意識の風土 | Hack or Fuck ?

Hack or Fuck ?

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photo credit: AlicePopkorn via photopin cc
前回の記事では「精神的現在位置」について書いた。

社会や他者との価値観の相違による軋轢は感情の動きを通してその時のあなたの精神的現在位置を教えてくれる。

そんな時に役に立つのは前にも触れたことのある意識のマップだ。

あなたはこの「マップ」と自分の感情を照らし合わせて自分の「現在位置」をある程度把握することができる。

個人的にはこの意識のマップはいわゆるふつうの地図というより、気候や風土を表しているものだと捉えた方がいいのかもしれないと考えている。

あるいは色の分布図といった感じだ。

あなたはある状況において、怒りを覚えたり悲しんだりするが、そうではない人もいる。

状況は一見ひとつのようでもその反応は様々である。

なぜそうなるのだろうか。

それはあなたと他者との置かれている「風土」が異なるからだ。

意識のマップによれば、200という数値を境に風土が変わってくる。

単純に言えば、200以下のフィールドは過酷な気候であり、200から上位のフィールドはより温暖な過ごしやすい気候である。

厳寒の地でTシャツ1枚で過ごすのはかなり無謀だし、灼熱の砂漠でヒートテックは無用だ。

もちろんこれが「現実」の気候の話であれば老若男女平等にその土地の風土、気候に晒されるのだが、精神的なそれは人それぞれ、個人個人で異なっている。

精神的熱帯に住んでいる人と精神的寒冷地の住人とではやはりモノの見方、考え方は自ずと変わってくる。

その土地土地に根差した思考がある。

確か、コンテンツはコンテクストに規定されるというようなことをホーキンズ博士は言っていたと思う。

意識のマップはあなたの思考や感情といったコンテンツがどのようなコンテクストに規定されているのかを知る材料を提示してくれる。

その結果、あなたは自分独自の考え方だと思っていたことの大半が実は「意識の気候」に対する反応に過ぎなかったと知ることになるかもしれない。


あなたは、「いや、これは自分という存在の持つ性格なのだ」と反論するかもしれない。


そうかもしれないし、そうでないかもしれない。


ただ、このマップに示されている意識のグラデーションを頭の隅に置いておくことは決して無益ではないだろう。

そして、何よりも重要なのは、あなた自身によってあなたを取り巻く「気候」は変えることができるということだ。

飛行機に乗って熱帯の地から温暖な過ごしやすい土地に移動するように、あなたは今現在の自分を取り巻く「風土」、コンテクストを自覚することで直ちに、あるいは少しずつ生きづらいコンテンツを書き換えることができる。

コンテンツだけを変えようとしてもおそらくうまくいかないだろう。

それは厳冬のシベリアの荒野でTシャツ1枚になるのと似たようなことだからだ。(そういうノリは嫌いではないが)

あなたは感情の動きによって自分の現在位置を意識し、そこがどのような風土であるのかを知ることができる。

そして、自分の精神的現在位置を知ったあなたは、そこに留まることも、立ち去ることも、自分を誤魔化すことも、すべてが自分次第なのだと知るだろう。

そうなったとき、あなたは自分の現在の意識レベルより下位のフィールドに行きたいと思うだろうか。

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