の訪問だっただろうから、受け入れる準備も整ってなかったんだと思う。
でも、2時間前に市に連絡をとり、持って来たはずなのだが・・・。
この温度差は、今回始めて来た僕にも感じられる程だった。
市長は大臣の対応で忙しいと言う事で、副市長が来てくれたのでご挨拶をし、海岸まで市の職員さんが同行してくれる事に。
今まで見て来た被災地とは違い、電気が通っていて、一瞬、ホッとしたのも束の間・・・。
え?ここ海?と思ってしまう程、津波が押し寄せたが引かずに、未だに田んぼや畑が浸水してる状態。
被害も大きかったようです・・・。
この水が引くまで一体どのくらい時間がかかるんだろう・・・。
ましてや海水・・・。
農家の方々の被害は・・・。
もう、心がパンクしそうです。
市役所に戻り、物資を受け渡しに行く途中、隣にある街でミカジョンに女性用下着の物資を求めてる方からのメールが届いてるとの情報が。
その方と連絡をとり、下着類はそこへ持って行こう!と、急遽予定変更!
迷惑がかからない程度の物資を少量下ろし、メールを送ってくれた場所へ移動。
たよりは、住所のみ。
30分程移走ったかな?
そこで待っててくれたのは、1人の女性でした。
津波に流されながらも、ずぶ濡れになりながら必死にこの避難所に辿り着いた女性が多い中、下着が全くなく、洗濯も出来ず、もう何日も同じ下着で過ごしてて、神頼みの様な気持ちでミカジョンにメールを送ったと。
そのメールが、ミカジョンに届き、今がある。
もらい泣きした。
ミカジョンと、物資担当のその女性が抱き合いながら涙してる。
こんな奇跡ってあるんだなー。
仙台で終わりにしなくて本当に良かった。
このチームの、この判断力が、人の気持ちを救ってくれるんだと思った。
商工会議所だっただろうか?そこの社員さんの中にもGLAYのライブにいつも来てくれてる女性がいた。
コピー用紙にサインを書き、名前を書いて手渡ししたら、あの震災以来、初めて笑顔になれました!ありがとうございます!と言ってくれた。
また泣いた・・・。
こちらこそありがとうです。
頑張って!とも言えず、なんといってみんなにこの思いを届けて良いのか分からなかった自分から、必ずライブで来るよ!と言える自分に成長していた。
その女性達が、ここから15分程離れた場所に、高校があって、家が流されてしまった高校生がいるから、TERUさんには是非会いに行ってあげて欲しいと言われ、僕らは次ぎなる場所へ!
北高校!
到着したら、すでに男の子が立っていた!
「TERUさん、ありがとう!ずーっと待ってました!ずーっとファンでした!僕、TERUさんの髪型、いつも真似してるんです!!」
また泣いた。
体育館に入り、大勢の人達が笑顔で迎えてくれて、お婆ちゃんがずっと手を握って、本当にありがとう!ありがとう!ありがとう!と、何度もありがとうと言ってくれた。
思い出し、書いてるだけで泣けて来た・・・。
みんな、辛いのに、笑顔でTERUさんも頑張ってなー!!!
TERUさん、頑張ってねー!
TERUちゃん、後ろも向いて!と聞こえて来たので振り返ると、布団にくるまったお婆ちゃん達が手を振ってくれていた。
良い歌、届けてくれよー!
ずっと応援してるからなー!!!と・・・・。
絶対、GLAYの音楽なんて聞いた事も無いだろう、おっちゃん達に言われ、おっちゃん達も頑張って!と言えた自分がいた。
頑張れ!って言葉、頑張ってる人には不謹慎な言葉なんだってずっと思ってたから。
こうして、顔を合わせてなら、頑張れって言い合って良いんだと感じた。
写真もたくさん撮られて、多分みんなの笑顔につられて、酷い顔になってるかもだけど(笑)
明日の朝、みんながその顔を携帯で見た時、きっとみんなにも笑顔が戻ってくれるんじゃないかと思えた。
僕は、この笑顔が見たくて来たんだなー。
人と人との繋がり。
きっと、今回、訪問できなかった場所でも、待っててくれる人がいる。
僕は、そんなみんなに会いに行きたい。
時間はかかるかもしれないけど、会いに行きたい。
そう思わせてくれた、瞬間でした。
みなさんに見送られ、仙台へ。
各地で必要な物資を下ろし、足りてる物資はトラックに残していたので、水やお米はトモさんのご兄弟のお家へ。
ドライバーの方々は、これから、長い時間運転するって事で、ミカジョンから指令が下された。
「ドライバーは休んでて!その他の男!働けー!!!」
おおー!!!と、この性格なので最前線へ!
トラックの荷台に入ってしまった・・・。
しんどかった・・・。
お米、重い・・・水、重い・・・。
腰、辛いっす!!!
でも、弱音はけないです・・・。
頑張った!
俺!
息があがってたもんね。
みなさん、本当にお疲れさまでした!
この食料は、一時保管し、次回、このメンバーで来て炊き出しする時に使いましょう!
え?・・・。
僕、レコーディングが始まるんですが・・・。
でも、また笑顔が見れるんだろうな。
料理、得意だし。
さて、東京に戻りますか!と、車に乗り込み退散。
すっげー淡白・・・。
さすがミカジョン・・・。
地に足ついてる感じです。
さて、道中、色んな事を考えました。
これからの事。
俺達は、どう支援していけば良いのか・・・。
そんな事を考えていたら、TAKUROからメールが!
GLAYとして、今回の震災の復興を願い、チャリティーライブをしたいんだが、どうだろうか?と・・・。
その何分か後、HISASHI、JIROのメールが!
そして10分後、G4みんなの思いは1つでした!やりましょう!
これがGLAYです!
なんか、誇らしいです!
こんな時だからこそ、個人の力が必要となってます。
助け合う気持ち。
何か自分に出来る事はないのだろうか?と悩んでる人も多いけど、まだまだ復興には時間がかかります。
僕らも、ミュージシャンとしての役割はこれからだと思ってます。
とにかく、ガソリンを必要以上に使用しない事と、買い占めをしない事で、復興のサポートをしてる事になるんだと言う意識を持てたら、今は十分だと思います。
そして、被災地で頑張ってる方々の声を聞いて下さい。
関心を持って下さい。
福島県の風評被害もそうですが、助け合いましょう。
みんなで、この山を越えましょう!
追伸。
東京に戻り、眠れず朝を迎え・・・。
まずは、僕が見て来た事、聞いてきたリアルな言葉達を伝えようと思いました。
僕の文章で気分を悪くされた方がいたら、ごめんなさい。
東日本大震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。