人間の道楽のために


使われてきた



金儲けの道具として


生かされてきた
   



ボロボロになってく身体を酷使され

生まされ続けた









それが


この子達の生きる世界のすべてだった







何かを望むことを諦め


愛されることを知らず

体も心もボロボロになり

死んでいく





人間が生きていくために



どうしても

繁殖犬の存在は必要ですか?







あいちゃん


体中の表皮に寄生する大量のノミ

体内には大量の鞭虫と回虫と条虫だらけで

重度の貧血






緊急で輸血をして

10日間の入院を経て 帰ってきた





食欲も戻り


部屋の中を元気に動いてた



が、、、、数日後から


また嘔吐が始まり



それでも食欲があったから様子を見てたが


とうとう食べることもしなくなり




また歯茎が真っ白になっていき

急いで病院へ運んだ




貧血の数値が


また    下がっていた



退院してから、わずか1週間でまた貧血の数値が

かなり低くなっている


原因が分からない



仕事が終わり病院へ面会に行くと


ちょうど
消化器サポートの缶詰を与えてたところで


私の目の前で  

一生懸命食べていた


【食べれること】が

どれだけ  嬉しいことか、、、



生きようとしている







先生も
食べれるようになってきたら

少しづつ貧血も改善していくかも


体内に居た大量すぎる寄生虫のせいで

胃や腸の粘膜がボロボロになっていて

それが、まだ完全に治りきってないのか


もしくは、鞭虫が再発しているのか



他、考えられることとしては

胃や腸にエコーでは確認できない腫瘍などがあり
そこが出血しているのか


もし、そうなら内視鏡検査をしないと分からないが
貧血の数値が  12まで下がっていて
これでは、全身麻酔もかけられない



他には溶血性貧血という免疫性の病気の可能性もゼロではない


考えられる原因を探りながら

一つ一つつぶしていく



でも、あいちゃんが食べてくれるようになったことで

回復してくれれば、、、と期待していた



しかし

貧血の数値は下がる一方で


とうとう
ヘマトクリット値が  10まで低下



これは、命の危険がある



すぐに輸血が必要だ!と連絡が入り

仕事を早退させてもらい一旦家に帰り
病院へ向かった


供血犬として  助手席に同行したのは




ユキ


頼むよ


病院待合室で  隠れようとするユキ




ユキさん、、、、笑い泣き

隠れきれてないですよ






愛ちゃんと、ユキの血液が合うか


クロスマッチテストを行うため採血へ



ユキ


お願いね泣くうさぎ




検査結果で、輸血に適合すると判断され


愛ちゃんに提供するための血を採血する


愛ちゃん


2回目の輸血を

同じ保護犬であるユキからもらって


元気になって帰ってきてね






この子を保護して

一度も この子の楽しそうな顔を見たことがない



何度も子犬を造らされ


必死で産んだ小さな命は お金に替えられた


寒さも暑さも凌ぐ場所もなく


使えるだけ使われて

製造能力がないと判断されれば

産業廃棄物となる


その時になって、やっと

この子達は繁殖犬としての犬生から

逃れられる



何の不安もなく  愛される日々を生きる命がある


天に還ってその身が無くなっても なお愛する家族の心の中に存在し続ける命がある



人間のためだけの商売道具にされ続け
その命が尽きてしまっても
誰にも知られず
誰にも悲しまれることもない命がある



その命の違いは何?





命の製造や売買なんて

要らない



クリスマスプレゼントに子犬?


サプライズに子猫?


命の重さを知る者ならば

そんな浅はかな行動には至らないはず


命を売り物にするペットショップなんて
要らない


命のネットショッピングなんて 
廃止すべき




金儲けのために

こんな目を

作り出す人間社会は

間違ってる