第44回 亀戸勝運晴れ晴れ句会 (2017年7月24日)
於:メール句会 参加者8名
各選句分 ○=並選 ◎=共鳴
★川村里香選
○少女さながら蜜豆にて解散
※女子高生の時のように、蜜豆を食べながら、おしゃべりをして恋話して、
旦那の悪口を言って‥。楽しさが伝わります。
○水槽に目眩を覚ゆ金魚かな
金魚鉢から水槽に移されたのでしょうか?
※戸惑っている金魚がユーモラス。
◎ハイビスカス一日花の矜持あり
※たぶん短命な花なんですね。
矜持と表現したことでセンチメンタルなだけでなく、凛とした引き締まりも感じます。
○放流のダムより虹の立ちにけり
※一気に噴き出した水流にかぶさるように、虹がかかる様が何ともダイナミックです。
○目潰しを浴びせ掛けるや大西日
※目潰しとは苛烈な表現と思いつつ、
その思わず目をつぶってしまう咄嗟のライブ感はいいですね。
★錆朱選
○目について気紛れで買うトコロテン
○暑気払い甘酒グビリ立ったまま
○青柿の落ちて無念の色清し
○潮の香やプールへ行くと聞ゐたのに
◎熱帯夜頭皮めくりて脳冷やす
以上