2021年4月15日は、諏訪の御頭祭でした🦌✨




諏訪の御神事・お祭りを見に行くのは、こちらに越してきてからこれでふたつめ☺️

諏訪に纏わる祈りと歴史の成り立ちは、わたしがだーいすきな地球の地層の世界のように奥深くて。

御頭祭の詳細についてを説明するには、まず、”諏訪”という世界の成り立ちを理解して伝えられるようにならないと難しそうなので、脈々と続いてきたその温度感を損なわないためにも、その辺りの説明はその道に明るいかたや、神事を執り行う諏訪大社の御神職の皆様にお任せしたいなーと思うのですが🥰

今回はお祭りに参加してきたわたしが見てきた、「さやか視点」のお話を少しだけ♪


お祭り中は「感じること、観ずること」に集中していて、ほとんどお写真を撮れなかったので、今回使わせて頂いているお写真は、ほとんどがPhoto by KOJI HIRASAWAさんです♪
(見分け方としては、↑みたいなフォトジェニックなかっこいいお写真がKOJIさん撮影のお写真です♪笑)


諏訪界隈の、いろんな神社の宮司さんたちが集まり、御神事を執り行います♪

「御頭祭」ってそもそもね、鹿の頭を捧げる、という特徴を持つお祭りだと聞いていたので、浅学なわたしはてっきり、「鹿の頭=御頭」の祭りなのかと思っていたんだけど😆

お祭りの後にご縁を頂いた八木宮司様の投稿文でお勉強させて頂いたところによると、「御頭」とは祭りの費用負担などの一切を執り行っていた現人神の代理人である神使たちが、後に「頭役人」と呼ばれるものとなり、それがさらに後の世になって「御頭郷村」の祭りとなって、「御頭の祭り」で「御頭祭」と呼ばれるようになったそうです👀✨✨


諏訪のお祭りでは今でも神様の乗り物である御神輿を中心に、御神職の皆様や、氏子の皆様たちが行列を組んで、街を歩きます🥰


諏訪大社本宮から、前宮の十間廊に到着したところ♪


今回ね、お祭りが始まる前に前宮にひとりでいる時間があったのですが、その時にね、向こうから近づいてくるおじいちゃんが居て。

ご挨拶したら、

「祭りは初めて?」

ときかれたので、

「御頭祭は初めてです」

と答えると、おじいちゃんは少しだけ、昔語りをしてくれた。

前宮の真前、本当にすぐ近くに、子どもの頃からずっと暮らしているというおじいちゃんは、

「昔はお祭りになると、学校も全部休みになってたんだよ。遠くに行った親戚たちもみんな里に帰り集まってきて、家族みんなで祭りに参加したもんだった」

と言った。今はもう、学校も休みならないし、遠くから親戚がわざわざ集まってくることもなくなったから、小さなお祭りになってしまったけど、と。

そうして、薙鎌を抱える家は全て決まっていて、例えばその家に男性がいなくても、若いものがいなくても、必ずその家のものが担ぐ習わしになっていて、だからおばあさんしかその家にいない時は、お婆さんがかついで、本宮からこちらまで歩いてきたんだよ。

と、昔からのお祭りの様子を、おじいちゃんなりに伝えてくださいました。



変わったかもしれないこと、変わらずに、伝わり、守られてきたこと。

わたしたちの暮らしにも、そんなことがたくさんたくさんあるけれど、「神道」という道が、人々の暮らしの中に・・・そして、人間としての生の営みの中に融和して在ることを、何よりも感じられた、地元のおじいちゃんからの、昔語りでした☺️

基本的に、人間の世界の道理は何も知らない、比較的、ナチュラルにアウトローぎみななわたしに、「礼を尽くそう」と思わせてくれたのは、地球旅先でお会いして、何もわからないわたしにひとつひとつ、自分の生きている今を、押し付けないで、ただ、伝えてくださった、こういう地元の方たちの姿に、たくさんたくさん触れたから、なのでした😄

名前も知らない、名乗らない、一期一会の、神様の出会い。

その、何にも挟まない純粋な真心と、当たり前みたいに、御神域とご自身が大切になさっている空間を掃き清め、調えて、訪れる人にまで礼を尽くして笑顔で迎えてくれるような姿に触れ続けたなら、旅の初めの頃は、鳥居をくぐる時にいつもさ、「たのもー!」って礼もせずにズカズカと入ってたわたしだって、ちゃんと心静かに改まり、自然と礼をしたくなるし、二礼二拍手とか絶対にするもんか!って思っていたわたしだって、地域に根ざした礼の持ち方に習い、自分の心を省みようと、思いますさ🥰
(神道に対してグレ過ぎてた過去のわたし、ドンマイ!だし、そんなわたしの更生計画に一役買ってくださった、地球旅連合の皆様、どうもありがとうございました❤️笑)


カラフルな色彩と厳かさの外側には、お祭りの行列を見るために外に出て、ついでに井戸端会議もしているおばあちゃんやおじちゃんの姿があって、祭りの時、神様は人の営みの中を通り現れて、


そうしてまるで過去から今を繋ぐように、一つの儀式として、神事が大切に執り行われる。


今と昔、集う意味合いは変わったように感じるところもあったけれど、人々がそこに集い、神事をそれぞれの想いで見守り、記憶と記録の両方で、次の世代へと繋いでいく。

最後、前宮の上の社殿のところからお祭りの空氣を感じてみたくなって、そうしたらちょうど忍さんも同じことを感じられていたみたいだったので、一緒に一足先に、ふたりで上に上がりました🥰

この、社殿や、人々が大切にしているお山の位置から里を見下ろす景色を眺めるのが、わたしは昔から大好きで。

祭りの日は本当によく晴れていて、八ヶ岳に囲まれた諏訪が、よく見えました😄



これが薙鎌♪可愛いよね🥰

ひょんなことから、DEEP諏訪生活が始まった原村で、わたしはこれから何をみて、そこからどんな言葉が生まれてくるのかな。

この土地に生き、営みを続けてきた全てをrespectしながら、新しくわたしの「暮らし」になったこの場所での織り成しの全てを綴っていけたらいいなと思います☺️