野田新内閣の誕生
野田新総理を支える閣僚の顔ぶれが決まった。
派手さはないが、代表選を戦った各グループのバランスを考えた陣容である。
なかでも落ち着いた雰囲気を醸し出す藤村官房長官は新鮮な印象だ。
最初の記者会見での「女房役に徹する」発言も好感をもって受け止められている。
復興に携わる細野、平野両大臣の留任も納得できる。
特に環境大臣を兼務する細野氏の前向きな姿勢と手腕には期待したい。
小生はどのような立場になろうとも、「開かれた復興」計画を強力に推進する考えである。
これまで特命チームとして取り組んできた放射能汚染物質の除去に関する活動を報告書としてまとめ、本日、今後の検討材料として関係先に配布した。
新体制ができ次第、海外の研究機関との連携や各国大使館との復興支援研究会も再開したい。
原子力発電の将来をめぐっては、まだまだ検討すべき課題が山積みである。
ウランに代わるトリウム発電の研究開発も米中間で加速しており、世界のエネルギー競争は熱を帯びる一方となっている。
わが国には素晴らしい技術がありながら、国の支援がなく「宝の持ち腐れ」になっているケースが多い。
一刻も早く政局熱を脱し、生産的なパワーゲームに参戦する体制を構築すべきであろう。