歓びの歌 | 歓びの種

歓びの種

お山の樂校の代表あいこのおしゃべり部屋。お山のスタッフとして、2人の娘の母として、愉快な4人家族のひとりとして。日々のいろいろな出来事から私が感じることや私から見えている世界を、氣ままに書いてみようと思います。

お山の樂校の子たちは、人前で何かを披露することがキライです。


ステキな歌を歌ってたり、

ステキなものを作ってたり、

ステキな特技を持ってたりするから、


それをお披露目する機会を作りたいなぁと思うこともあります。


だけど、お山っこたちを見てたら、

この瞬間にやりたいコレだから、

この瞬間に生まれたコレだから、

こんなにステキなんだろうなぁって思います。


ある日のお山の樂校で、ヤギ小屋の横から女の子たちの歌声が聞こえてきました。


コンテナを椅子にして

向かい合って

自分たちで思いついた歌を

何度も何度も繰り返して

歌っては笑い

歌っては笑い


遠くにいる私のところにも

「私たち、今めっちゃ楽しいのーっ!!!」

の氣持ちが風に乗って届いてきます。


歌うことが楽しい!!!

をめいっぱい味わってる時間


これが、

「歌う歌が決まっている音楽の授業」とか、

「歌えるかどうかみんなの前でチェックがある」とか、

「発表会にむけて歌えるように練習する」とか、

そういう環境だったら。


絶対にあの風は吹いてこないだろうなぁ。


声を出すって氣持ちいいー!

みんなで合わせて歌うって楽しいー!


っていう感覚が内側から生まれて、

それをたっぷりと味わってる時間


決められた音楽の時間ではなく

自分たちから生まれ出る音楽の時間


それぞれの楽しみ方

それぞれの興味


歌うことも、モノを作り出すことも、

それぞれの興味の深さと楽しみ方で

じっくりと味わうためには

ゆっくりとした時間の流れが必要です。


その時間をたっぷりと味わった体験が繋がって、

その人の道を創っていく


望む時間は自分で創り出すことができる


そう感じながら一日一日を過ごすことは、

子どもだけじゃなく、おとなにとっても、

とっても大切なことだと感じます。