――精神の洗浄と健全化のために

 

 

Greatchain

2020/05/09

 

NeonNetttle.com本日版だけでも、次の6本の記事が載っている。いずれも訳すだけの価値のあるものだが、そのタイトルだけを訳してみる:——

 

 ・オバマ政府の職員(女性)が宣誓の上、「癒着の証拠」をもっていると言ったことが、ウソだったことを認める。

 ・司法長官バー:ジームズ・コーミーは、フリン(将軍)を引っかけるFBIの努力を「先導」していた。

 ・リンゼイ・グレアム:上院はマイケル・フリンを招き、トランプ-ロシア騒動について証言させる予定。

 ・トランプが警告:「狂った政治屋」と「汚い警察ども」は、ロシア・ペテンで「大きな代価を払う」ぞ。

 ・アダム・シフ:「うそつき」フリンの罪は消えない、司法省の決定はバー司法長官を「犯罪者にする」

 ・(エリザベス)ウォレンが、フリン決着に対し爆発、バー司法長官は辞職せよ。

 

写真は省く。なくても十分に想像できるだろう。先日、フリンを陥れる自筆メモの証拠が見つかって一件落着したはずである。この騒ぎの醜さと愚かさと犯罪(大逆罪)の大きさは、あまりにもひどいものである。これからしばらくは、怒号と狂気がワシントンでは続くだろう。こんなことは報道されないだろう。されても、正義というものが転倒した、オバマやバイデンが正しいかのような、気のふさぐだけのニュースが耳に入るだろう。

 

もう一つ別件で、スーザン・ライス女史の発言、「トランプ大統領は、オバマの 家庭の価値によって脅迫されている」という論評は、きわめて的確である。トランプは直接、命を狙われるかもしれないが、最も恐ろしいのは、左翼民主党陣営による道徳の破壊、特に家庭破壊による攻勢である。トランプ自身が、どこかで、ジェンダー破壊は違法にする予定だと言っていた。性の区別の自由化・流動化など、断じて許すべきではない。なぜならそれは、人為的自然破壊と同じように、意図的な人間破壊であり自己破壊だからである。

 

プーチン大統領がそれを強調し、西洋の間違った「家庭の価値」がロシアに入ってくることを恐れている。同時に彼は、イルミナティを倒すことは自分の義務だと言っている。これは大言壮語ではない。地球人民として、同時に、ロシア民族として責任をもつ政治家として、当たり前のことである。米従僕国のメディアが、プーチンのことを、途方もない野心家であるかのように思うのは、滑稽なことである。ロシアとしては、ただ、純粋悪として行動力をもつ者を、放置したり無視したりするには危険すぎる。それはあまりにも無責任だということにすぎない。(ロシア民族がプーチン氏を「終身大統領」に選ぶとすれば、それはそれだけの理由があるからである。)

 

ここに並べたNeonNettleの見出しの、馬鹿げた騒動のすべては、ロシアが怪物であるかのように吹き込んだ、虚像からきている。ロシアはアメリカが、アメリカ国籍さえ持たないような、ごく少数の、グローバル・エリートの手先にならない限り、どんな戦闘的意思も持っていない。彼らは「アメリカ例外主義」(自分だけが優秀であるために許されている)という阿呆の原則を作り出し、これが真理であるかのように思い込んでいる。

 

ここに数え切れぬほどの翻訳を紹介してきた中で、もし「作品」として最も価値の高いものを一つ選べと言われるならば、私は躊躇なくThe Sakerの「ロシアの挑発をやめよ:西側は傲慢な自信を捨てよ」http://www.dcsociety.org/2012/info2012/180322.pdfを選ぶ。

 

これは「ダイアモンドバック」賛歌である。作者はこのガラガラヘビに敬意をもって接している。最強の蛇でありながら、いわば人格者であるこの蛇は、人に愛され、そのために「ダイアモンドバックス」は、ナショナル・リーグ、アリゾナのあだ名にまでなっている。この蛇は絶対的な平和主義者であり、決して人を襲うことがない。散歩する飼い犬とも仲良くし、もし誰かが知らずに近づけば、警告音を発して自分から逃げる。それでも近づけば軽く咬むが、それは「甘咬み」であって毒は出ないという。しかし、いよいよ追い詰められるか、攻撃されたときは、強く反撃して必ず相手を倒すという。

 

作者はそのあり方が、ロシア(プーチン)に酷似すると言っている。その通りであろう。詳しくはThe Sakerの解説を読まれるとよい。それはプーチンという人柄への、強力な賛歌でもあろう。

 

  最近のインタビューで、プーチンは、ロシアがアメリカに攻撃された場合、ロシアによる報復攻撃の正当性についてどのように考えるか、と訊ねられた。プーチンは次のように答えた――「確かに、人類にとって、それは地球的大破局でしょうね。世界にとってそれは地球の終わりでしょう。しかしロシアの一市民として、ロシア国の首長として、私はこう訊ねる、“もしロシアがなくなれば、我々が世界をもつ必要がどこにあるのだ?” と。」

 

我々がダイアモンドバックに共感するのは、この時代、それとは正反対の、あまりにも不誠実で、嘘つきで、卑怯で、詐欺師的なものに、我々が支配されているからであろう。我々の価値観から我々の求めるものを探すなら、それは新渡戸稲造の言った(宗教に代わる)「武士道」ではなかろうか? 

 

この武士道は、むしろ美的なものとして、あたりに漂う不健全で不気味なものを、払うものではないだろうか? そのような私を救ってくれるものとして、私はあえてベートーベンのバイオリン協奏曲を、そこに並べてみたい。曲はそれでなくともよい。美の極致と威厳に満ちた曲が終わったとき、人々が一斉に大声を発して共鳴するもの――それがダイアモンドバックであり、プーチンではなかろうか?

                        

                                ——以上

 

PDF: http://www.dcsociety.org/2012/info2012/200510.pdf