今日は昨日の続き。

第ニの理由日記、涙目花火です。


「こっちにきて座りなさい」
親に呼ばれる。



声のトーンで説教だと分かる。
親は両肘をつき、口元で手を組んでいる。


「まるで碇ゲンドウみたいですね!」
と、私は軽く茶化してみようかと思ったが、ただならぬ雰囲気がさせなかった。


ゴク…
なんだよ、一体今日は何言われるんだよ。



第一種戦闘配置について!
ミサトさんが指示する姿が脳裏に浮かぶ。



親 「バイト代なり給料なり入ったら全額渡しなさい」



「なッ!なんですって!」

ミサトさんではなく私が叫んだ。
いきなりのカツアゲ宣言に椅子から転げ落ちそうになる。


しかし私の足腰は強靭。
なんとか踏み止まる。


さすがに全額没収はないだろ。
異議あり!!!
と、説得を試みるが、無職の私の言葉は届かない。


親 「必要なお金は言えば渡します。以上。」



おおーい!
何が以上なんだよ!
ちょっと待って!


理由を聞かせなさい理由を。
いきなり言われてハイそうですか、何て納得できんぞ。



親 「アナタはお金を手にしたら家を出て、また自由な生活をしそうだから」


そっ…!
そんなこと思ってないですわよ!

アハ、アハ、アハハ…。

やだなぁもう心外ですわ。
そんなことするわけないじゃない。