この1年、ワークショップやセッションで
集中的に自分と向き合う時間が続き、
それにともなって、時間が経つのが加速しているようです。

特にここ2、3ヶ月間は尋常ではない速さで時間が経つばかりか、
ものごとの展開もまるで光速のような速さ。

そのときどきに起こったことや心の揺れなどを
そのときに記録していかないと、
どんどん事実が展開していってしまって、
何を感じいていたかがわからなくなってしまう・・・
という感じになってきています。

なのにここ最近は
私の根幹を激しく揺さぶるような
セッションやワークが続いて、
ぽかーん・・・としたまま固まった状態が続いていました。
ビックリしすぎて、ことばでまとめられないというか、
まとめる作業で自分に起きたことを確認するのが怖かったんです。


そんなわけでアップが遅れましたが、
石垣島在住のセラピスト、
笹原みどりさんのセッションをシェアします。



*************************************

笹原みどりさんの個人セッションを初めて受けたのは、
ちょうど1年前の今ごろ。
石垣島からの出張セッションがあると聞いて、
東京で3時間枠を受けた。

今回は、1年たって自分もだいぶ変化したので
「総合メンテナンス」だなと思いながら
軽い気持ちで電話でのセッションにのぞんだ。

メンテナンスどころか、
私の最も深いところをグラグラ揺さぶる
大揺れセッションになるとは想像もせずに・・・。


みどりさんのセッションはユニークだ。
みどりさんがつなぎ役となって
私を導いてくれているガイドのみなさんと
私自身がやりとりをしながら、
心身のバランスの乱れを整えたり
これからの方針を決めたりと、
いろいろなことをチームで行っていく。

そのときに決定権があるのは、もちろん本人である私。

どんなにガイドのみなさんがいい案を出しても
私が「それはしません」といえばそれまでだし、
逆にあちらのプランにはなくても
私がやる!と言って実行すれば、
向こうの皆さんが協力してくれて
ものごとが進んでいくようになっているそうだ。

みどりさんの言葉を借りると、

「どんなに優秀な部下でも、
 社長であるあなたの決定がなければ動けません」。

そう、私の人生の社長は私なのだ。


今回のセッションで私は、
これから「書くこと」を仕事にしていきたいこと、
自分や、いろいろな人の変容を伝えて行きたいということを話した。

書くことは私の人生とは切り離せないし、
深い喜びにつながることでもある。
だからガイドのみなさんも、
きっともろ手を挙げて賛成してくれるだろう。

・・・と思っていたのだけれど、意外な答えが返ってきた。

今の私が書いて食べていけるようになるまでには、
相当の時間がかかる、ということだった。
今のままで行けば、
少なくとも10年はかかると。

もちろんそれなりに時間はかかるだろうとは思っていたけれど、
10年という長さはちょっと想定外。

今は価値のある情報が無料でたくさん流通しているので、
そのなかでお金を払ってもらうような情報を提供できるようになるのは、
並大抵のことではないのだという。

まあそれはそうなのだろうが、
それで書くことをあきらめることはないし、
10年にするかどうかは
社長の私のがんばり次第だ。

「今のままでいけば」10年だけれども、
どんどんトライして成長を重ねて行けば、
期間はぐっと短縮するはず。
やっぱり私次第なのだ。


そんなことを思っていると、質問がやってきた。

「これから何を書いていきますか?」

「今のところは、
 セッションやワークショップで感じた
 自分や他の人の変化ですね。
 そういう変化を見るのがすごく面白いし
 意味があると思っているので、
 そこを伝えていきたいんです」

「そうですか。
 それで、あなたは何をしていくのですか?」

「えーとだから、『変化を書いて伝えて行く』ということです」

「でもそれだと、
 誰か他の人のワークやセッションを
 あなたが宣伝するということになって、
 それを読んだ人たちはそちらには行くかもしれないし
 あなたには感謝するかもしれないけれども、
 それで自分のところにお金は入ってきませんよね?
 どこかの会社に所属して、そのPRになるなら話は別ですが・・・」


$はだしの圭の「はだしのまんまで歩いて行こう」



この時点で、アタマがぐるぐるしてきた。

あ、あれ?おかしいな。
社員であるガイドの皆さんは、
社長の私が心からやりたいと思ったことを
応援してくれているはずなのでは???
もしやクーデター?!

混乱して焦っていると、さらに質問が飛んできた。

「それで、あなたは何をしていきますか?」


何って、何って、だから書いていくってことなんだけど。
それ以外に思い浮かばないんだけど。


理解のないガイド連中に多少いらいらしながら、

「正直言って、書くという以外にはまったく思い浮かびません」

と答えると、みどりさんがこう言った。

「むこうから、
『あなた自身がワークショップをやる気はないのか?』
という問い合わせが来ています。」


その言葉を理解するより早く、
何かの気持ちがわき起こるより早く、
その瞬間に、私は涙を流していた。
何かが、私の中の真実に触れたのだ。


でも頭の中では、
こんな声が響き渡っていた。


ワークショップをやるなんて
そもそも望んだこともなかったし、
夢でも何でもない。

単に参加するのが楽しいから参加していただけで、
別に自分がやりたいなんて一度も考えたこともないし。

参加して、
そこで起きる変化を見ることができて、
それを伝えて行くだけで十分だよ。


わけもわからず泣きながら、
声に出してそれを伝えていると、
またみどりさんが言った。

「あー、なんか過去世が出て来ました!
 すごいすごい!
 感情を止めないで、そのまま続けてください!」





後編に続きます。