お久しぶりです。

実は日本に帰国してます。

3年ぶりの帰国です。

それでキャッホーとなってるかというとそうでもなく…

コロナで帰国出来ない間に父親が亡くなりまして

それで相続というのが…

その為に今回は帰った様なもんです。

これがアタマイタイ

といっても良くある相続争いなんてものではなく、むしろ相続したくないと。


というのも、私がここ十年以上帰宅してたのは、親が住んでた三重の実家で農村の中にある割と大きな古民家です。


といってもうちが代々の農家というわけではなく。


うちの親父は製鉄マンでした。

製鉄会社は社宅施設が充実しており、ずっと社宅暮らしでした。

私も生まれてから、大学卒業して家を出るまで、親戚に預けられたりする以外は社宅っ子でした。


でもそんな社宅暮らしも定年になると無理

ということでうちの両親も将来住む家を考えてたんですが…

日本の景気が良かった頃に住み慣れた大阪で庶民が家を買うのは中々大変で。


その為に近鉄が始めたのは桔梗が丘という街づくり。

隣の奈良県を越えて三重県に入って名張を少し行った辺りの丘陵地帯を大規模に住宅地として開発。

ただ、うちの親はそこでなく、その手前の赤目四十八滝で有名な赤目口に宅地を購入

したんですが、小規模開発の宅地のせいで周りには何もなく、生活が大変と。

つうことでその宅地は塩漬けのまま、桔梗が丘に中古住宅を購入。

私が愛媛に行ってる間に実家は三重県に。

大阪から離れて不便だなあとインドネシア出発前の私は思いましたわ。


まあ、そういう不便さは有りましたが、インドネシアから帰ってくると彼の地の田舎度から比べると充分都会。

ちょっと遠いけど駅まで歩いて行けますし、その途中の国道165号線を走れば飯屋や本屋、釣具屋と買い物は充分。

そのうちアマゾンなんてものも出来て不便は感じなかったです。


で、それで今に至ればいいんですが、ここで2つの事が母方の祖父が亡くなり、祖母を一人暮らしさせるわけにいかなくなり、桔梗が丘の家に引き取ったと。

ただ、両親と弟と妹が家にいてそこに祖母。

そして私が帰ってくると場所が足りないと。


そしてもう一つ。

長年の社宅、団地暮らしから念願の一戸建て。

思う存分庭いじりをしてたんですが、ガーデニングレベルでは満足出来なくなった様で…

そこから農業をしたい!とで田舎暮らしを考えだしたと。


あの頃は団塊の世代がどんどんリタイアしてた時分で、彼らの退職金や隠居したいという欲求を目当てに本や雑誌、そして不動産屋が田舎暮らしをやたら煽ってましたよね。


うちの両親もそれに乗せられたクチです。

で、住んでた桔梗が丘よりさらに東、青山峠を越えた辺りの農家を購入。

これが今の実家です。


ちなみに母親は思う存分念願の農業、田舎暮らしを楽しんだのならいいのですが、引越しして一年ほどで他界。

あとは父親と弟、そして結婚してた時に弟の嫁さんと三人でこの古民家に暮らしていて、そこに年1で私が戻るってのを15年以上やってました。


が、父親も他界。

そして弟も日本を出たいと家を出て、住む人が居ないという状況です。


ですんで、兄弟で誰か相続するにしろ、こうやって帰国する時だけに使うのは無理。

なんせ今回も草が伸び放題で家に入るまでが大変。

さらに引越し前に手を少し入れたがあれから15年以上でかなり傷んで来てて、さらに人が済まなくなるとそれは加速する…

つうことで処分しようとなってます。


が、売れないだろうなあ…

田舎暮らしブームもうちみたく乗せられた団塊の世代が今度は人生のリタイアのフェーズになってますし、古民家ブームとかも有ったけど…

大金突っ込んだ両親には申し訳ないけど、誰か貰って…って心情です。


ちなみに田舎暮らししたいって声をまだ時々聞きますが、私は大きな声で

「やめとけ、年食ってクルマ運転出来なくなると詰むぞ」と言っておきます。