写真◇バラと桜とイチゴ
バラと桜とイチゴ、みんな違ってみんないい。
そして、みんなバラ科の植物。
バラは、品種改良を重ねて花びらを増やしたが、原種の野バラの花びらは5枚。サクラにも八重咲きの品種はあるが、通常は5枚。イチゴも5枚。
バラと桜、違う魅力がある。
バラが持つ甘美さは多くの人を惹きつける。
その装いの陰にはプライドの象徴のようなトゲがある。
散るよりも、枝についたまま朽ち果てるように、命にしがみつく。
そして、華美な色彩と濃厚な香りは人を酔わせる。
桜が持つシンプルな純真さも人を惹きつける。
その装いの陰にトゲや毒を隠し持つことはない。
自然のまま、いつでもその命を捨てる覚悟がある。
色は派手さを誇らず、淡い匂いは人を飽きさせない。
いろいろな好みがある。
華やかなバラもいい。
桜もいい。
そして、美味しいイチゴも。