崩壊性の病気をもち、合意不能の患者は安楽死させよう

 

 

Greatchain訳注】

 

この2枚の写真をご覧いただきたい。ここに見えるのは明瞭な “殺意” である。詳しく言えば、怯える痴ほう老人と、これを逃すまいとする冷酷な施療者たちの意志が、ここに見える。そして現在、このような「ポリシー」が我々の社会で目立つようになった。我々はこのポリシーを、その支持者ダニエレ・マッキャン(女性厚生相)に聞くことができる。

 

「我々はこの通告を、深刻で治療不能な病気と共に生き、執拗で耐えがたい苦しみを背負って生きている、すべてのケベックの人々に捧げる。我々は彼らに、決断する力と自由を与えようとしている。そして我々はこれを、彼らの意志と価値と尊厳を、尊重しながらやっているのです。」

 

結局、この人が言っているのは、苦しんでいる人たちは、殺してあげるのが最高の美徳で、殺される人々は、それを受け入れる勇気をもつべきだ、ということである。いったい誰に権利があって、誰の自由によってそれを言うのか、その倫理的側面を、この人物は問題にしていない。人間の苦しみには、何らかの深い理由があるかもしれず、また人が「共に苦しむ」ことに意味があるかもしれないことを、全く考えていないようだ。この者たちの生命観は、浅く、かつ薄気味悪いものである。

 

それがこの程度の宣言文に留まれば、まだましである。この彼らの優生学(優生術)的傾向は、ますます過激なものになっていくと思われる。もともと、この悪の世界はその方向に向かっていた。人口削減は、初めから彼らの基本方針だった。痴ほう老人として扱われた、(おそらく)狙われた体験をもつ私としては、それを強く感ずる。

 

 

Jay Greenberg, @NeonNettle

December 27, 2019

 

 

the move would place the decision in the hands of doctors if the patient is unable to give their own consent

 

 

この動議は、もし患者が自分の決断を示すことができなければ、決定は、医者自身の手に委ねられることになる

 

 

 

 

ケベック政府では、患者が重い病気で “積極的合意” を表明することができなければ、医者が、安楽死をさせることができるかについて、公的な協議をする予定である

 

このような法律の下では、もし患者が、アルツハイマー病、痴呆症、または崩壊性の病気によって、彼らが合意することができない場合には、医者が、医学的に幇助された死を、人々に与えることができるようになる。

 

この動議は、今月初めに、ケベック未来連合の厚生相ダニエレ・マッキャンによって、記者会議の席で通告された。

 

マッキャンは、すべての政党が、有識者審議会の勧告について、諮問委員会を支持していると言った。これは、それに先立つ合意の問題について、18か月をかけたものだ、とモントリオール新聞は報道した。

 

審議会の勧告では、深刻で治療不可能な病気の診断を受けた人々は、何らかの将来の時期に、彼らがもはや合意ができなくなったときには、殺されてもよいという、予めの指示を与えることができる

 

そこにリストされた病気の中には、アルツハイマー病や痴ほう症が含まれている。

 

if patients are unable to give their own consent for euthanasia  the decision would be up to the doctor

 

それはまた勧告として、「第3の権威者を設けて、医者には、合意が優先することを知らせるべきだと言い、それは、ある人物が能力を失った時に備えるためだ」と言った。

 

「第3者による権威付けは、政府の記録文書の中に、永久の記録として保存すべきだ。」

 

ケベックの現行の安楽死法は、ケベック市民は、次の規準を満たさなければ、安楽死させることはできないと規定している:――彼らが少なくとも18歳であること/ 深刻で治療不可能の病気をもつこと/ 不可逆な能力低下が進行していること/ 恒常的で耐えられない、肉体的、または心理的な苦しみを経験しており、彼らが耐えられるように軽減することはできないこと/ 生命の終わりにあり、インフォームド・コンセントを与えられること。

 

「我々はこの通告を、深刻で治療不能な病気と共に生き、執拗で耐えがたい苦しみを背負って生きている、すべてのケベックの人々に捧げる」と、マッキャナンは記者会議で述べとは、た。「我々は彼らに、決断する力と自由を与えようとしている。そして我々はこれを、彼らの意志と価値と尊厳を、尊重しながらやっているのです」と、彼女はつけ加えた。

 

しかし、「安楽死防止連合」理事長のAlex Schadenbergは、Advance Directivesとは、人々が自分の意志に反して殺されることを意味する、と言っている。

 

  「事前指示書」(advance directives=予め与える指示)とは:——患者自身で医学的決定ができない状態(意識喪失や昏睡状態など)になった場合に、治療やケアを受けるかどうかについて、患者の希望を記載した法的書類のこと。(訳者)

 

・・・以下、この記事の翻訳は省略。

 

PDF: http://www.dcsociety.org/2012/info2012/200121-2.pdf