前回柄合わせについてお話しましたが
柄を合わせるということは
柄合わせが必要ない生地に比べると
必要な生地（用尺）が増えます
サイズは一緒なのに、沢山の生地が必要になるなんて～
例えば
柄合わせしない時は生地節約のためにギリギリで裁断していきます（セコ？エコ？）
ボーダー柄の場合は脇線のラインを合わせますが
柄合わせがしやすいようにキリの良いところ（赤ライン）に合わせるのもポイント
これだとはみ出てしまうので
同じ柄の所まで下げて裁断します
柄合わせがなければ
黒ボーダーまでの長さで足りるのに
柄合わせをすると
白ボーダーまでの長さが必要となります
細いボーダーや細かいギンガムチェックなどは
リピート（次に同じ柄が来るまでの長さ）が短いので
それほど気にならないかもしれませんが
太いボーダーやこのような生地は次に同じ柄が来るまでに５㎝程度あるので
かなりロスが発生するのです
また、シャツともなればパーツが増えるため
衿、身頃、前立て（ボタンの箇所）台衿（衿が付いている箇所）など
複数パーツの柄合わせが必須（この写真は台衿失敗してます
）
またタテもヨコも柄合わせが必要なので厄介です
さらにこんな生地は・・
非対称なチェックなので差し込みもできません
（差し込みとは生地を無駄なく裁断するために、逆さに裁断することを言います）
こうなるとさらに用尺が必要 
うふふ
面倒でしょ
なので
生地選びの際は
柄合わせが必要な生地なのか？
どこを合わせないといけないデザインなのか？
を考えるとGOOD
さてさてここからが本題
ボーダーやチェックを使いたいけど
柄合わせはしたくない
そんなあなたにちょっとしたコツを授けます
ずぼらワザ（←言い方）その1
合わせなくて良いくらいの細いボーダーや細かいチェックを使う
もちろんそれでも揃ってたら「スゴイ！」っなるけど
普通の人はそこまで見てない見てない
たぶん・・
すぼらワザ その2
パーツの生地を変える
これは私もよくやりまーす（かわいいし）
ずぼらワザ その3
裁つ方向を変える
これはチェックのシャツですが
胸ポケットも柄がキッチリ合っていますね
それに対してこちらはバイアス裁ち（斜め）したポケットになっています
ポケットのフラップ（フタ）やポケット本体の柄を合わせるのって結構大変
だからといって柄を完全に無視するのもちょっとね・・
バイアス裁ちなら柄合わせが不要な上に
洋服のアクセントにもなるため
多くのチェックのお洋服はこんな感じになっています
（特にカジュアルな感じの物に多いです）
ただ、バイアス裁ちはよく伸びるため
使いどころを間違えると型崩れを起こしやすくなりますのでご注意を
柄を合わせるのはまだハードルが高いけど
それなりに見せたいときに是非お試しあれ