存在した階級社会 | CLUB/150 ~ club one hundred fifty ~

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“Around40”を超えると人生の後半戦なんて常識に、ふと ? と思って、このブログを始めました。
CLUB/150 =“人生150年と思えば40はなんてスタートライン”という、発想の転換を提案しつつ、
自分でも実践してここに綴ってます。一生"挑戦”でしょ。

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日経新聞に連載している

「 黒書院の六兵衛 」 をご存知でしょうか?





浅田次郎の、幕末歴史ものです。 



幕末が舞台ではありますが、

いわゆる 幕末もの とは 趣き が異なり、

江戸城開城の前後のたった数日間の

将軍様のSPの書院番(旗本)の奇怪な行動に

フォーカスした興味深いに作品にです。



連載2カ月くらいだと思いますが、

まったく先が読めません。




さて、この連載を読んでいて新鮮だったのが、

将軍の謁見の間に臨んだ際のやり取りに、

日本における 階級社会の存在を 実感させてくれます。


以下、本文抜粋です。

「君も御書院番士ならば、この大広間が
どれほど畏れ多い場所かは知っているだろう。
やっぱりおぬしは金上げ侍だの。もとは百姓町人か、
どこぞの奉公人かは知らぬが、ここがどこかわかって
いないからとんだ無礼を働くのだ」



現在の日本では、まったく実感することのなくなった

階級ですが、ほんの100数十年前までは、

まったくあたりまえの価値観として、世に浸透していた

ことを感じます。



おそらく、インドのカーストやイギリスの貴族意識などは

いまでも色濃く残っている現実なのでしょう。




ここにも、また一つ、

非常識な常識が存在していました。