英国の原子力研究の権威との論争 | 浜田和幸オフィシャルブログ Powered by Ameba

英国の原子力研究の権威との論争

現在進行形の衆議院選挙ですが、アベノミクスの評価以外にも多くの課題が議論の遡上に上っています。

中でも、原発の再開は大きな争点の一つです。

安倍政権は原子力を重要なベースロード電源と位置付け、原発の再稼働を進める方針を打ち出しています。

そんな中、この問題に一石を投じる記者会見が日本外国特派員協会で開かれました。

登場したのは英国のオックスフォード大学のウェード・アリソン名誉教授。



原子力問題の世界的権威です。

福島の原発事故現場にも何度も足を運び、放射能汚染が人体や土壌に及ぼす影響について検討や提言をまとめています。

本日の会見で最も注目を集めた点は、「3.11」は地震、津波による自然災害では多くの被害が出たものの、福島第一原発のメルトダウンによる被害はなかったということ。

日本国内や世界がパニックに陥ったのは放射能に関する情報や知識が不十分であった結果に過ぎないことを具体的データによって説明してくれました。

これまで日本のメディアではまったく触れられることのない観点です。



外国人記者からは疑問や反論の声も出ましたが、議論は想像以上に深まったと思います。

固定観念に囚われない科学的な論争の必要を痛感した次第です。

今回の選挙戦に限らず、徹底的な研究と真摯な議論を深めていかねばなりません。