題名
(仮)『大澤米』


埼玉県のある奥地に大澤家があった

農家の家族で、
父(あまの)
母(ちの)
兄(リー)
まい
おじいちゃん(トミー)
という家族構成


その家は古くからある農家で父は家の大きな柱をいつも誇りとしていた


車庫に停めてあるマイマー(ヤンマーディーゼル)は父にとっての家業の宝

まいは28歳
OLとして働いていた彼女は田舎の生活が嫌で仕方なく東京に行くという夢を捨て切れずにいた
しかしその想いはいつも父によって反対させられていた


兄は30になっても部屋から出ようとはせず12年経った今でも引き籠もっている

おじいちゃんは山羊使いだがおばあちゃんが死んでからというもの痴呆の気があり、おばあちゃんが亡くなったときに産まれたヤギ(かおり)をまるでおばあちゃんのように可愛がっている

それを優し過ぎるくらいに見守っている母

毎日のように遺産問題について話しをしにくる叔母(かま)はいつも騒々しい


今日もヤギが鳴く
   「メェ~」



そこへある日、父の元妻(なつ)だったと言う女が慰謝料を請求しに乗り込んできた!