気仙沼市内にある仮設住宅におじゃましてきました。


$はだしの圭の「はだしのまんまで歩いて行こう」


震災から1年9ヶ月が経ち、

「自分にできることで地元の人たちの役に立ちたい」

という思いが日に日に強まっていました。


今の私にできることで、
参加してくださる人の気持ちが
少しでもゆるむようなことって何だろう?

そう思って考えついたのが
「書くワークショップ」でした。


厳しい自然環境の中で生きてきた東北の人たちは
非常にがまん強いうえ、
自分の気持ちを表に出すことにあまり慣れていません。

このため、
震災で深く傷ついていても
言わずにじっと耐えている人も
少なからずいるのではないか
とずっと感じていました。


なにしろ、私自身がそうでしたから・・・

家族も友だちも近所の人も
みんな被災していると思うと、

「私だけがつらいわけじゃない」

という頭が働いて、
しばらくは
傷ついた気持ちを口に出すことができませんでした。

でも紙の上でなら、
悲しみも怒りも絶望も、
思う存分吐き出すことができたのです。


そうだ。
書くことで、
じっと秘めていた気持ちを
少しでも外にあらわせるかもしれない。
それをみんなでできないだろうか。


そう思った私は
あちこちに知り合いのいる同級生の助けを借りて
とある仮設住宅を紹介してもらい、
ワークショップのようなことを
させていただくことにしました。


先日
その仮設住宅にごあいさつにうかがい、
ドキドキしながら
住んでいらっしゃる方々に
趣旨をお話しさせていただいたのです。


・・・が、みなさんあまり乗り気ではないご様子。
ちょっと予想外の展開で、
よけいにドキドキしてしまいました(笑)

「書く」というと
どうしても緊張してしまうということで、

「おれはムリだ~」
「書くことねぇなあ」

という声が次々にあがったため、
とりあえずは計画変更です。


方法は何であれ、
みんなが楽しく過ごせることが一番。

自分の考えにこだわるより、
そっちの方がよっぽど大事です。


そんなわけで初回は、
折り紙や千代紙を使って
貼り絵を作ることにしました。


$はだしの圭の「はだしのまんまで歩いて行こう」


その日の帰りにさっそく
色画用紙、クレヨン、色鉛筆、
折り紙、千代紙、はさみ、のりなどを
10人分ぐらい買い揃え、
あんなふうにしよう、
イヤイヤ、やっぱりこんなふうにしよう
などとあれこれ考えながら、
開催日を待ちました。




②に続きます。