第43回 亀戸勝運晴れ晴れ句会 (H29年6月25日)
於:メール句会 投句7名
各選句分 ◎=共鳴
★きれ隊長選
双角の先に国在り蝸牛
※かたつむりがどんな国を探しているのか?どんな国へ行きたいのか?
ミクロな視点で作者は視ていて、メルヘンを創るやさしさがありますね。
サボテンになりて棘もつ日もありぬ
※こちらの句は、植物を題材にして、見た目は愛くるしいけれど、
近づいて触れようとすると怪我をするよという暗示していて、
これも観察力がすごい!
自分流二次元をゆく大蚯蚓
※またまた、生物を愛しく観察している句で、ミミズの自由な動きを
三次元ではなく、二次元のなかという限定描写がすばらしい!
夕焼に入り切らずや大型船
※俳句という紙とペンのだけの世界で、これだけの情景とスケールの大きさを
現すことができるのがすばらしいの一言。これぞ、「世界一短い文学=俳句」の成せるワザ!
気焔吐く女盛りの冷酒かな ◎
※いい女が、ちょっとやそっと、何を云おうが許せる。
それぐらい廻りの目を楽しませているのだから。
冷酒というのがいいね。これがハードリカーだと興ざめだ。
以上