「知らない」がもたらす重大な結果 | 笑顔で世界を歩く・愛され姿勢美人の魅力研究♪

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愛され姿勢づくりの専門家・みちのえみこ オフィシャルブログ

恵比寿の姿勢美人のここだけの話。姿勢科学に基づくからだの話、
日常のできごとや気づき、などを綴ります。

側わん症、って知っていますか?

その名のとおり、
背骨が横にわん曲してしまう病気です。


見た目でわかることと言えば、

たとえば、
鏡を正面からみた時に
左右のウエストのくびれが違う、とか。

背中の片側が
異常に盛り上がっている、
とか。

肩の高さが
左右で異常に違う場合も。

そういう状態。


参考:
側湾症とは?
http://www.sokuwan.jp/expl_01.html
(日本側湾症学会)



恵比寿に来てから、
1ヶ月。

最近、
側わんの方にお会いすることが
すごく多いんです。


人知れず、
背中の痛みや腰の重さに
耐えている人たちが
どれだけいるのか、
本当に実感しています。

そして、そういう人たちが、
どんどん増えている、
という事実。


世の中で
姿勢のこと、体のことを
知っている人が
どれほど少ないのかを
思い知らされます。



KCSセンターに側わんの状態で
来る人のほとんどは、
子どもの時に、
側わん、って学校や病院で
診断されているのです。


その時わかっていたのに、
打つ手がなかったんです。

周囲の大人も、
本人も、
対処の方法を知らなかった。

そして、
その後、どうなっていくのかも、
よく知らなかった。


病院では、一般に、
側わんの度合い(角度で判定される)で
経過観察をするか、
コルセットをするか、
手術(ワイヤーで関節が
それ以上曲がらないように背骨をつなぐ)をするか、
の3択になりますが、

当時、経過観察となっていた人たちが、
「ハタチを越えたし、
もう成長しないから大丈夫だろう」
とされていた人たちが、
20代や30代になって、
痛みや不調で困っています。


大人になってからの
側わん症の症状は、
とてもつらいです。

そして、
元の状態(側わんではない状態)に
戻すことが非常に困難です。


それ以上
悪くならないように
するしかないケースも
あります。

肋骨が広がりにくくなって、
呼吸の時の肺活量が少なくなり、
息苦しさを感じやすくなったり、

自律神経にも支障が出て、
胃や腸が働きにくくなったり、

胸椎だけでなく、
腰椎や骨盤のねじれも起きて、
妊娠出産に大きな影響を
与えるケースも多いのです。


姿勢を調整することで
元に戻していくプロセスでも、
使えていなかった筋肉を
急に使うことになったり、
今までと違う関節に負担がかかって、
強い痛みが出ることもあります。





どうぞ、
体のことを知ってください。

そして、必要なら、
適切なケアを受けてください。



よくなってほしいけど、
それ以上悪くならないようにするのが
精一杯の時や、
つらい思いをしているのを見たりするのは、
本当に申し訳ない気持ちになります。

あと数年早く、
あと5年早く、
あと10年早く、
姿勢のケアができていたら。

もっと早く出会えていたら。

そういう知識を
もっと早く伝えることが
できていたら。


そう思うことが多い、
今日この頃です。




日曜は、基礎セミナーに
小学生の女の子たちや
助産師さんが
参加していたこともあって、

生まれたての赤ちゃんから
10代や20代の女の子たちの
未来の体について
思いをはせていたのですが、

実際に20代30代で
体のつらさを抱えている人たちにお会いして、

本当に一人でも多くの人に、
体の話を伝えていかなくちゃいけないな、
と思いました。


大人も、子どもも、
「知らない」ということは、
本当に恐ろしいことなのです。


まずは、
知っておこう、
体のこと。


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