秋の大型連休(シルバーウィーク)に突入しましたが、ワシの場合は神社の仕事が忙しく、休みはありません。
さて、みなさんが神社へ行ったとき、どの神主が一番エライのか、すぐに見分ける方法をお教えします。
それは、「袴の色」で見分けるのです。
昨日は「神職の階位」について書きましたが、神主には、そのほかに「神職身分」というものがあります。
上から順に、特級・一級・二級上・二級・三級・四級の六等級ありますが、まるで日本酒の等級みたいですね…。
「八藤丸文大文白」といって白色袴に白紋が…
全国で約21,600人の神主がいる中で
わずが70名ほどしかいないご高齢の
エラ~イ宮司さんがはかれます
ほどしかおられません
まず、ワシがはくことはないでしょうv(^-^)v
「八藤丸文紫緯(よこいと)白」
の方がおられます
「八藤丸文紫緯共」
いるとのこと、ワシもこの袴でござんす!
「無文紫」で、この紫色の袴をはいた
神主は、中堅だな、と思ってください
これはワシの差袴(さしこ)を撮ったのです
「無文浅葱」で、若い神職さんが主にはいてます
浅葱色(あさぎいろ=浅黄色)の袴ですね
次に、神職の衣冠(いかん=正装)によっての色分けを説明します。
神社では、「正服」(せいふく)ともいって、大祭に着装(ちゃくそう)します。
ちなみに、装束は着用に際し、大祭・中祭・小祭ごとに規定があります。
大祭(たいさい)は正装で、正服(せいふく=衣冠)を着用しますが、洋装のモーニングにあたります。
中祭(ちゅうさい)は礼装で、齋服(さいふく)という白袍(無紋)、白差袴(無紋)を着用しますので、礼服にあたります。
小祭(しょうさい)は常装で、狩衣(かりぎぬ)を着用しますので、まあ、スーツにあたりますかな。
袍の紋(文)は「輪無唐草」です
袍の紋は「輪無唐草」
袍は「無文(紋)」となっています
括り袴となっています
特殊なもので、引き上仕立に括ります
単はすべてこの赤色となっております
右が「遠紋」(とおもん)といって
左が二級以上の身分の者がかぶり
右は三・四級の神職がかぶります
纓(えい)
垂纓(すいえい)=垂れている纓
巾子(こじ)
簪(かんざし)
纓壷(えいつぼ)
透額(すきびたい)
といって桧(ひのき)でつくった扇です
平安貴族の故事にならい、壮年となると
金箔を散りばめたものを使用したそうです
以下が、神職身分の資格区分です。
【特級】神社本庁統理(とうり)。伊勢の神宮の大宮司。表彰規定第二条第二号の表彰を受けた者。
【一級】伊勢の神宮で少宮司。表彰規定第二条第一号の表彰を受けた者。浄階を有する者で身分選考委員会選考を経た者。
【二級上】伊勢の神宮で禰宜(ねぎ)の職にある者、別表神社の宮司または権宮司の職にある者。二級神職の者の中から身分選考委員会の選考を経た者。
【二級】伊勢の神宮で禰宜の職にある者。別表神社の宮司または権宮司の職にある者。三級神職で身分選考委員会の選考を経た者。
【三級】伊勢の神宮で権禰宜(ごんねぎ)または宮掌(くじょう)の職にある者。権正階以上の階位を有する者。
【四級】その他の神職(具体的には直階の権禰宜のことです)。
本当は、昨日は、早朝に神社清掃したあと、午前から引き続き、午後4時まで地鎮祭をご奉仕し、今日は朝7時から獅子舞のお祓いやら、兼務神社の秋季大祭を5箇所ご奉仕しなければいけませんので、ブログなんか書く暇はないのですが、寝る時間を割いて書いている次第でございます。