わたしの住んでいる宮城県気仙沼市は岩手県に隣接していて、
車で20分も走るとすぐに県境をこえてしまいます。


隣町にいくような感覚でしょっちゅう遊びにいく岩手の人たちが
震災からの復興なかばで大きな台風の被害にあうことになり、
ニュースを見るたび心が痛みます。









恵みも脅威もすべてひっくるめた大きな自然の中で生かされている私たちは、
そこからもたらされる災害から完全にのがれることはできません。


ですが少なくとも、備えておくことはできると思うのです。


備えがしっかりしていれば
場合によっては被害の程度を軽くすることができるかもしれませんし、
何より心の中に安心というスペースができます。



台風のあと、
【防災に役立つレインウェア】というタイトルでフェイスブックに記事を書きました。


震災のときに聞いた話などを加え、手直ししたものをここにアップします。



少しでも安心して、日々を暮らしていきましょう。







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今回の台風のように非常に雨風の強い中を避難することになったとき、
いちばん役に立つ雨具は何だと思いますか?


私はまちがいなく、「防水・透湿機能のあるレインウェア」だと思います。


「防水」は外部からの水を防ぐこと。

「透湿」は内部の湿度を放出すること。



この機能のあるレインウェアを着ると相当の暴風雨にあっても、
中の服もからだ本体もまったく濡れないのです。


私も今回の台風で避難したときに着たのですが、中の洋服はまったく無事でした。



体が温かく乾いているということは、いざというときダイレクトに命を守ることにつながります。


洋服や体が濡れてしまうと体温がうばわれます。


そうなると当然体力もうばわれて避難することが困難になったり、
最悪の場合は低体温が死につながったりすることもあるのです(アウトドアで活動する方はよくご存知だと思います)。



わたしは記者時代、暴風雨の中の取材でカメラをまわすことが何度もありました。


コンビニで買ったビニールのレインコートを着ていたころは
全身ずぶ濡れになるのが当たり前だと思っていましたが(すき間から水が入るのです!)、
防水・透湿機能のあるレインウェアにしてからは
どんなにひどい風雨にあっても中が乾いたままなのです。


しかもウェアに着いているフードをかぶれば、傘いらずで両手も自由!


仕事のあとの疲れぐあいは、天と地ほども違っていました。



外での仕事やレジャーに限ったことではありません。


「体温と体力を温存し、両手を自由にする」ということは、
命を守る際には非常に大事な要素になってきます。



東日本大震災の津波から奇跡的に助かったものの、
体が濡れて冷えきってしまったことが原因となって命を落としてしまった
というある方の話は、今でも忘れることができません。


こうした方々が、当時は本当にたくさんいらっしゃったのです。












防水・透湿機能のあるレインウェアはそうでないものに比べて高価ではありますが、
いざというときその効果にビックリするでしょう。


ふだんはもちろんアウトドア系の遊びに使えますし、軽いので旅行の際にも活躍します。


最近はおしゃれなデザインのものもたくさんありますね。



わたしはジャケットとパンツがセットになったものを使っています。


値段はたしか、1万5000円ほどだったかな?



「アウトドア 防水透湿 レインウェア」などで検索するとたくさんヒットするので、
投資だと思ってぜひ備えのひとつに入れてみてくださいね。