妄想ストーリー「癒しの彼女カレー」
僕の彼女は天然・・いや違った。癒しの存在である。
彼女は、スピーディーな僕とは正反対に全てがスローリー。
道を歩けば何も無いところで転び、炭酸はノドがシュワシュワして痛くて飲めないと言い、
そして、見知らぬ犬によく声をかけて、僕そっちのけで会話を楽しんでいる。
普通ならイラっとするはずなんだけど、気がつくと、ヤンワリした彼女のオーラに包まれている。
そんな彼女が今日は夕飯を作ってくれる。
「ご飯できたよ~♪」と彼女。
テーブルには彼女特製のカレー。
「いただきま~す♪」
ご飯とカレーを絡めて、ひとくち目をパクリ。
「美味しい?」と彼女。
「あぁ、美味しいよ♪」と僕。
「本当?わたしのカレーを最初から美味しいって言ってくれる人って、なかなかいないんだよ~♪」と彼女。
僕は思った、「まあ確かに、このカレーは全然辛くない。
仕事中なら、もっと激辛カレーを求めてしまうかもしれない。
でも、ここは僕の心と身体を休める安住の地。
そして、この優しいカレーは、まさに彼女そのものなんだよな。」
僕はもう一度、微笑む彼女を見て、こう思う。
「僕は彼女カレーで癒される。」と。
まあ、妄想なんですけどね~。