昔々、あるところにおじいさんとおばあちゃんがいました。

おじいさんは山へ芝刈りに。


おばあちゃんは川へ洗濯に行かないで欲しい寂しいから。


おじいさんが芝をかっているのと同時刻、おばあちゃんの洗濯している川の川上から大きな桃がどんぶらこ。どんぶらこ。と流れてきました。


おばあちゃんは優しいから、おじいさんと食べようと桃を取りました。(重いから気をつけてね)


おばあちゃんが持ち帰った桃を見て、おじいさんは大層驚きました。

おじいさんが、おばあちゃんの持ってきた桃をあろうことか、さも自分の手柄のように、

桃に包丁を入れました。


おばあちゃんがやりたかったに違いないのに、悔しさが募ります。


桃を切っていくと、中から赤子が出てきました。


そう。それが何を隠そうこの僕なのでーす。

なぜかというと、おばあちゃんに育ててもらいたかったからです。


おじいさんは僕を桃太郎と名付けました。これは意外と気に入っています。

やがておばあちゃんの寵愛を受け、すくすくと育った桃太郎こと私は、鬼退治に参事なければならなくなりました。


おばあちゃんと離れるのは寂しいけど、おばあちゃんを苦しめる鬼は許せないし、ホントぶっ殺してやりたいって思ってるので、行きます。行きますよ。

せめて、大好物のきびだんごを沢山作ってもらうことで寂しさを紛らわすことにしました。


このきびだんごも犬とか猿とかキジに食われちゃって、今では反省してるんだけど、すげーブチギレちゃってボコボコにしたらついて行くから許してとか言ってくるから調子いいこと言ってんじゃねーよとか思ったけどおばあちゃん犬好きだからいいかな。って思って許しました。猿とキジはどうでもいいから今後無視します。


とか言ってたらもう早くおばあちゃんに犬見せたいから帰る。もう帰る!


おらー。てめーら早く来い死にてーのか!おらー。