小田原北条氏の視点で書かれた軍記物『北条記』。我らが太田資正も登場し、その活躍が記された重要資料です。

この『北条記』を原文で読みたいと思い、探していたところ、この軍記物を収録した「群書類従」が、さいたま市中央図書館で借りられることが分かりました。

群書類従」・・・
はて、どこかで聞いたことがあるような・・・

あ、「群書類従」!塙保己一
日本史の教科書で暗記した、あれか!

図書館で借りた群書類従(正確には續群書類従第二十一輯)は、大正十二年発行・昭和五十年訂正三版第四刷発行。発行所は、續群書類従完成会です。
めくってみれば、旧漢字はそのまま、句読点の打ち方も戦前のまま、の古風なスタイル。テンションが上がります。



こうした書物を、平成の今読める幸せを感じます。守り、受け継いできた先人たちの努力に感謝しなければ。

よーし、読むぞ。
とりあえず、太田資正関係のところから。

(読んでみると、續群書類従の中では、『北条記』の表記は『北條記』ですね)

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【太田資正 登場場面】

■巻第三
・上杉敗北 龍若丸最後の事
・三浦合戦の事
・古河公方晴氏御逝去
・景虎小田原へ寄来事
・松山合戦の事
・鴻臺合戦の事

■巻第四
・臼井城合戦之事
・三郎を越州へ養子之事

■巻第六
・岩付之城落之事
・太田美濃守入道三楽齋之事

『北条記』の太田資正