東京3週間


サロンワークと入院の

とても内容の濃い3週間でしたが、

おかげさまで無事に終えました!



昨日の夜に終わり、

今軽井沢には戻りました!


なんだか、

時差を感じますねー







今回のブログのことを通し、

皆様ともたくさんお話しさせていただき、

めちゃくちゃ元気をいただきました!



美容師って本当に素敵な仕事です。



退院しても直ぐに仕事がやりたくなるし

ここに立っている限り、何一つ病を感じません。


だから、

その勘違いが危険だからと、セミリタイアをしたわけですが。


本当に

何一つストレスを感じる事なく、仕事ができます。



実際は、声を出すのに限界があるから

多くの方をお迎えできないのですが、


もしも、そんな病がなければ、

24時間美容師をしていても何にもストレスじゃないし


本当に楽しい。



皆様がいつも僕にそうさせてくださるから。



とっても嬉しいエネルギーで接してくださるから。



こんな最高の場所はないです。



尚更感謝した3週間でした。



そして


生きていてよかった。



大袈裟な話ですが、

命に関係する手術ではないにしても、

麻酔と睡眠薬の点滴の副反応のショックは強烈でしたので…


今だからこそ言えますが、

脳が勝手に「死にたい」と思うところまで来てました。。


非常に危険な状態でした。



今になって調べると

極度の「せん妄」に侵されてたってことなのかもしれません。




麻酔が覚めた時は全く平気でしたが、

点滴の睡眠薬で体から汗を吐き出し始めた所からでした。


自分ではコントロールできない状態。



幻覚、幻聴を振り払うように、

現実に近づく為に永遠と院内歩き続けてる僕でしたが、


以前飼っていた「たま」も、

いきなり脳がぷっつんして、一切寝ることをしないで、家中を徘徊し続けたんですね。



壁にぶつかり続けるゾンビの「たま」。


24時間、一度も立ち止まる事ができずに、休む事なく徘徊し続けていたから、みるみると痩せてしまってい、顔も酷いことになってしました。


死ぬまで歩き続けるその様は

ゾンビ映画そのものでした。



僕も、一時的にはゾンビの様に歩き回り、

絶食をしたのもあったのか5キロも痩せてしまった様でした。



あの時は、術後から一睡もできず、

1分すらも止まることができず、

歩き続ける事でなんとか誤魔化していました。


消灯の時間まで永遠に歩く姿は

「たま」そのものでした。



「これ、明日になっても治らなければ、僕はどうなるんだろうか。」


とにかく不安でした。


そして、術後でもあったのか、

足が限界に来ていました。



そりゃそうですよね。


全身麻酔で体の機能も止めてあったのに、

一度も寝る事なく、そこから20時間も歩き続けてるんですもん。


足を引きずるようにして。


お医者さんに言っても、「術後は不安だから」と本当に起きている事を理解してもらえなかったから、


とにかく、時間が経つことで何か変わるかもと、

希望だけを握りしめて歩き続けていました。


このままだと自ら死ぬかもしれない。

飛び降り願望が脳裏に襲いかかります。


水を飲めたら変わるかも。

ご飯食べたら変わるかも。

眠りにつけたら変わるかも。


淡い期待を胸に、とにかく歩き続けて誤魔化しました。


ようやく夜が来て、処方されていた睡眠薬を内緒で数倍飲みました。


やってはいけない行為でしょうが、

賭けに出るしかなかったんですね。



先ずは脳にあるものを一度止めたい。


ベッドで無理やり休まないと、これ以上歩き続けるのは身体にも危険だと。



相談しても、副反応として受けて答えてもらえない。


このままではと、危険を感じ、

錠剤の睡眠薬を飲み干すことにしました。



とにかく、無理やり止めたかった。


何度もベッドに横になり、寝ようとしたけど

1分も寝転がっていられなかったから。


無意識に立ち上がり、歩き始めてしまっていたから。


とにかく、無理やり意識を止める為にと

睡眠薬を4日分飲んだんです。


とにかく酷かった。

賭けに出るしかないほど追い込まれていました。


高橋さんがお見舞いに来ても、一緒にいることすら苦しくて、1分で帰ってもらう様な対応をするくらいでしたから。



人生で、最も苦しい体験をしました。


手を握っていればなんとか乗り越えられる。

そんな愛すらも、効果を出さない状態に陥っていたのです。


本当の自分の思考と

脳に起きてる異変。


この戦いは

どんな痛みの苦しみよりも辛く、

どんな悲しい時の気持ちもよりも辛く。


根性でなんとか耐えただけ。

二日目も同じであった場合、正直今でも自信はないです。


二度と味わいたくない時間でした。



結果、

無理やり睡眠薬でベッドに落ちた僕。


それでも、ベッドの上で狂った様に

騒いでしまってた記憶があります。


ナースコールがベッドに挟まり、間違えて看護師さんが見に来たときも、なんか狂った感じで対応してたのをうっすら覚えているのですが、


その時には意識は飛んでいました。


なんとか4時間眠れた時、

そこから脳がなにか楽になり始めてる気がしました。



そこで書いたのが、術後のブログ。


その時、立ち止まって何か集中できる様にと

ブログにかけてみた感じですね。


目が回り、スマホすら見れなかったのが、

朦朧としながらも書けたブログ。


立ち止まれらことができ始めました。


正気を取り戻してることもわかりました。



ブログの内容は実は覚えていません。


あとで読み返してみます。


必死で誤字脱字を直しながら書いたのがあの日夜中に上がったブログだったのです。



大した手術ではないのに、こんな事になってしまい、


生き抜く為にと

必死で乗り越えたやり方だったんですね。


翌日まで同じだったら、

僕はどうなっていたかすらわからない。


「たま」の様にプッツンしてしまってた様に思う。



心ではなく、

脳ってのは本当に怖いなと。


薬の力って本当に凄いなと。


そして、

残念ながら、先生に説明しても伝わらないこともある。


心の問題だと、時間の問題だと。


それもあるのでしょうが、

とても危険な副反応です。




今回で改めて感じました。


最後頼れるのは、

自分の生き抜く力と、生き抜こうとする強い意志。

それしかないものだと思えました。


周りのサポートは、それなりの余裕が生まれてこそ発揮してくれるものだなって。


原点にある自分の力。


歩き続けるのもそう。

体が負けてたら、どうなっていたかわかりません。

鍛えていてよかった。


戦いに挑む心と体力があってこそ

回避し続けられたんだと思う。



そこから

脳が正常に戻っていった時には、ベッドにも落ち着いて過ごせる様にもなり、

高橋さんの見舞いの時には1時間もいてもらえました。


術後が一番運動してしまっていて、

身体はとてつもない疲労感でしたが、


身体よりも、脳の方が圧倒的にきついと知りましたね。


自分が自分でいられない状態。


こんな苦しい事はないんだなと。



麻薬の禁断症状ってこんな感じなのかもしれませんね。


とにかく助かったよ。



稀にある副反応ですので

そうならないとは限らないから、

皆さんの参考にもなればと思いますし、


脱毒と言うか、薬さえ効果がなくなれば元に戻るものだと学びました。



そして、


そんな僕も


サロンに立てば、尚更の元気をいただき💪


スタッフからも元気をいただき!


本当にありがたい仕事だなと感じました!


美容師は最高だなと。





ブログ読んでくださっていて

たくさんのエールをいただけた事


めちゃくちゃ感謝しています。



こうして生きてられてるのも

本当に皆さんのおかげだなと感じてなりません。



笑顔で会えた事。


めちゃくちゃ元気で会えた事。


苦しんでみた事。


最高の思い出になりました!



心から感謝します。



PS

石ちゃんからLINEが来てまして






こんな素敵なことを感じてくれてるんだもんな。


と。


美容師に再チャレンジしてる姿が、僕にもとても刺激になるし


その素晴らしさを改めて教えてくれます。



一つ一つの仕事が丁寧だし

ありがたい姿勢だなって。


これも

仲間だからこそ教えてもらえる力。


心で感じてる力なんだなって思う。



だから

脳には負けない。


僕は心で生きている。



どんなに薬で幻覚が見えても、

現実にある事の素晴らしさ。


そこさえ心で掴んでいたら

絶対に怖くないなと。



そんな事を思ったりしました。



たかが胃の手術。


そんな事を遥かに超えた経験をしてきましたが、

また一段と、強く、心も鍛えられ、

愛を持って戻ってきた気がします!



本当に本当にありがとうございます!



今日あることに感謝しております。



少しゆっくりと過ごしますね(^^)